『透明人間』
2020年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本・原案 リー・ワネル
撮影 ステファン・ダスキオ
音楽 ベンジャミン・ウォルフィッシュ
出演 エリザベス・モス/オリバー・ジャクソン・コーエン/オルディス・ホッジ/ストーム・リード/ハリエット・ダイア/マイケル・ドーマン
《解説》
心神喪失の2週間!「ゲット・アウト」「アス」のスタジオが贈る狂気のサイコ・サスペンス
「ソウ」シリーズの脚本家リー・ワネルが監督・脚本を手がけ、透明人間の恐怖をサスペンスフルに描いたサイコスリラー、主演はテレビドラマ「ハンドメイズ・テイル 侍女の物語」のエリザベス・モス
ユニバーサル映画のクラシック・キャラクターにインスパイアを受けながらも、これまでのイメージを大きく覆し、女性目線で描かれる現代にこそ相応しい、狂気と脅迫観念に満ちたサイコ・サスペンスに仕上がっている
《感想》
真夜中3時すぎ、恋人のエイドリアンが眠ったことを確認したセシリアはそっとベッドを抜け出した、抗不安剤の常備薬が入った薬瓶をカバンに入れ、家中の監視カメラをキャンセルして着替えてバッグを手に外に出た
駐車場で飼い犬がこっちを見ているが連れては行けない、せめて電気首輪を外した時に車に犬が当たりアラームが鳴り響いた、あわてて壁を駆け上り敷地の外へ駆け出し、真っ暗な道路へと出た
セシリアはそこで妹のエミリーを不安げに待つ、ヘッドライトが近付きエミリーの車に乗り込む時に薬瓶を落としてしまう、そこに追って来たエイドリアンが大声で怒鳴りながら助手席の窓を割ってセシリアに掴み掛り、エミリーは急発進
2週間後、セシリアはエイドリアンの知られていないエミリーの元夫で刑事のジェームズの家に身を潜めていた、恐ろしさから2週間一歩も外に出れない怯えた日々を過ごしている、ジェームズに促されてポストまで行くことすら出来ない
ある日、エミリーがジェームズの家にやって来た、セシリアは自分の居場所がバレてしまうとエミリーに言うが、エミリーはもう必要ない、エイドリアンは死んだと
スマホでニュース記事をセシリアに見せるとそこには光学研究の先駆者自殺の記事が報道されておりセシリアは安堵する、セシリアはエイドリアンは全て完璧に思い通りにする人でセシリアの容姿、服や食事、そして言動や考える事まで支配
更にエイドリアンはセシリアとの子供を欲しがり、子供が出来たらもう逃げられないとセシリア避妊薬を服用して、それも限界となった時にエミリーに助けを求めたとジェームズとエミリーに説明
しばらくしてエイドリアンの兄で弁護士のトムから連絡が入り、エイドリアンはセシリアに500万ドルの遺産を残したと告げる、セシリアは世話になったお返しにジェームズの娘シドニーの大学資金をそこから工面
呪縛から解き放たれたと思ったセシリアだったが、その後に偶然とは思えない不可解な出来事が重なり命の危険に晒される、見えない何かに襲われて正気を失って行き、セシリアはエイドリアンの死を疑う
《感想》
誰に言っても透明人間が自分に襲い掛かり、自分を陥れているとは誰も信じてくれませんもんね、だから頭がおかしくなったと思われる描写が凄く怖いです
セシリアはエイドリアンに支配されていて自分が壊れてしまうギリギリで逃げ出すんです、妹のエミリーやその元夫のジェームズに助けてもらうのですが、あっさりとエイドリアンが自殺してしまった事で解決するんです
しかもエイドリアンはセシリアに500万ドルもの遺産を残していて、それをエイドリアンの兄で弁護士のトムによって詳細が説明されるんです、条件は犯罪を起こさない事だと
その後にトムは自分もエイドリアンに支配されていたとセシリアに告白して自殺した事で内心はホッとしていると言うんです、セシリアはエイドリアンをソシオパス(反社会性パーソナリティ障害)だと言うんです
ソシオパスは過大な自我の持ち主で嘘をついて人を操るような行動を示し、共感や自責の念や羞恥心の欠如で、しかも恐怖心もなくどんな状況でも不気味なほど落ち着いているそうです、それでいて魅力的だと
セシリアがエイドリアンが死んで平穏が訪れるかと思いきや、やはり不穏な空気が付きまとうんです、それがじわりじわりと迫ってくるんです、長年一緒にいたからかセシリアはその不穏な空気を感じるんです
主人公のセシリアを演じるのが「アス」のエリザベス・モスで綺麗な女優さんなのですが、恐怖と不安でその表情は何だか神経衰弱な感じが出ていて逆に怖かったりしてね
エイドリアンを演じるのがオリバー・ジャクソン・コーエンなのですが、ほとんどは透明人間なので見えるのは少しなのですがメイキングでは透明人間も演じているシーンがありました
ジェームズを演じるのがオルディス・ホッジでセシリアの妹のエミリーを演じるのがハリエット・ダイア、その2人の娘のシドニーを演じるのがストーム・リード、エイドリアンの兄のトムを演じるのがマイケル・ドーマンです
監督は「ソウ」シリーズのリー・ワネルで、彼はホラー映画を専門に製作や脚本や監督をしているので怖さのツボなんかがピンポイントでした、後半は派手になっていきますが、中盤のじわじわが良かったです
それでも透明人間をこんな形で表現したのは新しかったです、透明人間を見切るのはさすがに難しくて色の付いた液体を掛けたり、床に何かを撒いたりとするのですが見えないのは怖いです
元々はユニバーサル・ピクチャーズは過去に登場した怪物を集結させたダーク・ユニバースの作品としてリメイクの予定でしたが、第1弾として「ザ・マミー/呪われた砂漠の女王」が酷評されコケたのでダーク・ユニバース自体が再構築となり、単発で本作がリメイクされました
見えるのは、殺意だけ それが『透明人間』です。
1897年にH・G・ウェルズが発表した小説を原作としていて、1933年に公開された映画を現代風にリブートされています













