『殺人魚 フライングキラー』
1982年 イタリア・アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ジェームズ・キャメロン
脚本 H・A・ミルトン
撮影 ロベルト・デトーレ・ピアゾッリ
音楽 スティーブ・パウダー
出演 トリシア・オニール/スティーブ・マラチャック/ランス・ヘンリクセン/リッキー・G・ポール/テッド・リチャート/アンシル・グロードン/レスリー・グレーブス/アン・ポラック
《解説》
史上最悪!飼育された殺人マシーンの群れ!
体に二枚の翼、口には鋭い歯を持ち空を飛んで人を襲う戦争用の殺人魚、フライングキラーがカリブの美しい浜辺に現れ、次々と観光客を襲い始める、主人公の海洋生物学者と殺人魚の対決の行方は?美しい海を背景に恐怖の世界を描く、パニック映画
「ピラニア」のチャコ・バン・リーウェンこと元日活女優の筑波久子とジェフ・シェクトマンが製作、「テンタクルズ」のオビディオ・G・アソニティスが製作総指揮、ジェームズ・キャメロンが監督のデビュー作
《物語》
カリブ海に浮かぶリゾート地である小さな島、夜の海に出掛けたカップルが海に潜り、水中にある難破船の中に入り水着を脱いで抱き合っていると無数の魚が襲い掛かり、カップルの体は喰いちぎられてしまった
海辺のホテルに住むアン・キンブローは海洋生物学者で夫と離婚し、息子のクリスと暮らしている、生活の為にアンはダイビング教室でインストラクターをし、クリスは島のガイドをしている
アンは客を連れて2か月前に沈んだ海軍の船の周りに潜った、立ち入り禁止の船内に入った客の1人ヘイウッドが喰いちぎられた死体で発見された
ヘイウッドの死を調査するのはアンの元夫のスティーブ保安官、彼はアンに捲し立てるように質問をするが客の1人のタイラーが間に入って収めた
その夜に食事に誘うタイラーを連れて死体安置所に忍び込んでヘイウッドの死体の写真を撮った、その時に看護師が入って来て2人を追い出した、その後にヘイウッドの死体から飛び出してきた魚に喉元を喰いちぎられて看護師は死亡、魚は窓を破って逃げ出した
撮影した写真から7年前に軍が殺人魚を作っていた事を思い出した、ベトナムの川に放そうとした兵器だったと、その夜にタイラーはアンの部屋に泊まり一夜を共にする
翌朝、スティーブがアンのホテルにやってきた、アンが死体安置所に身分証を忘れた事で一連の殺人にアンが何か関りがあるのではと疑っている
アンはダイビング教室を含む行事を全てを中止すべきだと支配人に申し入れるが逆にアンはクビを言い渡される、アンとタイラーは沈没船付近に潜り、殺人魚の存在を確認
タイラーは自分がその殺人魚の育成に関わっている生物学者だとアンに打ち明け、沈没船にその殺人魚の卵が積まれていたのだ
《感想》
世間一般にはポンコツ映画と言われていますが、おいらはこんな超B級作品は大好物です、それに何と言ってもジェームズ・キャメロンのデビュー作ですからね
しかもジェームズ・キャメロンにとっては黒歴史なんです、前任の監督がクビになった事で代役として抜擢されました、無名のキャメロンを抜擢したのはチャコ・バン・リーウェンこと筑波久子
かなりの低予算で役者も衣装代が出なくて自前の服で、殺人魚の特殊効果も最悪で徹夜で作り直したりと環境は悲惨な状況、しかしキャメロンは5日でクビとなり、後はプロデューサーのオビディオ・G・アソニティスが完成させたそうです
キャメロンはクレジットを外してほしいと直談判したが聞き入れられず、ほろ苦いデビュー作となったのでした、イタリア資本なのでアメリカ人らしい名前の監督で箔を付けたかったって理由だって(笑)
一応は「ピラニア」の続編なので、アンのセリフでかつての出来事として語られてます、まあほとんど関係ないのですが今回はピラニアとトビウオをミックスしたハイブリッドなんです
だから魚が空を飛ぶんです、果たしてこれは魚と言えるのか?(笑)、でも当時のおいらはピラニアが飛んで襲ってくるなんて凄いと興奮したものです
低予算ですが特殊効果もそれなりに良かったです、特に喰いちぎられた死体の出来はグチャグチャで素晴らしかった、それに死体から飛び出す魚もショッキングで驚きでした
主人公のアンを演じるのはトリシア・オニールでちょっと年齢が高い感じですね、もっと若いセクシーな女優が主人公の方がB級テイストだと思いました
アンの元夫のスティーブを演じるのが「オーメン2 ダミアン」のランス・ヘンリクセン、彼だけはジェームズ・キャメロンの撮影を手伝い、ほぼノーギャラで参加していたそうです
ラストはスティーブの友人の漁師が持っていたダイナマイトで沈没船を破壊してざっくりとした終わり方なんです、でもこの漁師は1人で飛ぶ魚と闘ってすぐに食べられちゃうんです、なんで出て来たの?って疑問です
水の中でも、陸の上でも、もうどこにも逃げられない! それが『殺人魚 フライングキラー』です。
それなりにヌードもあって個人的にはサービス精神のある作品です、お勧めはしませんけどね(笑)



















