蒸気機関車とデカ盛りと道の駅を求めて毎週末、家族旅行しているのにキャンプ歴のない軽自動車キャンピングカー「eK-Camp(ROTUS(ロータス)RV販売 )」銀色テントむし乗りのnorizoです。
小学校の敷地内なので、「学校関係者の了解を得て」の敷地内への立ち入りが基本となるのでちょっと注意が必要です。
さて、そんな静態蒸気機関車が置かれているのは、京葉道路の幕張(まくはり)インターから国道14号線千葉街道を北西側に出て100m弱でT字路を南へ曲がり300mほどで南側に見えてくる「習志野市立袖ヶ浦東小学校」です。
機関車は少し先の側道を南側に入った高速道路側に近いところにあるのですが、まずは敷地へ入る許可を得るために正門を入ります。
土曜日の朝、校庭ではサッカーの練習が行われているので、事務室に声をかけてみますが、ご不在でした。
ここはズキマル君という「小学生特権」を使って、とりあえず校内に入らせてもらい、後ほど立ち入り許可を貰うことにします。
敷地南西の校庭の隅に、屋根つきで静態保存されている蒸気機関車は「NUS2」と書かれています。
「軽鉄」と呼んで良さそうな小さな機関車は、千葉県に工場を持つ川崎製鉄が廃車後に千葉県に譲渡したもので、この小学校のほかに千葉市内に「NUS」の型式の車輌が3台(ほかは国産機)静態展示されています。
小学校校庭に展示されていることもあって、運転席まで清掃も行き届き、清々しい気分で見学できます。
窓から覗く新緑もいい感じで、4台のNUSの中でも一番保存状態が良いように感じます。
川鉄車輛はそこに至る所以が分からないものが多い中、2号機については実に詳細に調査されています。
ドイツ・コッペル社製で1924年に購入され1927年に茨城に導入されるも、路線の勾配との相性が合わず熊本に貸し出され、数年後返却された際には茨城の鉄道会社が統合されており、ほとんど使用されないまま、川鉄に引き取られたそうです。
その後は平坦な京葉工業地帯で資材運搬に活躍し、1978年に小学校の校庭に安住の地を見出したようです。
結局、学校関係者の方にお会いすることはできず、不審者の如く校庭内を歩かせて頂きましたので、ご容赦頂けると幸いです。
これからも是非、この産業遺産を大事に守り続けてください!
□習志野市立袖ヶ浦東小学校(NUS2)
TEL:047-451-2233
千葉県習志野市袖ケ浦5-11-1
入場料:無料(許可の上、入場のこと)
開放時間:学校指定による
駐車場なし
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◇車歴
製造: 1913年 オーレンシュタイン・ウント・コッペル社(ドイツ)10775号機
配置: 1927年 茨城鉄道3号機
配置: 1944年 鹿本鉄道(熊本)
配置: 1948年 茨城交通茨城線14号機
配置: 1951年 川崎製鉄NUS2
廃車: 1978年 袖ヶ浦東小学校静態保存
※袖ヶ浦東小学校の静態車輌に掲示されていた資料による。
2014/04/26 09:30 天候:晴れ
測定値:未測定(測定器具:エアカウンターS)
測定場所:駐車場GL約1000mm(腰高)