健康管理・身体の悩み(痛み)改善・解消法 -4ページ目

初老期うつ病の要因と症状

20歳代に発病のピークを迎える躁うつ病ですが、40歳代?50歳代にもかなりの人が、特にうつ状態だけの「単極型うつ病」を多く発病しています。

その引き金となる主なものに、「身体的要因」があります。身体の老化、体力の低下、その他、高血圧や脳血管障害、白内障、パーキンソン病といった慢性的な難治疾患です。

またもう一つの大きな要因が、社会状況的要因です。
退職、引退、子どもの就職や結婚による「役割の喪失」、配偶者との死別、経済的・社会的地位の低下、などです。

そして身体的要因と社会状況的要因が基盤となっていることもあるのですが、「心理的要因」もあります。生きがいを失ってしまった、孤独、不安、目標の喪失、です。

しかし、加齢による身体的な衰えは、誰にでも訪れるものであり、それだけがうつ病の原因とはなりません。

初老期うつ病になる人に特徴的な要因としてもうひとつチェックしておきたいのは、性格です。執着気質(しゅちゃくきしつ)という性格的な特徴です。

何事も完璧でなくてはならない(完璧主義)、凝り性、きちょうめん、強い責任感をもつ人たちの性格です。このような性格をもつ人は、肉体的、環境的な変化をうまく受け入れることができず、順応できないままに、かつての生活を維持しようとし、でもうまくいかず、それで気分が落ち込んでしまうのです。

初老期うつ病の特徴的な症状としては、不安感や焦燥感の強さがあります。絶望にとらわれ、被害妄想的になります。

身体的な変化が現れる時期と重なることもあり、身体へ関心が向くことから身体的不調を強く訴える傾向もあります。


 



初老期うつ病になる引き金の特徴

躁うつ病の発病年齢(初めて症状が現れた年齢)は、20歳代が最も多く、次に30歳代へと続きます。

しかし、近年注目されているのが、子どもの発病と、40歳以後の発病です。40歳以後の発病を特に「初老期うつ病」と呼ぶことがあります。

躁うつ病には、躁状態とうつ状態が交互に繰り返される「双極型躁うつ病」と、躁状態とうつ状態のいずれか一方が単独で現れる「単極型」「単極型躁病」「単極型うつ病」)があります。

20歳未満の場合は、双極型が多く、30歳代以後では「単極型」が多くなります。ただし「単極型」という場合、ほとんどがうつ状態だけのパターンで、「単極型うつ病」です。


40歳代~50歳代の初老期に発病する「初老期うつ病」は、「単極型うつ病」です。

40歳代~50歳代というと、男女ともに身体的な衰えが顕著になりはじめる時期であり、社会的にも重要な地位に就いたり、子育てがひと段落ついたり、といった変化が多く、それが引き金となってうつ状態に陥るケースが多いようです。

原因がはっきりしない単極型うつ病が多いなかで、初老期うつ病は、こうした身体的変化・不調や、社会的・環境的変化の影響が大きいことが特徴です。

たとえば、今まで何でもなかった階段の上り下りがきつくなったり、老眼が始まったり、と、年齢の衰えがいやがおうにも現実となってきます。

また、精神的負担ではあったものの気持ちに張りをもたせてくれていた子どもの受験や、結婚、就職、あるいは自分自身の昇進や配置転換といった環境の変化がうつ病の引き金となることもあります。


 



躁うつ病の型・発病年齢

人間の脳のなかには、感情を調節し、感情の波をある程度一定に保つ機能があります。

躁うつ病の場合、それらの調節機能がうまく作用しなくなり、感情や欲求にさまざまな障害が生じます。ただし、脳に器質的変化は認められません。

躁うつ病では、特徴的な2つの病相:「うつ病相」「躁病相」が、正常な状態である中間期をはさんで交互に繰り返されるのが一般です。

●うつ病相・・・
気分が落ち込み、何事に対しても憂うつ感にとらわれやすくなる状態が続く期間。

●躁病相・・・
気分が高揚し、自信に満ちて、行動が活発化する状態が続く期間。

躁うつ病では、これらの2つの病相が「交互に現れる」のが一般ですが、単にうつ状態だけの場合や、逆に躁状態だけが単独に発病する場合も、「躁うつ病」に含んで考えます。

そのため、交互に現れるものを「双極型躁うつ病」、単独にどちらか一方だけが現れるものを「単極型うつ病」あるいは「単極型躁病」といいます。

ただし、躁状態だけが単独で現れる「単極型躁病」は稀で、最初は躁状態の症状が現れるのですが、そのうちうつ状態が現れ、結局、「双極型躁うつ病」となることから、純粋に「単極型」なのは、「単極型うつ病」が多くを占めます。

したがって、「単極型」というとき、たいてい「うつ病」だけをさしてそう呼びます。


●発病年齢
躁うつ病の発病年齢(初めて現れる年齢)は、20歳代が最も多く、さらに幼い子どもの場合は大人がチェックしてみている必要があります。

次に30歳代となります。
型別には、20歳未満での発病は双極型が多く、30歳以後に発病した場合は、単極型うつ病が増えてくるようです。