カリギュラ | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『カリギュラ』

 

 

 

 

 

1980年 イタリア・アメリカ

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

製作 ボブ・グッチョーネ/フランコ・ロッセリーニ

 

監督 ティント・ブラス/ジャンカルロ・ルイ

 

脚本 ゴア・ヴィダル/ボブ・グッチョーネ/ジャンカルロ・ルイ/フランコ・ロッセリーニ

 

撮影 シルヴァーノ・イッポリティ

 

音楽 ポール・クレメント/ブルーノ・ニコライ/レンツォ・ロッセリーニ

 

 

 

出演 マルコム・マクダウェル/ピーター・オトゥール/ジョン・ギールグッド/ヘレン・ミレン/テレサ・アン・サヴォイ/グイード・マンナリ/ジャンカルロ・バデッシ/アドリアーナ・アスティ/ジョン・スタイナー/パオロ・ボナチェッリ/レオポルド・トリエステ/ミレッラ・ダンジェロ/ドナト・プラチド

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

ポルノ雑誌ペントハウス創設者ボブ・グッチョーネ製作総指揮による、超一流のスタッフ&キャストを集めて作り上げた豪華絢爛歴史スペクタクル・ハードコア・ポルノ

 

狂気の皇帝と化したティベリウスに「アラビアのロレンス」の名優ピーター・オトゥール、後継者として狂乱の限りを尽くす皇帝カリギュラに「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェル、元老院議員ネルバに「エレファントマン」のジョン・ギールグッド、淫乱で浪費癖のカリギュラの妻カエソニアに「クィーン」のアカデミー賞女優ヘレン・ミレンなどそうそうたる俳優陣を起用し、製作当時46億円もの予算を費やした超大作

 

ローマ皇帝、カリギュラ・シーザーの傍若無人ぶりを赤裸々に描いたスペクタクルエロス超大作、巨大な芝刈り機での首刈りや、貴族の女たちと繰り広げる性愛など、カリギュラの行った奇行の数々が、壮大な史劇に乗せて綴られる

 

残虐極まりない蛮行によって悪名をはせたローマ帝国第3代皇帝カリギュラ・シーザーの壮絶な半生を描いた歴史大作、皇帝の放蕩や残忍な行いをハードでショッキングな描写で描き切る

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

紀元37年ー41年、ローマ帝国初代皇帝アウグストゥスの曾孫のカリギュラは実の妹のドルシラを愛人としてセックスに耽りながらも慎ましく暮らしていた

 

事実上の帝政期に入ったローマ、ローマ帝国の王室は腐敗しきっていた、カプリ島で隠遁生活を送る第2代ローマ皇帝ティベリウスに呼び出されたカリギュラ、そこでの人々はティベリウスによる快楽の追求と乱交の異常性愛に溺れる姿

 

 

皇帝の座に戻ったティベリウスは病魔に侵されており、肉体はおろか精神まで異常を引き起こし、凶暴な振る舞いに満ちていた、跡継ぎでなければカリギュラを殺していたとまで

 

 

ティベリウスは自分の跡継ぎにまだ野心のない孫のゲメルスを指名し、呼び寄せたカリギュラに毒入りの酒を飲まそうとするが飲まないでいた、この事態に気付いたカリギュラは危機感を抱く

 

 

後継者のカリギュラだったがティベリウスが我が父と母、兄弟までも殺した事を悟る、ゲメルスはまだ子供で叔父のクラウディウスはバカだとドルシラはカリギュラこそ後継者だと

 

 

元老院議員のネルバはティベリウスの右腕、しかしこの政治の乱れを嘆いて自ら命を絶って抗議の意思を示した、ティベリウスが次々と家族や友人を殺したと

 

それ以来ティベリウスの病状が悪化、カリギュラは意識のないティベリウスから皇帝の証の指輪を奪い、意識を取り戻したティベリウスを殺そうとするが、そこに現れた親衛隊長のマクロがティベリウスを殺害、こうしてカリギュラは第3代皇帝となった

 

 

カリギュラはドルシラの考えで親衛隊長のマクロがカリギュラを凌ぐ力を持つ事を警戒してティベリウス殺害の罪でマクロを巨大芝刈り機によって、貴族を観客として観覧させて処刑、マクロの妻エンニアを辺境に追放

 

 

カリギュラはドルシラを愛していたがローマの法律では兄妹では結婚できない、カリギュラはドルシラに説得されて妃を選ぶことに、ドルシラが聖女の泉に招集した巫女の中から探す事になった

 

 

しかしカリギュラはよりによって一番だらしない女カエソニアを選ぶ、ドルシラは離婚者で浪費家で借金だらけのカエソニアは猛反対するがカリギュラはカエソニアを妻に迎え、ドルシラとカエソニアとカリギュラの3人は不思議な愛に歓びを感じていた

 

 

処女のリビアを妻にした兵士のプラキュラスの結婚式に出席したカリギュラは新郎と新婦の両方を犯し、その異常性を徐々に現し始める

 

カリギュラはゲメルスが真夜中に忍び込んだ幻覚を見た、ゲメルスが自分の命を狙っていると思い不安に駆られて反逆罪の罪を着せて捕らえ処刑してしまう

 

 

カエソニアが妊娠したと聞かされるがカリギュラは熱病に侵される、死を覚悟したカリギュラは遺言を作成、ドルシラが付きっきりで看病をして一命を取りとめる

 

カエソニアが男児カリギュラ・ゲルマニクスを出産と喜んだカリギュラだったが、産まれたのは女児でユリア・ドルシラと名付けられた、その直後にドルシラが熱病にかかりあっけなく死んでしまった

 

 

最愛のドルシラを失ったカリギュラは大きなショックを受け、狂気はエスカレートし歯止めが利かなくなり、ローマ帝国は狂乱へと突き進む

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

とにかくとにかくめちゃめちゃえげつない作品で、歴史史劇かと思ったら強烈なポルノでした、それも綺麗なものでなく胸くそ悪くなるようなポルノです

 

皇帝の座を得るためには親や兄弟も殺すほど欲しい権力、カリギュラも第2代皇帝のティベリウスによって毒を盛られるのですがカリギュラは回避、それによってカリギュラはティベリウスを親衛隊長のマクロに殺させるんです

 

 

それからはカリギュラのやりたい放題で気に入らない奴はすぐに殺してしまいます、まさに暴君なのです、ティベリウスと同様に快楽と乱交に溺れるんです

 

こんなにモザイクのかかる作品は珍しいのではないかな?、公開当時は大きなボカシがスクリーン全体を覆っていた何が何やらわからなかったそうです、ソフトが再発売される度にボカシは小さくなっていって何をしているかわかるようになったんです

 

 

主人公のカリギュラを演じるのは「時計じかけのオレンジ」のマルコム・マクダウェルで暴君を嬉々として演じているように思えましたが、現場は不協和音の連続でボブ・グッチョーネの名を聞いて断ったそうですが脚本のゴア・ヴィダルに説得されたようです

 

 

ティベリウスを演じたピーター・オトゥールも当時はアルコール依存症だったが騙されて出演したとボブ・グッチョーネとティント・ブラスを訴えようとしていたようです

 

 

脚本のゴア・ヴィダルはティント・ブラスを批判した事で途中からスタジオから締め出されてしまって、自分の名前を作品から外して欲しいと訴えたが外されることはなかった

 

ハードなポルノシーンはボブ・グッチョーネがペントハウスのモデルたちを使って後に別撮りをしたもので出演者たちは作品がポルノになることはまったく知らされてなかったそうです

 

 

ゴア・ヴィダルの脚本もティント・ブラスの撮影したカットは大幅に改変と削除されて意図していたテーマの政治的風刺は薄れてしまいました

 

でもカエソニアを演じるヘレン・ミレンだけはこうなってしまった本作をまだ肯定しています、それはそれで面白いってことかな?

 

 

ドルシラを演じたテレサ・アン・サヴォイが結局は一番まともなだったんじゃないかな?でもカリギュラと兄妹で関係を持っていましたがカリギュラの参謀として影で動いてますしね

 

 

ドルシラが死んでからはカリギュラは更におかしくなって宮殿の中に巨大な売春船を建造、元老院の妻たちに売春を強要してそれを国営として財政は安定するとカリギュラ

 

この異様なローマ帝国は4年に渡ってカリギュラが君臨していたのですが突然に終わりを告げます、たまりかねた親衛隊長のカエリアがカリギュラとカエソニアと子供のユリア、そして側近の高官の殺害を実行するんです、カエリアの部下たちはカリギュラの死体をメッタ刺し、それが抑圧されていたものが解放された感じですね

 

 

その後は叔父のクラウディウスが後を継いで第4代皇帝となるのですが知恵遅れで、ローマ帝国の腐敗は終わりではなかったんです、でも実際のクラウディウスは脳性麻痺だったそうですが、カリギュラが崩壊させた財政を建て直したそうです

 

 

 

 

 

歴史上実在したローマ帝国の第3代皇帝『カリギュラ』の在位期間3年10カ月の暴君ぶりを描き、当時の宮廷内の腐敗を描く

 

 

 

 

 

でもこの作品のおかげでカリギュラ(ガイウス・ユリウス・カエサル・アウグストゥス・ゲルマニクス)の名前を知りましたし、忘れることはありません

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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