自然科学を学んできた人間として、社会科学の本を読んでて、気持ち悪さを感じるのは、用語の定義がなかったりすること。
たとえば、リスク管理の本を読んでて、リスクアペタイトという言葉が出てきたが、最後までこの用語の定義がなかった。
リスクアペタイトという言葉が一般的に知られているかのように、この用語を使って説明が続く。
定義がわからないと、その説明はわからないはずなのだが。
定義がなくても、意味が分かるものもあるけど、その場合、その用語の目的が書かれていないと、やはり気持ち悪い。
独立性というのもその一つ。
今朝の日経新聞のエコノミクストレンドで、「独立性」の本質再考を、というタイトルになっていたが、読んでも、それっぽい内容はあるものの、本質が何かがわからなかった。
こんな世界だから、会社でもあいまいに、なんとなく、という感じで話が進むことが多い。
定義や目的がわかれば、それに沿った行動ができるのに。
経営者がなんとなくで、いい加減なことをされると、従業員も顧客も迷惑でしかないと思うのだが。