保険会社も、今は、外部の人を経営に入れるということで、保険業界以外の人が経営に就いたりしています。
私のいる会社も、トップは保険業界以外から来た人。
業界以外から人を採用したり、経営に就かせるのはよいことだと思いますが、一つ条件があります。
それは、そのビジネスを深く理解していること。
たとえば、保険業界、特に生保では、契約時には契約コストがかかって、赤字になり、それを後で回収する仕組みになっています。
なので、今利益を出したいと思って販売を伸ばしても、今は利益を生みません。
利益を生むのは先の話になります。
国によっても、会計の違いが大きくて、先ほどの契約初期のコストがそのまま費用になる日本の会計があったり、一定程度は繰り延べるアメリカの会計があったりします。
また、将来のリスクを売っているので、それを理解することやそのリスクをヘッジする手法を理解することが大事になります。
したがって、これらのことを理解しないと、経営に就く資格はないと思っています。
保険に限らず、違う業界での経験は大事だと思いますが、今いる業界の常識を人並み以上に理解しておくことが、経営者には必須だと思っています。
ただ、こういうことを理解せずに戦略を決める経営者がいるのも確かで、これがこの会社のリスクになると思っています。
リスク管理の本を読むと、会社のトップ10リスクを言えますか?ということを書いてあったりします。
実際、会社でそういうのを毎年アップデートしているところが多いと思います。
ここで、業界の知識が乏しい経営者が企業を経営していくことによる戦略リスク、というのを挙げられるかどうかというのに、興味があります。
経営者に向けて作るであろうトップ10リスクのリストに、こういうことを書く勇気はなかなかないですからね。