真夜中の狂気 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『真夜中の狂気』

 

 

 

 

 

1980年 イタリア

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ルッジェロ・デオダード

 

脚本 ジャンフランコ・クレリチ/ヴィンセンツォ・マンニーノ

 

撮影 セルジオ・ドフィッツィ

 

音楽 リズ・オルトラーニ

 

 

 

出演 アニー・ベル/デヴィッド・ヘス/ジョン・モーゲン/ロレーヌ・ド・セル/クリスチャン・ボロメオ/ブリジット・ベトロニオ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

愛の妖精アニー・ベルが強姦魔に辱められる!鬼畜たちのパーティーへようこそ

 

狂気のレイプ常習魔が深夜のパーティーで美女たちに襲い掛かる!「食人族」の大ヒットで一世を風靡する事になるイタリアのルッジェロ・デオダード監督が描いたエロティックなショッキング・サスペンス

 

主演は「鮮血の美学」のデヴィッド・ヘス、ハイテンションな異常殺人鬼アレックス役が話題となった、餌食となるリサ役には“愛の妖精”の愛称で知られるアニー・ベル

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

車を走られるアレックスは隣を走る車を運転する女性にアプローチ、強引に車の前に割り込んで止め、女性の車に乗り込んでディスコで会ったと言って、女性に乱暴をして首を絞めた

 

 

トムが運転する車に美しい女性リサが同乗、車の調子が悪くて修理工場のガレージに入った、そこの経営者のアレックスはこれからディスコに行くからと言って断るが部下のリッキーが直した

 

 

トムはそのお礼にパーティに招待し、アレックスとリッキーは一緒に車に乗り込んだ、パーティ会場の郊外のハワードの屋敷では上流階級の女性に興奮気味のリッキー

 

 

リッキーはグロリアと激しいダンスを踊りその後はトムとハワードとグレンダの4人でポーカーに興じる、アレックスはリサに色目を使いリサも満更ではない

 

アレックスはリサの体に手を這わせるものの肝心なところでかわされてリサはシャワーへ、ガラス張りのシャワールームで裸を見せ付けるリサはアレックスをシャワーに誘うがすぐに逃げてしまう

 

 

アレックスが戻るとリッキーはポーカーで金を巻き上げられていてアレックスは汚い奴らだと罵り乱闘へ、トムとハワードを倒したアレックスは酒瓶で殴ろうとするハワードに剃刀を出してトムの顔に突き付けた

 

 

暴力でみんなを黙らせてリッキーにグロリアを抱かせようとするがリッキーは出来なかった、アレックスがトムを殴り倒している間にリサが2階に逃げたが見付かってしまい殴られ、服を脱ぐように命令

 

 

リサはゆっくりと脱ぎ出すがアレックスにストッキングは脱ぐなと言われてストッキング以外を全て脱ぎ、ベッドで凌辱されてしまうが、リサの体は快楽に反応して喘ぎ声を漏らす

 

そこに友人のシンディがパーティにやって来る、グロリアが脅されてシンディを中に入れてアレックスに捕まり、裸にされて彼女が処女だと分かると興奮して剃刀で体を切り付ける

 

 

シンディをいたぶるアレックスに対して止めに入ったリッキーもアレックスに刺されてしまい大量に出血、我に返ったアレックスにトムが銃を向けた

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

とにかく女性を極限状態でいたぶり、凌辱して弄ぶアレックスに嫌悪感がたまりません、サディストで人を傷付ける事が大好きなのでしょう、観ていて胸糞悪いのですがワクワクしますよ

 

 

この異常者のアレックスを演じるのがデヴィッド・ヘスで「鮮血の美学」「ヒッチハイク」でもその恐ろしい異常者を嬉々として演じています、本作を含めてデヴィッド・ヘスの三部作だと

 

本作でのデヴィッド・ヘス演じるアレックスはオープニングすぐに女性を襲って乱暴をして首を絞めて殺してしまいます、この手慣れた感じと後でリッキーとの会話で常習犯だと分かります

 

 

アレックスはリサにモーションを掛けるんです、リサも満更ではなくて太ももを撫でる手を払ったりはせずに楽しんでいる感じ、その手が奥に進むと立ち上がってキッチンへ

 

キッチンでアレックスにテーブルに座らせられるリサのドレスを捲り上げて触るのですがそれもかわしてシャワーを浴びに行くんです、シャワールームはガラス張りで外から丸見え、リサは見せ付けるように体を洗うんです

 

 

しばらく鑑賞していたアレックスですがリサに誘われて一緒にシャワーを浴びるのですがアレックスの後ろに回ってシャワールームを出て行くんです、それも笑いながらでアレックスをバカにした感じで

 

その後にアレックスは男2人と乱闘するもお金持ちの坊ちゃんでは歯が立たずにハワードは拘束されてトムはボコボコにされて、逃げるリサを追い掛けてベッドで凌辱、しかしリサも楽しんでいるようなんです

 

 

黒人女性でスキンヘッドのグレンダも脱がしてアレックスは胸を触るんです、グレンダは恐怖もあってされるがままなのですが、リッキーにグロリアを凌辱しろと命令

 

 

リッキーもグロリアの胸を触ってパンティを引き千切って行為に及ぼうとするのですが、涙を流すグロリアを凌辱する事は出来ないとリッキーは言うんです、少し頭の弱いリッキーなんですがアレックスよりはまともですね

 

 

後からパーティにやって来たシンディは処女なのにアレックスに全裸にされて剃刀で切り付けられて全身を切り傷だらけにされてしまいます、このシーンが本作で一番アレックスの異常さを表しているのかもね

 

 

トムに銃を突き付けられて全てを語られるんです、オープニングで殺された女性はトムの妹で最初からアレックスを殺すつもりでパーティに招いたんです、そしてアレックスが本性を剥き出しにして正当防衛で銃で殺そうとね

 

 

トムだけでなくリサもその事を知っていて協力していたんです、でもトムに楽しんでいたなと言われて、実際にスリルを味わっていたのかもしれませんね、リサを演じるのが“愛の妖精”と呼ばれたアニー・ベル

 

 

アニー・ベルは金髪のイメージがあったのですが本作ではブルネットなんです、見た目は上品なお嬢様って感じですが実は欲望に素直な悪い女なのかも

 

 

 

 

 

ふとした親切が、想像を絶する恐怖を生んだ!狂気のレイプ魔が美女たちに襲い掛かる それが『真夜中の狂気』です。

 

 

 

 

 

長い間観る事が出来なかったのですが、観てみるとごく普通のエロティック作品でした(汗)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な裏237号室の『真夜中の狂気』のレビューはこちらです。