トキが逝ってね~、ラリーが逝ってね。
トキの存在があまりにも大きかったみたいでね、それでようやく全員が私を頼ってくるようになった。
クシナの娘、サクラがね~、トキにべったりっこでしたけど、あれから常に私の側にいるようになった。
トキがいなくなって、ノアが一番下のサクラに偉そうな態度を取っていたんだよね~。そんなとき、すかさずフォローするわけですよね。
サクラの体を寄せてピッタリと抱きしめる。サクラの所に行って、さくらを覆うんですね。
このとき、サクラの体を動かしてはいけない。サクラがとっている姿勢そのままで抱きしめるんです。動かしてしまうと、不安を与えてしまう。
怖い思いしているとき、自分が取っている姿勢を力で動かすと、更に恐怖を煽ってしまう。
だから、包み込んで固まっている体の力が抜けるまで、声をかける。
するとね、何か怖いことがあれば、すぐに私の体に自分の体を寄せてくるようになるんですね。
ラリーの娘のあちゃ。トキの存在が大きかったひまわり、花火、シロ、みぞれ、はえこたち。
もの凄く体を寄せてくるようになったんですね。
・・・よっぽどトキの存在が大きかったんだろうね・・・・。
だから、犬らしく吠えて相手に伝えていた。
それが犬から人、私にその役割を感じた子らが、体を寄せていくようになった。
とにかくサクラが変わってね~。と、その前に母クシナが変わってね~。
人に信頼を寄せているのは、出産して子育て中のクシナとくうがね、他人が子どもに近寄っても、警戒することなく喜んでシッポを振っている(笑)
完全に人を信頼しているんだよね。
産んですぐは子犬を触ると気にしているんだけど、数日経てば何も言わなくなって、優しい顔して眺めているんだよね。
それまではクシナの影響が強くて、クシナはリーダー的存在感を与えていたから、慎重な面があって、人をずっと意識していたんだけど、ようやく花火やリアたちがリーダー的な態度を示すようになって、クシナも強気の態度を取らなくなってきてね。
まあ、数で言えば、100頭以上の頂点にいた百戦錬磨のトキの存在ってね、やっぱり強かったんだよね~・・・。
いくら一つ年上のランディーがいたときでも、トキが圧倒的な立場で群れをまとめていて、ランディーはちっとも存在が薄かったからね~・・・。
経験があまりにも違いすぎたから、男同士にするとケンカをする・・・って言われていたランディーは、一切手が出なかったんだよね(笑)
堂々としていたからね・・・・・、いかん・・・思い出すと泣いてしまう・・・・。
トキがいなくなって、ようやくみんなが人に頼るようになってさ、私のことをじっと見て、更に会話を理解してね。
会話が成立しているってね、解るのは、
話しかけると、その言葉通りの行動を取るんですよね。
しかも、私がその気がなかったら誰も動かない(笑)
外に座り込んでさ、みんなに、「二階に行くよ」「家に入るよ」とか言っても、動こうとしない(笑)
自分一人で家の中に入ってなさいってときがあるけど、
私が排泄物の処理してて、水で洗浄中に、洗ったところに座り込んだりするから、濡れないように
家の中に入って待ってて。ってね、いうとさ、ちゃんと理解して家の中で待つんだよね。
まあ、すぐに出てきて、私がやっていることを眺めていますが(笑)
犬ってね、一緒にいたいんですよね、常に。
そして常に見ていて欲しい。意識していて欲しい。
ただそれだけで会話が成立する関係になるんですよね。
まあ、クシナはデタラメに理解力がある。だから生まれて来ている子ども達も理解力は素晴らしい・・・と思う。
前回のサクラたちは、理解力よりも、リーダー的な素質がとっても強かった。
今回もそれが強い・・・・生まれて来て、赤ちゃん子犬らしくないんだよね・・・・・。力強い。そして鳴かない・・・・。
くうの子らは、ごく普通の赤ちゃん子犬たちなんだけど、
賢いからね~・・・・・おそらく2番目に賢い子なんだよね。
そこらへんの賢さってね、遺伝するんだろうね~。
実際くうの母犬がそうだったしね。まあ、シェパードっていう犬種だからこそ、何かが違う理解力を持っている・・・からね。
それが強い子がクシナなんだよね。その圧倒的な理解力と比べると、くうは劣っているかもしれないけど、もの凄く賢い子なんだけどね、なにせ、ボール投げしてくれ!が強くてさ(笑)
相手して欲しいっていう、もっと自分のことを意識して欲しいっていう気持ちを、ボールやペットボトルで表現するからさ、それがなければね・・・・理解力が高まるんだけどね(笑)
クシナの意識してくれ、相手してくれっていう気持ちは、触れあったらすぐに理解を示して、離れて行く(笑)
私たちの気持ちを理解したら去っていきやがるんですよね(笑)
それで充分だってね(笑)
これがサクラも目立っててね。
ただ、まだまだ成長期、ようやく一歳半になるんだけど、いまだにヒートが来ていない・・・体はすでにクシナの大きさを抜いているんだけどね、テマリやモモやノアといった40キロ台になりそうな感じで体が成長中なんだけど、
心も成長中で、今、私が横になると、いつの間にか体を寄せて寝ている。
トキが横になると、トキを枕にして寝ていたそのままの行為を私にやっているんだよね。
どういうわけか、トキはサクラに対して、もの凄く優しかったんだよね~・・・。
トキがご飯食べているとき、誰が近寄っても小さな声で超重低音のウウウ・・・がさ、サクラには一切無い。それどころかトキのご飯に顔を突っ込んで一緒に食べている。
・・・・?今まで一度もトキのご飯を食べる子なんていなかったのに、サクラは冷静にね(笑)ゆっくりと近寄って来て、トキの表情を見ながら、顔を突っ込んで食べていた。トキは気づいていても、一切怒らないんだよね。
今まで一度も見たことが無いトキの態度にさ、サクラはトキをとっても頼っていたんだよね~。
だから動かなくなったトキと会わせたら、トキの口を優しく舐めて、トキの側で寝てさ。
トキにお別れに来られた人たちに対しても、トキを撫でようとすると、ワン!ってね、固まらせたり、
触ろうと伸ばした手に向かって威嚇したりさ・・・。
リーダー交代だから、クラマを呼んだら、部屋に張って来るなり飛びついてってね、近寄るな!!
ってね・・・。
で、ゆっくりとクラマがトキの顔に寄せようとしたら、クラマのマズルを咬んでね・・正確に言えば咥えて動きを止めようとしていたんだよね。
そんなサクラの気持ちが伝わったクラマは怒らずに離れて行く。
それでも、サクラはずっとクラマを凝視してね。
数回チャレンジしても、一切トキの近くに寄せようとしなかったんだよね。
こんなの今までに一度も見たことがなかったからさ、トキに対しての信頼感ってね、サクラは相当大きかったんだろうね。
それを今、私に対して同じ事をやっている。
それに応えるべく、相手しているんだけどね。
するとね、今まで燕やハチや飛んでいるものを追いかけて、人の存在なんて、どうでも良かった子が、
自分から積極的にアピールするようになってね(笑)
触っていても、もっと自分を意識して欲しいとき、服を前歯で咥えてガシガシガシ小さく動かすんだよね。
そうやっていつの間にか伝えるようになってね・・・・。
犬ってね、自分の気持ちに気づいてくれる人をさ、頼りにするんだけど、その気持ちに気づいて貰えず、振り向いてくれない人。気づいていると解っていても、それに応えてくれない人にはさ、心から頼りとしないんだよね。
犬の気持ちを解っていて、ダメ!ってね、注意ばっかりする人とかね。
だから、他の人に対して怖がったり警戒したり威嚇したりするんだよね。
飼い主を通じて、人は信じられない行動を取るってね、理解を深めた子たちはさ・・・。
そもそも、自分の犬の気持ちを否定する付き合いってさ、おかしくねえか??
まずはちゃんと受け止めて、それから理解させていけば良いわけでね。
ちゃんと気持ちを受け止めることをやらないで、最初から犬の行動を支配するようなやり方ばっかりするから、失敗してしまうんだよね。
そんな支配しようという気持ちで接するから、愛犬から信頼を得ることができないんだよね・・・。