『キャリー』
1976年 アメリカ
《スタッフ&キャスト》
監督 ブライアン・デ・パルマ
原作 スティーヴン・キング
脚本 ローレンス・D・コーエン
撮影 マリオ・トッシ
音楽 ピノ・ドナッジオ
出演 シシー・スペイセク/パイパー・ローリー/ナンシー・アレン/ウィリアム・カット/エイミー・アーヴィング/ジョン・トラヴォルタ/ベティ・バックリー/シドニー・ラシック
《解説》
ベストセラー作家、スティーブン・キングの原作を名匠ブライアン・デ・パルマが手掛けた戦慄のホラー・ムービー!
友人からも嫌われ、母親からも疎まれている、さえない容姿の女子高生キャリー、だが彼女には怒りを引き金として念動力を発揮する力があった
重苦しい雰囲気の中で展開される悲劇の物語に娯楽性は少ないものの、ビジュアルによる強烈なインパクトを残す、画面分割を多用して描かれるクライマックスも迫力あり
《物語》
ベイツ・ハイスクールに通う女子高生のキャリー・ホワイトは、その冴えない容姿と気弱で内気な性格でクラスメイトたちからからかわれ笑い者にされていた
体育の授業を終え、シャワーを浴びていたキャリーは17歳にして初潮を迎え、その知識がなかったキャリーは恐怖に怯えるがクラスメイトたちは笑いはやし立てる
女性教師コリンズにより騒ぎは収まったものの、キャリーは母子家庭で母親マーガレットは狂信的なキリスト教信者で、性を悪として見ており、女としての成長を淫らだと決めつけキャリーに折檻する
シャワーでの出来事でキャリーを苛めていたクリスらのグループは春のプロムパーティへの出場をコリンズによって禁止させられた、それが嫌なら居残りで体育授業というペナルティに渋々同意する彼女らだったがクリスはコリンズと衝突して飛び出してしまう
そんな中、グループのスーだけは今までの態度に反省し、スーは恋人のトミーにキャリーをプロムパーティに誘うよう頼む
トミーはキャリーを誘うがキャリーはからかわれたと思い逃げてしまうが、トミーはめげずに家にまで訪ねてしつこく誘う、キャリーも根負けして誘いを受けることに
そんなキャリーに母マーガレットは生理の次は男かメス犬と罵る、それにキャリーの念動力を悪魔の力と、自分の娘を悪魔と蔑む キャリーは初めて反対する母親に反抗し、プロムパーティに参加する
プロムパーティ当日、自作のドレスでやってきたキャリーは喜びと不安が入り混じる中、トミーは優しくエスコート
そしてベストカップルに選ばれた2人、キャリーは今までにない幸せを感じながらゆっくりとステージへ、皆からの拍手を浴びて最高の瞬間
しかしこの瞬間をクリスは待っていた、恋人のビリーと共にキャリーに逆恨みす、養豚場で豚を殺し、その血を抜き取りステージの天井に仕掛けられていたのだ
その最高の瞬間に天井のバケツから大量の血がキャリーに降り注がれたのだ、その姿をみてあざ笑う者たち
キャリーの怒りは頂点に達し、その秘められた超能力を解放、鬼気迫る姿のキャリーはプロムパーティに参加していた大多数を殺害、町は恐怖に包まれる
自宅に戻ったキャリーを、汚れた魔女として殺そうとした母親を惨殺、そして自分もろとも家を崩壊させた

《感想》
特に説明のいらない超有名な傑作です、初めて観たときは子供でしたが今なお色褪せない作品です、この作品が初めてじゃないかな、超能力を描いたのは
それにスティーブン・キングの名を知ったのも本作がきっかけ、初めてスティーブン・キングの本を読んだのも本作がきっかけです、オープニングから女子高生のシャワーシーンで時代を感じさせます
スティーブン・キングも本作が自身の映画化作品の中で一番忠実だと語っています、まあキング作品の映像化作品のほとんどは駄作ですからね
それでも本作はシシー・スペイセクの存在が大きかったと思います、あのギョロっとした目で見る物を全て破壊する強烈な少女を演じきってます
ブライアン・デ・パルマは「悪魔のシスター」に次いで放った衝撃作です、それでもまだまだ低予算で出演時はみんな無名俳優たちです、ナンシー・アレンも嫌な女を演じさせたらピカイチやね、でもイイ女なんです、監督のお気に入りなんでしょうね
ナンシー・アレンの彼氏役がジョン・トラボルタで70年代にブレイクする俳優たちの直前の姿ですね、この2人がまた悪いんですよ、ジョン・トラボルタはナンシー・アレンの尻に敷かれてる感じでうまく操られてます
それにあの母親がスゴイ、あんなに宗教に凝ってしまってまるで狂ってます、この母親に育てられたキャリーは不幸でしたね、父親も逃げ出してしまったようです
続編の「キャリー2」ではその父親が再婚し、生まれた娘が超能力者なんです、そう、父親の遺伝でキャリーには超能力が備わっていたんです、全ては父親だったんです、酔った父親がマーガレットを抱いて、マーガレットは嫌悪するもそのいやらしく触られることが嬉しかったんです
母親も女だったのに自分の娘には許せなかったようです、あれだけ狂信的な母親に17歳までよく我慢できたねキャリー、母親だったら娘に初潮のことくらい教えているはずですよね
でもこんな凄い超能力を持っていてもキャリーがそれを使うのは怒りの時なんです、軽いものなら悪口を言った少年を自転車ごと転倒させたりする程度なんですけど、その怒りが頂点に達してしまうと恐ろしいんです
古い作品ですがホラー映画を語る上で外せない作品の1つです、観てない人でもタイトルくらいは聞いたことがあるかもね

キャリーをいじめないで!、彼女が泣くと恐ろしいことが起こる… それが『キャリー』です。
伝説のラストシーンは本作の見どころ、最後にアッと言わせる演出はこの本作からです


















