モデル連続殺人! | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

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タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『モデル連続殺人!』

 

 

 

 

 

1963年 イタリア

 

 

 

 

 

《スタッフ&キャスト》

 

 

監督 マリオ・バーヴァ

 

脚本 マルチェロ・フォンダート/マッシモ・パトリッツィ/アルフレド・ミラビレ

 

撮影 ウバルド・テルツァーノ

 

音楽 カルロ・ルスティケリ

 

 

 

出演 エヴァ・バルトーク/キャメロン・ミッチェル/トマス・レイネル/クラウド・ダンテス/ダンテ・ディ・パオロ/リー・クルーガー/マリー・アーデン/アリアンナ・ゴリニ

 

 

 

 

 

《解説》

 

 

華やかな色彩と禍々しいバイオレンス、今なお多くのファンを集める、イタリア製殺人鬼映画の原点にして最高傑作 美人モデルの柔肌を襲い狂う連続殺人鬼!夜の闇を真紅に切り裂く本格猟奇ショッカー!

 

ファッションモデルの女性が謎の男に殺害された、モデル仲間は彼女があらゆることを綴った日記を奪い合うが、それを手にした女性は次々と狙われる

 

ダリオ・アルジェントに影響を与えた、イタリアンホラーの父、マリオ・バーヴァ監督による傑作モダンホラー、出演は「バイキングの復讐」のキャメロン・ミッチェル、「ダイヤモンド作戦」のエバ・バートック

 

 

 

 

 

《物語》

 

 

風が吹き雷が鳴る夜、公園を歩いている赤いコートを着たモデルのイザベラが何かの気配に怯えて逃げ出すが顔を白い布で覆った覆面の男に捕まり、絞殺されてしまう

 

 

高級服飾店の「クリスティアン」のオーナーの未亡人のクリスティナが自宅でのファッションショーを開催するが、クローゼットの中でイザベラの死体を発見、警察が来て捜査が始まった

 

 

モデル仲間でも泣いているのは親友だったペギーだけでモデルもデザイナーも従業員もみんな怪しく見える、警察は内部犯の可能性が濃いとみてモデル達のアリバイを調べるがみんなアリバイがあった

 

 

ファッションショーの途中でイザベラが着る予定だった服をニコルが着る事になった、その服に着けるアクセサリーを探していると偶然にイザベラの日記を見付けた、その場にいる全員が関心を寄せる

 

 

イザベラは何でも日記に書いていたようで、それは他人の事までで誰もがその日記を公開されると困るような秘密があった、ニコルは自分が発見者なので自分で警察に届けると言う

 

 

そこにイザベラの元恋人のフランクから苦しそうな声で電話がありペギーから車を借り、ニコルはショーを抜け出してフランクに会いに行く、だがそこにいたのは覆面の男でニコルは殺されてしまう、男はニコルの鞄から日記を探すが入ってなかった

 

 

自宅に戻ったペギーは鞄から日記を取り出すと自分に都合の悪いことが書かれているのを確認して暖炉で日記を焼いてしまったが、そこに覆面の男が現れてペギーが日記を燃やした事を知ると失神させて拉致されてしまう

 

 

ペギーが目を覚ますと椅子に縛り付けられ煉瓦壁の地下室のような場所でペギーは抵抗の際に覆面の男の顔を見てしまい顔を焼かれて殺されてしまった、シルベストリ警部は犯人と疑わしき関係者の男5人を拘置

 

 

ペギーの死体はモデルのグレタの車のトランクから発見された、咄嗟にグレタは死体を家の中に運んだ、そこに覆面の男が現れてグレタは顔にクッションを押し付けられて窒息死させられる

 

 

翌朝にグレタとペギーの死体が発見され、拘置されている5人が釈放、デザイナーのモラルキもクリスティナの元に戻った、この連続殺人の覆面の男は残ったモデルのタオイも殺害、目的はいったい…

 

 

 

 

 

 

 

 

《感想》

 

 

おいらはこの作品が好きでね、これがイタリアのジャーロというジャンルなんですね、主人公が捜査をするシルベストリ警部でもなく犯人でもなく、もちろん殺されたモデルたちでもありません

 

大体は事件を追う刑事や探偵が主人公となるんですけどイタリアは違います、それに美しい色彩や残酷な描写もイタリアらしいです、次々とモデルたちが殺されていきます

 

 

なんでこんなにモデルたちが殺されていくのか最初はわからないです、イタリア映画特有の残酷な描写の連続を見せたいだけなのかと思ったらそんなに残酷でもないしね

 

 

ラストになってその理由が告げられます、クリスティナを演じるのがエヴァ・バルトークで50年代からその美貌を活かしたヒロイン役で人気だったそうです、実際に美しいですもん

 

 

ただ私生活は波乱万丈なようで数回の結婚と離婚を繰り返しています、55年にドイツの俳優のクルト・ユルゲンスと結婚して女の子を出産しましたが2年後に離婚、しかもその後に実際の父親はフランク・シナトラだと告白して大スキャンダル騒動となったそうです

 

 

初めて本作を観た理由は「白い肌に狂う鞭」のマリオ・バーヴァ監督ですね、おいらの知るホラー監督たちがこぞって敬愛するイタリアの巨匠でホラー界の父ですからね

 

でもレンタルとか配信とかでマリオ・バーヴァ監督作品って少ないんです、最近になってボックスセットが発売されたようですがこれがお高いです、古い作品はなかなか目に掛かれません

 

マリオ・バーヴァの演出は凄くて殺されるモデル役の女優たちが殴られて本棚にぶつかって思いっきり倒れたり、本当に痛そうな事されてる女優が多いような気がしました(笑)

 

 

この白い布で覆った男の演出はその後のホラー映画でも見るようなイメージですね、殺人鬼でもその服装はスタイリッシュだったりします、ハリウッド作品ならみすぼらしいはずです、そんなとこもイタリアですね

 

 

ただ残念なのはイタリア作品にしては女性のヌードがなかった事かな(笑)、下着姿は多かったけどね、そんなとこもマリオ・バーヴァの裸に頼らないジャーロなようです

 

 

 

 

 

 

美人モデルの柔肌を襲い狂う連続殺人鬼!夜の闇を真紅に切り裂く本格猟奇ショッカー! それが『モデル連続殺人!』です。

 

 

 

 

 

ダリオ・アルジェントやルチオ・フルチもこのマリオ・バーヴァの影響があるようです、きっとその次の世代も