ハロウィン(1978) | 続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

続・237号室 無事是A級からZ級映画列伝

タカによるA級からZ級映画まで、榮級は絢爛豪華な超大作、美級は美しい女優や映像美、死級は禍々しい阿鼻叫喚、出級はあのスターの意外な出演作、イイ級は耽美なエロティシズム、Z級は史上最悪なクソ映画、その全てをレビューと少しの競馬予想と日常の出来事

 

 

 

 

 

『ハロウィン』





1978年 アメリカ





《スタッフ&キャスト》


監督・脚本 ジョン・カーペンター

製作・脚本 デブラ・ヒル

製作総指揮 ムスタファ・アッカド/アーウィン・ヤブランス

音楽 ジョン・カーペンター

撮影 ディーン・カンディ

美術 トミー・リー・ウォーレス



出演 ドナルド・プレザンス/ジェイミー・リー・カーティス/ナンシー・ルーミス/P・J・ソールス/チャールズ・シェイファース/カイル・リチャーズ/トニー・ラモン/ニック・キャッスル





《解説》


叫んでも誰も助けてくれない

ゴム製の白いマスクをかぶった殺人鬼“ブギーマン”こと、マイケル・マイヤーズが、次々に人を殺していくホラー、話題が話題を呼んで大ヒットを記録、正式な7本の続編と、リメイク作を生んだカルト作品

低予算ながらシンプルな構成とスタイリッシュな演出で80年代に流行した殺人鬼映画の先駆けとして大ヒットとなり、ジョン・カーペンターの名を一気に知らしめた





《物語》


1963年10月31日、イリノイ州ハドンフィールドのハロウィンの夜、平和なこの小さな町で殺人事件が起こった、6歳の少年マイケル・マイヤーズが姉ジュディス・マイヤーズを包丁で刺し殺した



マイケルは直ちに精神病院に措置入院となり、担当医のルーミス医師はマイケルの危険性に気付き、彼に注意を払うが他の医師たちは幼いことを理由に相手にしなかった

1978年10月30日ハロウィンの夜、それまで病院でおとなしくしていたマイケルは突如、精神病院を脱走、途中で作業用ツナギと包丁とハロウィンマスクを盗んだ

精神科医のルーミス医師は彼は15年間一言も発していなかったと言い、それに奴は悪魔だと、ルーミス医師は拳銃を所持してハドンフィールドに向かった



救急車を奪って逃走したマイケルは地元に戻り、学生のローリー・ストロードに近づく、ハロウィンマスクをかぶる不審者に気付いたローリーは怖くて仕方ない



ルーミス医師がマイケルの地元に訪れ、墓地に行くとジュディス・マイヤーズ、マイケルの姉の墓が無くなっていた、ルーミス医師はこれでマイケルが戻った事を確信する

ルーミス医師は地元保安官に注意を促し、マイケルの生家に行く、事件以来ずっと空き家となっている廃墟で近所の者にはお化け屋敷と呼ばれている、しかし確かに誰かがいた痕跡があった



その夜、ローリーはベビーシッターへ、友達のアニーも向かいの家にベビーシッター、アニーは子供をローリーに押し付け、彼氏のポールを迎えに行こうとするがマイケルに殺されてしまう

 



そこに現れたボブとリンダ、アニーがいないことを不審に思うがベッドに直行、ボブがビールを取りに行くとそこにはマイケルが包丁で待ち構え一刺し



そしてマイケルはシーツを被ってボブに変装してリンダを背後から絞め殺す、不審に思ったローリーが向かいの家に行ってみる、中に入るとジュディス・マイヤーズの墓石とリンダの死体が



そしてボブの死体とアニーの死体が、そこでマイケルがローリーに襲い掛かるが間一髪で逃げるローリー、向かいの家に逃げ帰るがすでにマイケルは家の中に



ローリーは針金をマイケルの目に刺し、奪った包丁で刺して殺す、子供たちが「ブギーマンは殺せない…」、子供たちを外に逃がしたローリーは生き返ったマイケルに襲われる



ルーミス医師がマイケルの逃走用の車を発見、そして辺りを捜索、叫びながら家から逃げ出した子供たちを見て、ルーミス医師が家に駆け付けマイケルに銃弾を6発射ちこむ、マイケルは勢い余ってベランダから落下



ローリーは「ブギーマンなの?」、ルーミス医師は、「そう言えるかもな」、ベランダから庭を覗き込むルーミス医師、そこには誰もいなかった…

 







《感想》


ブギーマンことマイケル・マイヤーズがハロウィンマスクをかぶり、肉切り包丁を振りかざして、冷酷無比な理由なき殺人を繰り広げます



殺人鬼が人を殺しまくりますが、そんなに残酷なショットはないのです、不安にさせる音楽と映像は絶品です、全てのスラッシャー映画のお手本となる作品です

闇にひらめく落雷、雨の中にひっそりとたたずむ住宅街、暗がりにボーッと浮かび上がる殺人鬼のマスクなど、恐怖心をかきたてる演出効果は抜群です



マイケル・マイヤーズの生家も朽ち果てていて不気味ですよ、手持ちカメラでローリーのいる家に迫るショットは音楽とも相まってこれから何が起こるのか不安にさせてしまう演出は素晴らしいです

製作費はわずか30万ドル、撮影日数もたったの20日間というこの小さな映画、封切り後わずかの期間に700万ドルを稼ぎ出してます、そんなに派手なシーンはないのですけどね



ローリーを演じるのはジェイミー・リー・カーティス、「サイコ」でシャワールームで殺されたジャネット・リーの娘です、彼女はこれ一本でスクリーミング・クイーンの称号を得ました



オープニングのステディカムの映像が素晴らしい、それにジョン・カーペンターがピアノで作曲したテーマが絶品、こんなに簡単で怖い音楽はないです

ラスト間近でローリーにマスクを剥されるのですが案外普通の顔で何で顔を隠しているのかはナゾです、最初に姉を殺した時もマスクをしてましたからそれでかな?



しかしなぜローリー達が狙われ襲われたか理由がまったくわかりません、でも続編の「ハロウィンⅡ ブギーマン 」で明らかにされます、シリーズは全8作が作られています

2007年には本作のリメイク版、「ハロウィン」がロブ・ゾンビ監督によって作られています、こちらも中々の出来で血と暴力に染まっています





誰も彼を殺せない… それが『ハロウィン』です。





ジェイミー・リー・カーティスや子供たちが観ているテレビで放送されているのが「遊星よりの物体X」なのはこの後のこの作品のリメイクを予感させます(笑)