アナログシンセ・ファン待望のSEQUENTIAL PROPHET-5 「rev.4」が入荷しました!
お茶の水店6Fのヴィンテージシンセ/中古フロアにて、店頭展示を開始しております。
それも、ヴィンテージの「PROPHET-5 rev.3.2」と並べての、同時展示! 上がrev.4。下がrev.3.2。
(現在は店頭展示品のみで、販売できるものは、もう少し後に入荷予定です)
新発売の「PROPHET-5 rev4」レビューの続きですが、今回は、内蔵の「rev.2」タイプのVCFと、新設された「VINTAGE」ツマミについて。
今回も、スマホユーザー的にあえてマニュアルを読まないで試奏してみます。
VCFの切替えボタンで「rev.2」を選択。
VCFが「rev.2」モードだと、rev.3と比べて「レゾナンス」の掛かりが強く、低音域が少し弱くなり、高音域で音抜けがいい感じになります。
これは、ヴィンテージ「PROPHET-5 rev.2」のVCFと、同じ特性。
このため、POLY-MOD(ポリモジュレーション)でVCFにFM(周波数変調)をかけると、「rev.2」のほうがその効果がよく出て、よりアナログっぽい音になります。
ヴィンテージ「rev.3」だと、VCFにFMをかけてもあんまりピンとこない感じになるんですけど、このあたりもよく再現されてます。
ただ、全体の音質でいえば、ヴィンテージの「PROPHET-5 rev.2」はもっとアナログっぽい印象だったので、ここらへんはVCFを取り換えただけの「rev.4」だと、しょうがないかという印象です。
でも、ヴィンテージのPROPHET-5 rev.2を維持するのはたいへんなので、ここらへんは「いい落としどころ」のような気がします。
次は、パネルにある「VINTAGE」ツマミの効果について。
これは、複数あるVCOのチューニングを微妙に「バラケ」させることで、ヴィンテージPROPHET-5の「雰囲気」を出そうというものです。
これまでの新しいPROPHETシリーズだと、「SLOP」というツマミでチューニングの不安定さを演出していました。
前回の記事に、なぜVINTAGEツマミは左から「4~3~2~1」と数字が振ってあるのか!?と書きました。
これはどうやら、4は「rev.4」で音階がピタリと合う、3は「rev.3」同等のVCOチューニングの「バラケ具合」というふうになっているようです。
2は「rev.2」ですけど、このあたりになるとさすがにチューニングやばいんじゃない?というふうになってきます。
1になると「rev.1」なんでしょうけど、「コレ壊れてる!?」というレベル。
「VINTAGE」ツマミでVCFのチューニングもバラケるんですが、26年間、rev.1~rev.3まで数多くのPROPHET-5を修理してきましたが、ここまでヒドイ音階のズレ方をした個体を見たのは、「マジ」でぶっ壊れてるヤツくらい。
この機能必要!?とツッコミたくなるところですが、「アメリカンジョーク」に必要なんでしょうね。いいのか、デーブ・スミスさん。
VINTAGEツマミも音色にプログラミングされるので、プログラムによって「rev.4」「rev.3」「rev.2」という感じに音色のイメージを変えることが可能になります。
このあたりの自由度は、オモシロイかもしれませんね。
ちなみにですが、ヴィンテージの「PROPEHT-5 rev.2」は、きちんとメンテナンスすれば、VINTAGEツマミ 「2.5」くらいにはチューニングの精度をアップできます。
次回は、きちんとマニュアルを読んで「PROPHET-5 rev.4」独自の機能について記事にする予定です。
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ヴィンテージシンセ担当の吉田が、記事にまとめました。
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ヴィンテージシンセ担当 吉田