ランボー ラスト・ブラッド | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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『ランボー ラスト・ブラッド』

 

 

 

 

 

2019年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 エイドリアン・グランバーグ

 

脚本 マシュー・シラルニック/シルベスター・スタローン

 

撮影 ブレンダン・ガルビン

 

音楽 ブライアン・タイラー

 

 

 

出演 シルベスター・スタローン/パス・ヴェガ/セルヒオ・ペリス・メンチェータ/アドリアナ・バラッザ/イベット・モンレアル/オスカル・ハエナダ/ジーニー・キム/ホアキン・コシオ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

「ランボー」から約40年、原点回帰にして最終章、大ヒットシリーズが遂に完結!

 

ランボーを愛する人々に格別の想いを込めて贈る本作は、第1作「ランボー」の原題「FIRST BLOOD」のアンサータイトルとして「ラスト・ブラッド」と冠した、原点回帰にして最終章だ、孤独だったランボーが初めて手にした家族を守り抜くパーソナルな戦いに、たぎる魂を注ぎ込む勇姿には、胸を熱くせずにはいられない

 

ジョン・ランボーには、ゴールデン・グローブ賞を受賞したハリウッドスターのシルベスター・スタローン、マリアには「バベル」でアカデミー賞ノミネートのアドリアナ・バラッザ、カブリエラには注目の新星、イベット・モンレアル、監督は「キック・オーバー」のエイドリアン・グランバーグ

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

ハリケーン“テルマ”が猛威を奮う中、ジョン・ランボーはボランティアで山で遭難した3人組の救助に向かう、途中で女性の死体を発見、その近くに2人がいたが1人は鉄砲水に飲まれてしまい、女性1人を救うのが精一杯だった

 

 

しかしランボーは2人の命を救えなかった事を悔やむ、それはベトナム戦争で仲間を救えなかった事を未だに後悔している、マリアは救えなかったのはあなたのせいじゃない、もう戦争は終わったのよとランボーを慰める

 

 

ランボーは11年前に生まれ故郷のアメリカ・アリゾナ州ボウイに帰って来た、亡き父の遺した牧場を継ぎ、旧友のマリア・ベルトランとその孫娘のガブリエラと共に穏やかに暮らしていた

 

 

ランボーはガブリエラが将来馬の調教師になるものだと思っていたが、ガブリエラは大学進学を考えていた、大学進学者のパーティに参加するカブリエラにランボーは友人をここに呼んで牧場の地下トンネルを見せてやれと友人たちを招いた

 

その時にガブリエラにジゼルから電話に表情が変わった、ガブリエラはランボーに相談するから怒らないで聞いてと話しだした、父親がメキシコにいるとジゼルから聞いてメキシコに行きたいと

 

ランボーは猛反対、悪に染まった人間は黒くなるだけ、ランボーはガブリエラを娘のように思っている、大人になるまで守らせて欲しいと頼み、ガブリエラも涙を流すが納得

 

 

しかしどうしても父親が自分と亡き母を捨てたのか直接会って聞きたいガブリエラは友人の所に行くと言って嘘をついて車でメキシコへと向かう

 

 

ランボーはマリアからガブリエラがメキシコで失踪したと知らされてメキシコへと向かい、ガブリエラの行方を捜す

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

今までのランボーは戦場で戦うのですが、今回の舞台は自分の敷地内です、ある意味これはランボーなのかと疑問に思ってしまう所もあるのですが、完結編と聞いたら観ないわけにはいけません

 

 

ですがシルベスター・スタローンはすっかりおじいさんですね、それでも鍛えている事がわかる体格の良さではあります、さすがに裸にはならなかったですけどね

 

 

今回のランボーの敵はメキシコの人身売買カルテル、そこにガブリエラは薬を飲まされて拉致されてしまうんです、気が付いたら半裸の女性がたくさんいる場所で逃げ出した女性が酷い目に遭っているところ

 

 

カルテルは警察にも賄賂を渡していて警官を数人呼んで女を抱かせてるんです、警官も女を奪い合うように飛びついてくるんです、こんな描写にメキシコから抗議があったとか

 

最初にランボーはクラブでガブリエラに薬を飲ませた男を拷問して聞き出すのですが、鎖骨辺りにナイフを刺して指を入れて鎖骨をひっぱり出すんです、強烈な描写です

 

 

そこでランボーはアジトに向かうのですが見付かってしまい大勢にボコボコにされて殺されそうになるのですが、リーダーのマルティネス兄弟の兄のウーゴに殺さずに女を酷い目に遭わせると宣言されて、マルティネスの弟のビクトルに顔に傷を付けられるんです

 

 

これを助けるのがジャーナリストのカルメンで演じるのは「カルメン」のパス・ヴェガで彼女の妹もこの人身売買カルテルにさらわれて行方知れずなんで、この組織を追っているんです

 

 

4日後に目を覚ましたランボーはカルメンに教えられた売春宿に行って店の男も客もカナヅチで殴り倒してガブリエラを見付けるのですが、既に薬漬けで何人も客を取らされて家に戻る車の中で亡くなるのです

 

このガブリエラを演じるのがイベット・モンレアルでメキシコ系の新鋭女優です、それでもメチャメチャ酷い目に遭ってしまうんです、自業自得と言えばそれまでですがランボーの言う事を聞きなさいよ

 

 

これによってランボーは今までふたをしていただけの黒いランボーが再び登場するんです、メキシコに戻ってビクトルの家に忍び込んで警備を全員殺して弟は首を切断、これを見たウーゴは武装してアメリカにやってくるんです

 

もちろんランボーはしっかりと準備をして迎え撃つんです、牧場の地下にあるトンネルに罠を仕掛けてやってきたメキシコ犯罪組織の連中を次々と殺していきます、これがなかなか残酷でゾクゾクしますね

 

 

今回のランボーは原点回帰らしいのです、第1作目も市街戦でしたね、それ以外は戦場でかなりの100人単位で人を殺してましたからね、それにランボーの弓はやっぱカッコイイね

 

 

 

 

 

 

元グリーンベレーの真骨頂、史上最強の頭脳戦が今、はじまる それが『ランボー ラスト・ブラッド』です。

 

 

 

 

 

このシリーズが約40年とはね、そりゃ年を取るわけだ(笑)