当店では、ヴィンテージMOOGMINIMOOGのメンテナンスを行なっております。
(画像は、KID.comのMINIMOOG model D)
MINIMOOGは、アナログシンセが出始めた1970年代に製造されました。 (50年前)
ヴィンテージシンセの中では、筆頭とも言えるくらい「知名度」が高いです。
なぜかといえば、数々のヒット曲(とくにファンク系)でベースやリードサウンド使用されるほどの「出音の良さ」と、ニュアンスの付けやすいホイールと反応のいいキーボードを備えて、高い「演奏性」を持っていたからです。
MINIMOOGをたとえるならば、バイオリンの「ストラディバリ」のようなもの。
現在まで、アナログシンセは数多くの機種が発売されましたが、そのほとんどがMINIMOOGを基本にしています。
実際に、MINIMOOGをメンテナンスしていますと、ボディの中にMOOG博士のかけた「MAGIC!」をいくつも発見することができます。
この特徴を損なわないために、当店ではこちらのようなメンテナンスを行なっております。
当店でのメンテナンス内容
■操作系
1)キーボードの弾きやすさを向上
MINIMOOGは経年変化により、キーボードがガタガタになります
中の部品を修正/交換することで、新品キーボードの感触を復活します
良く調整されたMINIMOOGの鍵盤は、「打楽器」のように反応がいい!
リズムよく弾きたくなります
キー接点の接触不良も、独自の洗浄/接点保護により復活!
2)ホイールの使い勝手の調整
MINIMOOGを弾く時は、ベンダーとMODホイールをけっこう使います
気持ちよく、フレーズに「ニュアンス」がつけられるように調整します
3)パネル ボリュームの接点洗浄
MINIMOOGのボリュームは「音抜け」が良いですが、温存したまま接触不良を解消!
ここまで「音抜け」がいいものは、なかなかありません
■アナログシンセ音源
4)アナログシンセ音源のコネクターなどの接点を洗浄して、音程のズレとふらつきを解消
アナログシンセは、接点の鮮度が命! 音程への影響「大」
5)設計の改善による、ピッチの安定化
MINIMOOGは、電源オンしてからピッチが微妙にズレていきますが、それを解決!
3つのオシレーターごとの、オクターブチューンのズレも解決します
でも、音の経路には手を入れませんので、出音はオリジナルのままです
6)出音の確認
実際に音を聞いて、MINIMOOGらしいシンセ音が出ているかチェックします
ベースの太さ、リードの音抜けを確認 問題のあるものは直します
当店では、MINIMOOGのオリジナルサウンドを維持できるように、使用する部品を選定しメンテナンスをしております。
MINIMOOGの場合、VCO-VCF-VCAにはオリジナルの部品を使わないと、「MAGIC!」がなくなって音が変わります。
お知らせ
上記の内容で修理を受付けています。
MINIMOOGが良く手入れされている物でしたら、メンテナンス項目が少なくて済みますので、価格も下がります。
https://www.kurosawagakki.com/sh_ocha/digital/index.html
ヴィンテージシンセ担当の吉田が、記事にまとめました。
GENELEC1032モニターで、ビンテージシンセの「ほとんど」の機種の音を聞いてきましたので、的確に特徴や音の違いをご説明できます。 NEVE1073、1272、3045、API550などのビンテージマイクプリも、同様です。
クロサワ楽器では、ビンテージシンセを絶賛買取しています。
詳細はこちらのURLから! https://kurosawagakki.com/vintagesynth/
買取のお問い合わせは、こちらへ
株式会社 クロサワ楽器 お茶の水駅前店 デジタル館 営業時間11時~20時
TEL: 03-3293-5627 メール:eki@kurosawagakki.com
〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台2-2
お気軽にお問合せとご利用のほど、よろしくお願いいたします。