ビンテージシンセの修理の仕事を26年間してきて、たくさんのシンセを修理してきました。
そのなかで、「こんなのありか!?」と思った修理のお話です。 第4回目
電源をつけると、ディスプレイに表示は出て来るんだけど、音が出ないというPPG WAVE 2.3を修理していた時のこと。
とりあえず、パネル周りは反応するし、キーボードを弾くとMIDIを出すのでボチボチ動いてるんじゃないか?というところまでチェックしました。
で、パネルを開けて中を見たら、基板が黒く焦げて「大穴」が開いちゃってる!
(画像はイメージ)
ここの基板の上に、大きな電流が流れる配線は「ない」はずなのに、基板が焼けてるのが不思議。 ポルターガイスト的な怪奇現象!?
まずは、焦げた穴の周りに、大きな電流が流れている配線が通ってないのを確認して、焼けて切れた配線を修復します。
そのあとは、通常のオーバーホール作業をして動作チェック。とりあえずは、問題なく動作するようになりました。
こういう故障を見ると、当時80~90年代の日本のモノづくりは、ていねいで好感が持てたなと思います。
とくに、半導体は故障が少なかった。
ヴィンテージシンセ担当の吉田が、記事にまとめました。
GENELEC1032モニターで、ビンテージシンセの「ほとんど」の機種の音を聞いてきましたので、的確に特徴や音の違いをご説明できます。 NEVE1073、1272、3045、API550などのビンテージマイクプリも、同様です。
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