また一人逝ってね・・・、エクシーとラオウの息子が。
3日間、葬儀も合わせたら4日間かな。
私も一緒にいれてね。病院で待ち合わせたり、まあ、何度も何度もやっていますからね、ご家族の代わりにできるだけ全部やってね・・・処置とか葬儀の手配とか・・・・。
母親エクシーもそうだったけど、その子もまた家族に面倒を一切かけずに逝きやがった・・・・。
仕事が入っていたのにさ、全部キャンセルさせたりね・・・。これがそのご家族だけじゃない。
いつもなら、ウチに毎週週末かよっていらっしゃる方もね、用事を作ったかのように、来れない・・・ってね・・・、それが葬儀の日。今までずっと来られていたんだけどね、そうやってね、人に迷惑をかけないように、どうしてだか逝ってしまうんだよね。
バカかお前・・・・・、もっと迷惑かけろや・・・・人はそれが嬉しいんだ。
それが面倒をかけてくれるだけ、お前に対しての愛を深く感じることができる貴重な時間を与えてくれているってね、感じることができるんだ。
どんどん迷惑かけろや・・・・、それが人にとって、飼い主にとって、どんなに貴重な時間だってことをね、とっても気づかされるんだよ。
それが心から本気でお前の愛情を再認識させられる時間だからさ・・・。
何もかもスムースに事が終わるんだよね・・・。飼い主さんが月曜日に出張だったんだよね。その前日に葬儀が終わるよう、お前早く逝ってしまっただろ?
しかも、それを見越したかのように週末に仕事があったのに、すべて相手がキャンセルしてくるようにやっただろ?
せめて、逝く前はさ、思いっきり何日も何週間も何年も迷惑かけろや・・・・人は迷惑だなんて、ちっとも思っていないからさ。
他人まで迷惑をかけないように、すべてを手配するんだよね・・・・。
バカか、家族では無い他人のオレにも、そうやって手配しやがって・・・・。
もっと迷惑かけてくれても良かったんだぞ?
迷惑だなんてちっとも思っていないんだよ?
そこらへんの感覚がさ・・・違うのかな・・・犬ってね。
人に迷惑をかけない。まあ、お前も日本人らしい生き方したんだね。
でもさ、どうせなら、最後の最後にはさ、もっと迷惑をかけて欲しかった。
その迷惑がさ、お前への人の愛を感じて貰うためのさ、時間だったんだよね。
どんなにお前のことを思っているのか、もっと伝えるための時間だったからさ、もっともっと一緒にいたかったな。
まあ、最後は本当の家族だけじゃ無く、私にもできるだけずっと一緒にいさせてもらった。そんな時間を奇跡的に作ってくれたラオウの息子。
なんだろうね~・・・・犬ってね~・・・・。
私を見たら、喜んで元気よくくっついてくる子だった。ヒンヒン言いながら。
動物病院の先生や葬儀屋さんからも言われた。
大型犬で10歳なんて長生きしているってね・・・。
ご家族を含めて、私も、早く逝きすぎだってしか思えていない。だって、まだ10歳なんだから・・・っていう感覚しか無い。もの凄く元気いっぱいだったから。
バカが・・・人にもっと迷惑かけろや・・・・それを俺たち人は求めているんだってね・・・。
それがかわいくて仕方ない。そうやって面倒を見ているときってね、お前に対して、精一杯の愛情を注ぐことができる貴重な時間だからさ、お互いの愛情を確かめることが出来る貴重な時間だからさ。
まあ、その間苦しいだろうからね・・・強くは言えん・・・。
でも、ありがとうな、最後につきあわさせてくれて。
ホント不思議なんだよね・・・たまたまがずっと続いててさ・・・。
小さな奇跡が連続して・・・・なんだよね・・・。
なんだろうね、犬ってね。
最後に思いっきり愛情をくれるんだよね。。。
そんな愛情ちっともいらんわい!それならそのぶんだけ家族と時間作ってあげろよ!!
親父さんがね、自分がいなくなってしまって、迷うだろうから、私が手配してくれ・・・ってね、伝えて来たのかな~・・・、お前、もの凄く愛されていたからさ。
こんなとき男ってね、弱いもんでね、親父と私、二人大泣きしてね。
そんなところをたくさんの人に見られていたな・・・・道の横に止めてだったからな~・・・・。
そんなとき、母親は強い。
男みたいに泣きわめくこと無く、しっかりとね・・・・。悲しみを押し殺してさ・・・・。
まあ、男ってみっともないってことが再認識させられたんだよね。
ちゃんと伝えられたみたいで、親父の胸の中で逝ってしまった。
運転を代わって貰って、親父がお前を抱いてね。
ちゃんと伝えられて良かったね。気づいて貰えて最期のお別れをしてね・・・。
でも、残されたものはホント、辛いぞ~・・・。
どうして犬ってね、こも早く先に逝くもんなんだろうか。ってね・・・。
辛いよね・・・・・。
私は未だに慣れない。引きずってしまうんだよね・・・・。
でも、ありがとう、余所の子になったとはいえ、最後はこんなにも時間をくれて。でも、辛さが倍増したぞ・・・・、また逢おうな。