BOSSコンパクト『○○-1』製品を振り返ってみる。 | DIGEQUIPMENT -JR御茶ノ水駅から徒歩2分!クロサワ楽器お茶の水駅前店スタッフブログ-

DIGEQUIPMENT -JR御茶ノ水駅から徒歩2分!クロサワ楽器お茶の水駅前店スタッフブログ-

Dig into Equipment
筆者の主観と偏見で、機材を掘り下げご紹介します

BOSSの新しいFZ-1Wが33年ぶりの『-1』ナンバリングのモデルということで
『-1』ナンバリングのモデルを振り返ってみよう思います。

・・・と言ってもその数およそ10機種の中でもほとんどのモデルは70年代の製品。

BOSSコンパクトは2013年TE-2 TERA ECHOの発売で100機種目を数え
さらにその数を増やしていますが、
その中で10機種・全体の約10%という数字を考えると
やはりかなり気合の入ったBOSSにとって『特別』なモデルあると考えても良いのないでしょうか?

その70年代のモデルを見直していきます。
1977年
OD-1 OverDrive
SP-1 Spectrum
PH-1 Phaser

BOSSコンパクトシリーズのなかでも一番最初に発売された3機種
いわゆるBOSSコンパクト三種の神器なんて呼ばれたりもして、
2017年BOSSコンパクト40周年記念として限定ボックスBOX-40も発売されました。
この3機種はネタの宝庫なのでまた改めて細かく紹介しようと思います。


1978年
DS-1 Distortion

言わずと知れたディストーションペダルの定番。
実は1989年に一度生産を完了し、2001年に再販されているBOSSラインナップの中ではかなり珍しいモデル。
北米ではそのまま販売され続けており、それも考慮すればBOSS史上一番の長寿モデル。
ちなみに販売価格がかなり下げれた現行仕様やその1つ前の基盤が一般的なサイズのもの、日本製のモデルでも銀ネジ・黒ネジなど掘ってみると意外と『沼』が深いモデルでもあります。

CS-1 Compressor
TW-1 Touch Wah / T Wah

2機種ともにフォトカプラを使用し、ミニスイッチを搭載したモデル。
この2機種に搭載されていたミニスイッチは以降のモデルには使われていなかったはずです・・・たぶん。
CS-1はフォトカプラを使用しているおかげ(せい?)で独特のパーカッシブなサウンド。コンプの定番Dyna Compにも通じるが、やはりそれとも異なるサウンドで根強い人気があるモデル。
TW-1はピッキングの強弱に反応するオートワウですが、何気にすごいのが一般的なワウペダル同様コイル(インダクター)と、一部の個体にはOD-1と同じくクアッドOPアンプを搭載しているところ。さらにモデル名が途中から変わるというのもBOSSコンラインナップで数少ないモデルです。
1979年
NF-1 Noise Gate
SG-1 Slow Gear

NF-1はそのままノイズゲートですが、型番が『NG』では『No Good』になってしまうことから『Noise Filter』とから取られたようです。
SG-1はいわゆるヴォリューム奏法・ヴァイオリン奏法を自動で行ってくれるペダル。意外とニーズが高い上に、生産期間は3年程度と短めだったせいもあり市場では価格が高騰しつつ、一部のBOSSマルチシリーズに搭載されていたりします。
個人的にこの2機種はMDPのXシリーズで再販してくれないかなぁと思っています。

良くないですか?『NF-1X』と『SG-1X』?

 

細かく見ていくともう少し『○○-1』ナンバリングの製品は有りますが、また別の機会にご紹介いたしと思います。