『わたしのグランパ』
2003年 日本
《スタッフ&キャスト》
監督・脚本 東陽一
原作 筒井康隆
撮影 小林達比古
音楽 Alpha./タブラトゥーラ
出演 菅原文太/石原さとみ/浅野忠信/平田満/宮崎美子/波乃久里子/嶋田久作/伊武雅刀
《解説》
やさしい人ほど、ほんとは怖い?グランパがいるだけで何かが起こる…
「橋のない川」「絵の中のぼくの村」の東陽一監督が、第51回読売文学賞を受賞した筒井康隆の同名小説を映画化、主演のグランパにはこれが8年ぶりの主演作となる菅原文太、ヒロイン・珠子にホリプロスカウトキャラバン・グランプリの石原さとみ共演で映画化した人間ドラマ
モントリオール世界映画祭で最優秀アジア映画賞を受賞、義にかられ、事件を起こしながらも、町の誰もが愛してやまないグランパ、そのまっすぐな生き方が、今を生きる人々に、忘れていた何かを思い起こさせる
《物語》
五代珠子は14歳の中学一年生は辞書で囹圄という言葉を調べ、牢獄だと知った、珠子の祖父の謙三が刑務所から出所して家に戻ってくる、それによってグランマの操が名古屋へと出て行ってしまう
珠子は謙三が何で刑務所に入ったかを知りたがる、両親には南米にいると聞かされていたからだ、操はあっさりと人を殺したから13年刑務所にいたと
殺された親友の源吉の仇を討つためにヤクザの事務所に乗り込んで2人を殺した殺人罪で刑務所に入っていた、グランマが顔も会わせたくない、謙三はどんな人だろう?
正義感の強い珠子はいじめられていたクラスメイトを助けたことで今はいじめの対象となっている、学校からの帰り道でいじめに遭う珠子を見た謙三は不良グループから珠子を助け、珠子はぎこちなく挨拶
謙三が帰って来たことで商店街の人たちも温かく出迎え、みんな謙三を慕っている、珠子の母・千恵子もスーパーでみんなに謙三が帰って来たことを喜ばれていると、それを聞いて珠子はますます謙三がわからない
休みの日に謙三と話すことができた、グランマとの関係では謙三は自分はどうやらトラブルを呼んでしまうのでウンザリしたのだろう、だから出て行った、その日から珠子はグランパと呼んだ
珠子をいじめている女子を電車の中でスカートを切った痴漢から救ったことでその女子は大人しくなり、威勢のいい男子は力で捻じ伏せたことで珠子へのいじめはなくなった
しかし珠子の家の前にヤクザが現れる、それは13年前の事件と関係していた…
《感想》
石原さとみの結婚記念レビューとなりました、日本を代表する美人女優となった石原さとみですが本作ではまだまだダイヤモンドの原石って感じでこんなに人気が出るとは思えませんでしたよ
石原さとみ衝撃のデビュー作です、あくまで公式なデビュー作です、それ以前に石上国子名義で2本出演しています、本作で石原さとみは国内で6つの新人賞を獲得しています
石原さとみが演じるのは中学一年生の五代珠子で初々しい演技を見せてくれます、それでいて堂々としていてまさにダイヤモンドの原石でしたね
本作の主人公で珠子の祖父のグランパこと謙三を演じるのは「仁義なき戦い」の菅原文太、これがやっぱりカッコいいんです、年を取っておじいさんなんですけどその佇まいなんかがカッコいいんです
仁義を重んじる謙三で決してヤクザではないのですがヤクザ顔負けなんです、親友の店に火をつけて殺されてその報復でヤクザの事務所に殴り込んで2人を殺害、それで13年間刑務所生活となります
でも出所してきても近所の人が怖がるわけでもなく慕われているんです、それはなんとなくわかるような気がしますね、だって菅原文太やもん(笑)
その親友の息子の慎一を演じるのが浅野忠信でかつてはヤクザみたいなものだったのですが、今は更生して父親の店を継いでいます、謙三を父親のせいで刑務所に入ったと詫びて尊敬しています
謙三の妻のグランマこと操を演じるのが波乃久里子、珠子の父親の恵一を演じるのが平田満、母親の千恵子を演じるのが宮崎美子、すっかりお母さん役ですが宮崎美子のデビューは衝撃的でしたよ
そんなグランパと通わせていく珠子なんですがやはり13年前の事件がよみがえりヤクザがやってくるんです、ヤクザとしては面子を潰されたようなものですからね
謙三を呼び出すために珠子を拉致するんです、ヤクザの中に女好きがいて珠子のスカートの中に手を入れたりと今の石原さとみだと考えられないようなことをされてます(笑)
14歳の孫と祖父の心の交流を描いています、謙三は何でもすぐにピンと来て解決に導いたり、珠子を決して子ども扱いしないところも慕われる要因なんですね
でも何でお金があるの?と疑問があったりしますがそれは秘密なんです、面子を潰されたヤクザの狙いはそっちかもね、監督は東陽一で原作は筒井康隆
13年ぶりに会ったグランパはムショ帰りだった! それが『わたしのグランパ』です。
菅原文太が逝去された時は石原さとみはこのデビュー作を語っていました、成長した姿でもう一度会いたかったと










