ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』

 

 

 

 

 

2006年 アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 ジャスティン・リン

 

脚本 クリス・モーガン

 

撮影 スティーブン・F・ウィンドン

 

音楽 ブライアン・タイラー

 

 

 

出演 ルーカス・ブラック/ナタリー・ケリー/バウ・ワウ/ブライアン・ティー/サン・カン/レオナルド・ナム/北川景子/ブライアン・グッドマン/千葉真一/リンダ・ボイト/ヴィン・ディーゼル

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

進化するSpeed Movie、今度はTOKYOだ!

 

ストリート・カーレースの世界に魅せられた若者の青春を描く人気シリーズの第3弾、ドリフト走行発祥の地である日本を舞台に、東京に転校してきたアメリカ人学生がエキサイティングなドリフト・レースの世界に身を投じていく

 

主演は「ジャーヘッド」のルーカス・ブラック、JJサニー千葉、「間宮兄弟」の北川景子ら、日本人キャストも多数登場、ドリフトの第一人者であるレーサー、土屋圭市をアドバイザーに招いて撮影された迫力のドリフト映像に注目

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

アメリカ・アリゾナ州の高校に通うショーン・ボズウェルは学園祭の日に美人のクラスメイトのシンディが素敵な車だと言った事で、その彼氏で金持ちの息子クレイと口論となりストリート・カーレースで決着をつける事になった

 

 

場所は住宅を建てている街から離れた一角で愛車の旧型シボレー・モンテカルロでクレイのダッジ・ヴァイパーに挑み、その無茶な運転であと一歩で勝利という所でお互いにクラッシュして車は大破

 

 

警察に捕まったクレイとシンディの親は金持ちで有力者なので無罪、それに比べてショーンは過去にも車でのトラブルを起こしており引越しも2年で3度目

 

 

ショーンの母親は刑務所だけは免れたが今度は1人で引越してと日本の米軍基地で働く父親の元に送られた、ショーンは父親に同居の条件として車には乗らないという約束をさせられる

 

 

翌日、都内の高校に転校したショーンは初日から遅刻、ショーンはクラスメイトのアメリカ出身のトゥインキーと仲良くなり、トゥインキーからとある立体駐車場で開かれているストリート・カーレースに誘われて一緒に向かう

 

 

そこでは若者たちが集まり自慢の車を持ち寄り並べてある、その中にクラスメイトのニーラの姿もあった、ニーラに声をかけた事でこの街を牛耳るヤクザの組長のカマタの甥でドリフトキングと呼ばれる走り屋のタカシが仲間のハンを連れて現れた

 

 

トゥインキーの忠告を無視してタカシと一触即発となるが、ハンがショーンに車を貸してドリフトバトルで勝負する事になった、しかしショーンはハンのシルビアを大破させてしまい惨敗

 

 

シルビアの弁償としてハンはショーンに仕事を手伝わせる一方で、ショーンに興味を持ち、ランサーエボリューションを与えてドリフトの基礎を叩き込む

 

 

トゥインキーやニーラ、その友人のメカニックのレイコやアールのサポートで実力を上げていくショーンは遂にタカシにドリフトバトルで対決を挑む

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

「ワイルドスピードX2」の続編なのですが直接的な続編ではないんです、それに一般的な評価は低くてシリーズのポンコツ的な立場だったんですが、時系列で6作目と7作目の間の時期を描いていて、結構重要な位置する作品となったと思います

 

オープニングでパンツ丸出しで靴紐を結んでいたシンディを見てしまった事から始まります、そりゃ見るよ男なら、あんなオープンカーのヘッドレストに座ってフロントガラスに足を掛けてたら見てくださいって言ってるようなものです

 

 

旧型シボレー・モンテカルロを褒めたシンディに色目を使ったと難癖を付けてくる彼氏のクレイ、仲間を集めてショーンをボコボコにしようとするのですがショーンはスパナを手にします

 

そこでシンディがストリート・カーレースで決着をつけて勝った方の商品になると言い出した事で、あの化け物みたいなダッジ・ヴァイパーと勝負となったんです

 

まあ勝ち負けはともかく警察沙汰となって母親にも三行半を突き付けられて日本へと転校となるんです、ハリウッドが描く通りの日本が展開していきます、夜のネオンなんかはその象徴です

 

ここからは日本人俳優の無駄遣いと言われるオンパレード、まず父親の家に行くと愛人が出てきてそれが真木よう子、学校の先生が柴田理恵、街のゴスロリが中川翔子と色々

 

 

妻夫木聡のストリート・カーレースのスターターをしたのが話題になりましたね、この数秒の出演のために妻夫木聡はアメリカまで撮影に行ったそうです

 

 

主人公のショーン・ボズウェルを演じるのがルーカス・ブラックで、その負けん気の強さが災いしているんです、友人のトゥインキーを演じるのがラッパーのバウ・ワウ、トゥインキーが自分の車を駐車場から出すシーンは面白かったね、まず高級車が続々と出てくるけど全部違うという

 

 

ショーンと敵対するタカシを演じるのはブライアン・ティー、彼は沖縄生まれで日系アメリカ人の父と韓国人の母の間に産まれます、その後にアメリカに移ったようです、本作で大抜擢されて一躍有名となりました

 

 

タカシの恋人のニーラを演じるのがナタリー・ケリー、母親がタカシの叔父のカマタの妾みたいな感じで面倒を見てもらっていてニーラはタカシに逆らえないんです

 

 

ショーンに興味を持ったハンを演じるのがサン・カンで彼は韓国系アメリカ人、一体何台車を持っているんだろうって思うくらい次々と改造車を持ってくるんです、いつもお菓子を食べてます

 

 

そしてメカニックのレイコを演じるのが「間宮兄弟」の北川景子、さすがに若くて超ミニスカートで細い足を出しています、てっきりレイコもドリフトするのかと思ったら違ったのね

 

 

ラストにはヴィン・ディーゼル演じるドミニク・トレットが登場して続編への期待をさせてエンディングとなります、初めて観た時はやっぱ変なシリーズだなっと(笑)

 

 

 

 

 

 

TOKYOは今、サーキットと化した!それが『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』です。

 

 

 

 

 

ハリウッド作品で日本を描くと現れる千葉真一がタカシの叔父のカマタ役で登場、さすがの存在感ですね