私の嫌いな言葉に「建設的な議論」がある。
この言葉を出す人は、自分の思うとおりにことが進む議論を指していて、本当の意味で建設的な議論を意味していない。
たとえば、法令違反の可能性が高い取り扱いをしていて、でも、それを認めたくない経営者が、問題なしという結論を出すためにミーティングを設定するが、当然、それに詳しい人ほど、リスクが高いから問題だという。
そうすると、経営者が「あいつとは建設的な議論ができない」と言い出す。
そして、問題ないと主張する人たちで議論をして、問題なしの結論を出し、「彼らとは建設的な議論ができた」という。
ひどい時は、法務担当者が「私の役割は黒を白になるような法解釈をすること」と言い出したりする。
そして彼らは出世する。
そして問題が起きるが、そのときは彼らはいない。
最後は建設的な議論の話とは別だが、結局、自分の欲しい結論になる議論を指していて、客観的な情報から結論を導くという議論にはなっていない。
だから、建設的な議論という単語を使う経営者は信用しない。