地獄の門 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『地獄の門』





1980年 イタリア





《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ルチオ・フルチ

脚本・原案 ルチオ・フルチ/ダルダノ・サッケッティ

撮影 セルジョ・サルバティ

音楽 ファビオ・フリッツィ

特殊効果 ジノ・デ・ロッシ



出演 クリストファー・ジョージ/カトリオーナ・マッコール/カルロ・デ・メジョ/アントネッラ・インテルレンギ/ダニエラ・ドリア/ジャネット・アグラン





《解説》


地獄の門が開くとき、世界は死霊の街と化す!

ニューヨークのアパートの一室で開かれた降霊会、そこでメリーは、はるかダンウィッチの町で首を吊る牧師の姿を幻視する、男の目的は、自らの命と引き換えに世界を魔に解放すること、その忌まわしい企みを知ったメリーと新聞記者のピーターは、田舎町ダンウィッチに急ぐ

そのグロ描写はフルチの作品の中でも群を抜いていると評判で、脳ミソが飛び散り、口から内臓が噴き出し、頭をドリルが貫通し、ウジの大群が降り注ぎと、とにかく気持ち悪いシーンのオンパレード

物語はフルチ監督十八番の終末物、そのスプラッター描写も、いつもながらの大迫力、過激な残酷描写が話題となった衝撃作、地獄の扉が開き、世に放たれた悪霊たちが世界を支配していく様を描く





《物語》


地図にも載っていない小さな町ダンウィッチで、ある日トーマス牧師が首を吊って自殺

 


時を同じくしてニューヨークで降霊会で霊と交信する女性メリー、彼女はトーマス牧師の自殺を知り、墓石にはダンウィッチに集まると刻まれている、あまりの恐怖でメリーは叫んで死んだ

 



霊媒師の大御所トリーザはトーマス牧師の自殺は4000年前から予言されていた事だという、警察が不審死を調べていると突然に炎が立ち上がった、トリーザはこれから恐ろしい事が起きると告げた

 

 

メリーが埋葬される日、棺の中でメリーは生き返った、棺の中で叫び、偶然近くにいたピーターが救出、ピーターは新聞記者で降霊会での不審死を取材していてメリーの墓を探していたのだ

 


トリーザの話によるとこれも予言されていた事、ダンウィッチでトーマス牧師の自殺は神への冒涜行為により地獄の門が開かれようとしているのだ



2日後の聖なる日までに門を閉じなければ悪霊がはびこり、人類は死滅してしまうとトリーザの命をうけてメリーはピーターと共にダンウィッチに向かう

その頃ダンウィッチでは奇妙な出来事が相次いでいた、トーマス牧師が悪霊となり人々を恐怖のどん底に陥れていた、精神科のジェリーがサンドラの相談に乗っているとエミリーがダンウィッチには魔女の言い伝えがあると言い、恋人のボブに会いに行った

 

 

トーマス牧師のその姿を見たカップルの女性ローズはトーマス牧師に魅入られ目から血を流し、内臓を吐き出した、カップルの男性トミーも頭を掴まれ怪力で脳ミソが露出

 


別の場所では怯えるボブをエミリーが慰めるがそこにトーマス牧師が現れ、ボブは逃げるがエミリーはショック死、エミリーの父親は犯人はエミリーの恋人ボブだと決めつけていた

 

 

ボブは前科があり警察もボブを追跡、ローズとトミーもボブの仕業だと町の人は噂、ボブはアンの家のガレージに侵入して隠れていた、それを見付けたアンの父親はボブをドリルで殺害



ダンウィッチに到着したメリーとピーター、そこでこの地は魔女処刑場の廃墟に建った町だと聞く、邪悪な空気がはびこる町ダンウィッチ、早速トーマス牧師の墓を探す



地元の神経内科のジェリーとサンドラと出会い、彼らはエミリーやトミーと知り合いで、最近の死者の多さに疑問を感じていた、お互いに知っている情報を交換



メリーはニューヨークでの降霊会での話をすると突然のウジの大群、それに2日前に死んだエミリーが両親を殺してさ迷っていて他にも死者が次々と蘇っている



一刻も速くトーマス牧師の墓を開き、地獄の門を閉めなければならない…

 







《感想》


古い作品ですが、グロさではまだまだトップクラス、フルチ作品をレビューするときにいつも書くのですが、残酷描写を先に撮ってから内容を後付けしてるよな感じ(笑)

 


それくらいいつもエグさはぶっ飛んでます、目から血を流したと思ったら今度は口から内臓をゲロゲロゲーッ、ドリルでこめかみ貫通とか、昨今のホラーに慣れた人でも愕然とすることでしょう



フルチが1番脂の乗ってる時なのでパワーが溢れてます、この時期のフルチはカルト人気の作品を次々と発表しています、しかし晩年は糖尿病に苦しみ生活の為に作品を撮っていましたがレベルは下がる一方、96年に糖尿病で亡くなりました

ダリオ・アルジェントと共にイタリアンホラーの一時代を築きました、「サンゲリア」が原因で仲違いしている時もありましたが和解、イタリアホラーは現在は後継者不足でパワーがありませんね

主演のカトリオーナ・マッコールは日本映画(プロデューサーと原作者のみ)「ベルサイユのばら(1979)」でオスカル役を演じた、この後に立て続けにフルチ監督作品に出演



イギリスのロンドン出身ですがフルチのイタリア映画に出演、現在はフランスを拠点に活躍しています、なかなかの美人女優でしたが、めちゃいじめられてます(笑)、顔にウジ虫を付けられたり(爆)

 

ピーターを演じるのは「エクスタミネーター」のクリストファー・ジョージで新聞記者、色々と調べていて巻き込まれた感じでエライ事になってしまいます

 


本作に登場するゾンビは半分悪霊みたいなものです、突然現れたり消えたりするのが特徴でトーマス牧師も現れたり消えたり、ゾンビのエミリーも現れたり消えたり



それよりトーマス牧師は何で自殺したんやろ?、自ら命を絶って地獄の門を開けたかったんかな?まぁフルチ作品にストーリーを追求するのは野暮ですね



ちなみに舞台となる、ダンウィッチはラブクラフトやクトゥルー神話に登場する町の名前です、それはそれで粋な演出(笑)





究極地獄到来!世界が終焉を迎える時、生き残るのは死霊!? それが『地獄の門』です。





エグい映画を何本か選んでと言われたら間違いなく「地獄の門」はチョイスされます(笑)、あの内臓吐き出しは思いついてもなかなか映像には出来ませんよ、躊躇するもん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な:続・裏237号室の『地獄の門』のレビューはこちらです。