青い体験 | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『青い体験』





1973年 イタリア





《スタッフ&キャスト》


監督 サルヴァトーレ・サンペリ

脚本 オッタヴィオ・ジェンマ/アレッサンドロ・パレンゾ/サルヴァトーレ・サンペリ

撮影 ビットリオ・ストラーロ

音楽 フレッド・ボンガスト



出演 ラウラ・アントネッリ/アレッサンドロ・モモ/テューリ・フェッロ/アンジェラ・ルース/ピノ・カルーソ/ティナ・オーモン/ジャンルイギ・チリッジ





《解説》


新しいママになる女性に少年の心は騒いだ

「毛皮のビーナス」で注目されたセクシー女優ラウラ・アントネッリを起用し、お色気たっぷりに思春期の少年の性を描いた作品

サルバトーレ・サンペリ監督が、思春期の性を描いた問題作 母を亡くしたシシリー島で暮らす一家に、ある日若く美しい家政婦がやって来る





《物語》


シシリー島の小さな町の朝、生地商のイニアツィオ・ブロガは3人の息子を残してこの世を去った妻の葬儀を終えた



妻が死んで悲しいものの心の中では安堵感もあり、しかも近所の大金持ちの未亡人イネス・コラロ夫人のアプローチもあって楽しみであった



葬儀から帰宅すると美しい娘アンジェラがいた、彼女は妻が死ぬ3日前に家政婦協会に頼んでいたお手伝いさんだった



掃除が得意で綺麗好きで優しく気の付くアンジェラをすっかり気に入ったイニアツィオ、彼女を気に入ったのはイニアツィオだけでなく、18歳の長男アントニオ、14歳の次男ニーノ、7歳の三男エンツィノたちも気に入った



イニアツィオとアントニオはすっかりアンジェラの魅力の虜となり何かと気を引こうとする、そんな父と兄の態度に反感を持ったニーノ

しかしニーノはアンジェラの部屋にこっそりと入り毎朝そっと花を置いた、一方のイニアツィオに相手にされなくなったイネスは配達に来たニーノにもアプローチする



そんなある日、イニアツィオはアンジェラにプロポーズするが家族の全員賛成があればOKだと、しかし田舎で隠居生活を送るイニアツィオの母が大反対、ニーノはエンツィノを使ってママに会いたいと言わせ、ママの幽霊話をでっち上げる

イニアツィオとアンジェラの結婚話は暗礁に乗り上がる、しかしアンジェラは幽霊話はニーノの嫉妬心からの作り話だと知っていた



性への欲望と不安に揺れ動くニーノの心を知りイニアツィオとアントニオのいない激しい雷雨の夜、暗闇に怯えるアンジェラの服を脱がすがアンジェラは逆にニーノを手玉に取り、一夜を共にする

翌朝、ニーノは照れた顔で死んだ母が現れて父とアンジェラの再婚を祝福すると告白、結婚式の日にニーノはアンジェラに祝福のキスをしてママと呼ぶのだった

 







《感想》


70年代のソフトポルノ映画の決定版とも言える有名作品です、イタリアをはじめ、ヨーロッパや世界中で大ヒットしました、いわゆる「筆おろし(少年の初性体験)」ものの代表的作品です

類似作品も多いですがこのジャンルは日本では未公開作品が多くて本作も公開された数少ない作品です、80年代にはテレビで頻繁に放送されて有名です



子供の時にドキドキしながらテレビで観たのを記憶しています、ここ最近にCSで観たのですが最近になった超高画質版を観てその美しさにビックリしましたよ、そしてそして遂には「続・青い体験」と共に初DVD・ブルーレイ化!

そのソフトには「銀河鉄道999」のメーテル役やオードリ・ヘップバーンの吹き替えを担当する声優・池田昌子の色っぽい芝居が楽しめます

撮影はなんと「ラスト・エンペラー」や「地獄の黙示録」などを手掛けた名匠ビットリオ・ストラーロ!、今になってのソフト化は嬉しいですね、「毛皮のビーナス」の故ラウラ・アントネッリの若い美しい時期が鮮明に見れるなんてね



こんな家政婦さんがいきなり現れたら思春期の少年ニーノはたまらないでしょうね、なぜか短いスカートで脚立に登って窓を拭くんです、父親も兄も身を低くして覗き込むんです(笑)



やっぱイタリア人って女を見ると口説くのは当たり前なんですね、しかも14歳の子供まで大人の女性に性的な対象なんですね、イニアツィオも奥さんが死んだとこなのにね

 

 

でもアンジェラが挑発気味にイニアツィオにコーヒーを飲ませるシーンはやっぱゾクゾクしますよ、おいらが14歳の頃なんて大人の女性なんてビビッてしまいますもん、まあ家政婦さんなんて中々いませんもん、まったく夢の世界です

友達のお姉さんにもちょっと色っぽくからかわれて自転車に乗るシーンがありまして、イタリア娘もやっぱエロいんですよ、男だけじゃないのね(笑)



本当にラウラが健康的に色っぽいんですよ、でも想像するほどエロいシーンも多くないんです、ボカシもラストのアンジェラとニーノのシーンでほんの少しだけです

ニーノは友人とアンジェラの部屋を覗くんですけど、うまい具合に着替えてたりと思春期の少年の心と股間を刺激するんです、少年にとっては大人の女は魅力的ですからね



でもね、一家でサッカーをテレビで観てるシーンでニーノはアンジェラの脚を触るんですけど、最初はみんなにバレないように抵抗していたんですけど、あきらめてブランケットを掛けて隠すんです

家族での食事のシーンでも隣から太ももに手を這わせるんです、みんなが食事をしているテーブルの下ではスカートの中に手をいれてパンティを脱がせてしまいます



14歳の少年がこんな事をしますか?エロいし悪いわ~、大人の女性を翻弄するなんてね 案外アンジェラはニーノが仕掛けてくるエロいことを楽しんでいたのかもね

 

ちなみに同じイタリア作品で「青い経験」って作品もあってちょっとややこしいですね、当時は同じようなタイトルの作品がよくテレビ放送されてました





愛してはいけない人への愛に少年はいま青春の門を通る それが『青い体験』です。





当時の青少年は憧れの綺麗なお姉さんのラウラ・アントネッリの匂い立つようなハウスメイド姿に悶絶必死です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

更に過激な続・裏237号室の『青い体験』のレビューはこちらです。