E.T. | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『E.T.』

 

 

 

 

 

1982年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 スティーヴン・スピルバーグ

 

脚本 メリッサ・マシソン

 

撮影 アレン・ダビュー

 

音楽 ジョン・ウィリアムズ

 

 

 

出演 ディー・ウォーレス/ヘンリー・トーマス/ロバート・マクノートン/ドリュー・バリモア/ピーター・コヨーテ/K・C・マーテル/ショーン・フライ/C・トーマス・ハウエル

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

遥か300万光年の彼方から、未知なる地球へ…

 

地球に取り残された異星人と子どもたちの交流を描いたスティーヴン・スピルバーグ監督による大ヒットSFファンタジー、あまりにも有名なテーマ曲と共に今なお色褪せない、スティーヴン・スピルバーグ監督の最高傑作!

 

アカデミー賞では作曲・音楽・音響効果編集・視覚効果の4部門を制覇している、初公開から20周年でスティーヴン・スピルバーグは未公開シーンを追加、CG処理、など変更を施した特別版を製作している

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

アメリカのとある森に宇宙船が着陸し、小さな宇宙人が地球の植物をサンプルとして採集している、そのうちの1人が宇宙船から離れて遠くに光る住宅街の灯りを見ていた

 

 

その時、宇宙船を察知して政府機関の人間たちが車でやってきた、あわてて逃げる宇宙人だったが危険を感じて宇宙船は離陸、地球に宇宙人は1人取り残されてしまった

 

 

その頃、住宅街のとある家で少年たちがボードゲームに興じていたが10歳のエリオットは子どもという理由で兄のマイケルから仲間外れにされ、注文したピザを受け取りに外へ出た

 

 

物置きで音がしてみんなを呼ぶが何もいない、深夜にエリオットはもう一度確認に行くとトウモロコシ畑に何かがいた

 

 

次の日にエリオットが見張っていると宇宙人が姿を現した、恐怖に声も出なかったが大人しい宇宙人をチョコレートで部屋に導いてクローゼットに隠した

 

 

翌日にエリオットは仮病で学校を休み宇宙人とのコミュニケーションを試みた、帰宅したマイケルと妹のガーディにも紹介、最初は驚いたが秘密を守ると約束

 

 

宇宙人はボールを宙に浮かせて太陽系から遠く離れた星からやってきたことを説明、次の朝にはマイケルの友達に宇宙人は信じてもらえないもののETだと言われる

 

 

その頃からETと呼ばれ、エリオットと心が通じ合うようになる、そしてエリオットとマイケルが集めてきたガラクタと部屋の物を使って通信機を作り上げた

 

ハロウィンの日にエリオットとマイケルはETに白い布を被せてガーディに見せかけて森の奥に行ってETは通信機で故郷に連絡を取った、翌朝にエリオットだけが帰宅し、マイケルがETを捜しに森に行くとETは瀕死の状態

 

 

マイケルが家へと運びそこで初めてETを目にした母メアリー、そこに突然、防護服を着た政府機関の科学者たちが家へと押しかけてきた、彼らはエリオットの家を監視していたのだ

 

 

しかしエリオットは助かりETは死んでしまう、エリオットが別れを悲しんでいるとETの胸が赤く光り生き返った、エリオットはマイケルの友達の協力を得てETを救出して森へと向かう

 

 

そこにはETが連絡を取った場所に宇宙船が着陸、エリオットらはETと最後の別れをして宇宙船に乗り込む、宇宙船は離陸し、空には美しい虹がかかった

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

おいらが小学校6年の時に公開されて父親と観に行きました、今はもうない映画館で立ち見もいた満員の映画館で観たのを思い出します、それはそれは超話題作でETの姿は映画を観るまでわからなかったくらい秘密でしたよ

 

 

監督はヒットメーカーの「レイダース 失われたアーク」のスティーヴン・スピルバーグでとにかく面白かったです、子どもが主役ってのも感情移入がしやすかったのかもしれません

 

 

大ヒット作品を量産したご褒美に映画会社に好きなものを撮っていいと1000万ドルで本作を作りました、低予算なので有名な俳優は出ていません、おいらが知っていたのは母メアリー役の「ハウリング」のディー・ウォーレスくらい

 

 

公開と同時にアメリカで3億ドルを稼ぎ出し、当時の最大の興行収入を記録、全世界でも歴代1位となりました、もちろん日本でも歴代1位の大ヒットです

 

宇宙人のファンタジー作品なのですが、この家族には両親の離婚でシングルマザーが3人の子どもを育てている現代社会のちょっとした影なんかも描いているのかも

 

 

今回のレビューをするにあたってオリジナル版と20周年特別版の両方を観たんです、特別版のCG合成されたETよりもオリジナル版の方がおいらは好きですね、子どもの頃の記憶が勝ったのかも

 

 

でもオリジナル版にあったエリオットらを追う警官が銃やショットガンを持つシーンがCGでトランシーバーに変えられてるのは素晴らしいですね、子どもを銃を持って追い掛けるのは親になったスピルバーグが変更を望んでいたシーンです

 

前半のETと子どもたちの交流は笑いありのほのぼのとするコメディタッチなのですが、ETを捜す政府機関が現れるシーンはスリリングな展開となります、いきなり映画の色が変わった感じがして怖くなったもん

 

 

そしてETが死んでしまった時の悲しさは辛いです、政府機関は宇宙人を研究対象にするような感じで瀕死のETを何としても助けようとするものの虚しく死んでしまうんです

 

でもETは復活して政府機関らからエリオットはETを自転車に乗せて宇宙船の到着地点まで連れて行って感動のラストとなるのです、このエリオットとETの別れのシーンは泣けた、ガーディのキスも良かった

 

 

ガーディ役のドリュー・バリモアは「ポルターガイスト」のオーディションに来てその叫び声がスピルバーグに気に入られて本作への出演となったんです

 

 

ちなみにスピルバーグは子どもの自転車は何がいいか悩んでいたところ、近所の子どもに聞くとクワハラのBMXとの答えで大阪市の桑原商会の自転車を採用したそうです

 

この自転車が飛ぶシーンはもの凄く有名ですよね、このシーンで感動する人も多かったと思います、もちろんラストの別れのシーンも、でもおいらは枯れた花が咲くシーンが好きなんです

 

 

 

 

 

彼は、独りぼっちで恐怖におののいていた それが『E.T.』です。

 

 

 

 

 

この作品を観ると子どもの頃の気持ちに戻れます