GWが終わりましたが、キムニィはこの期間、ツーリングを兼ねてプチ登山に挑んでまいりました。
その前にGW最終日、何とも悲しすぎるニュースが…
群馬県伊勢崎市の国道で、信号待ちワゴン車に中央分離帯を乗り越えたトラックが衝突、ワゴン車に乗っていた幼児、父親、祖父が亡くなる事故。トラックの運転手も重傷でドクターヘリで搬送されたとか…
原型をとどめないワゴン車、亡くなった3名は社会死(誰が見ても亡くなった状態)であったかもしれません。
消防活動的には助かる命を搬送するのが原則で、重傷を負ったトラックの運転手を優先搬送するのはセオリーどおり。
にしても残酷過ぎ…報道によれば埼玉県のレジャー施設の帰り道との事。GWの楽しい思い出が、防ぎようのないもらい事故で、一瞬のうちに3名の尊い命が失われる悲劇に。残された家族の心中はいかがなものか。どんなに頑張っても救急隊には救えない命…やり切れません。
人生、何があるか判らない。運命で片付けられるにしてはあまりに酷すぎる現実。このような現場に対峙する僕ら消防ですが、悲しい事故のニュースは聞きたくありません、残念です…ご冥福を祈ります。
では、気持ち切り替え、登山の話題にまいりましょう。
向かった先は栃木県宇都宮市郊外にある古賀志山と呼ばれる、標高600メートルにも満たない山。
麓から登らず、ギリギリまで歩かず登ろうとするキムニィ、登山道入口直前までバイクで向かいます。
入口から頂上までは700メートル、後半を除き、このコースは基本的に階段が整備。
アタック開始は午後1時前。
階段は整備されてますが、一段一段の高さがソコソコあるため、結構疲れます。画像だと傾斜が伝わらないんですよねぇ…
途中にある案内板…普通に歩けば道に迷う事はほぼありません。
そして登山開始から約40分、へばりつつも登頂成功!えっ、たった40分じゃん(笑)
頂上から見える景色。
電波塔???
『花は撮っても採らないで』良い注意書きですねぇ。
撮って良いのは写真だけ
残して良いのは足跡だけ
忘れて良いのは思い出だけ
落とし良いのは化粧だけ
by キムニィ← いいこと言うでしょ(笑)
次に古賀志山頂から隣接する御岳山(おんたけさん)へと縦走(移動)を試みるキムニィ。この日は気温も上り、汗ダクダクです。
ところどころ、岩場が出迎えてくれて足場が悪かったりします。
途中、遠方の木々の奥から騒々しい音が…
ズームアップ!
防災ヘリコプターのホバーリングでした。滑落事故があったようで、登山者をピックアップしていたもよう。
ヘリが病院へ向け飛び去ったのを見届け登山再開。(後日、残念ながら滑落した方は亡くなったとの報道がありました)
古賀志山から御嶽山へ、キムニィの冒険は続きます。
冒頭でも伝えたとおり、古賀志山は決して高い山ではありません。が、ロッククライミング的な登山箇所もあるなど、初級者から上級者まで、しかも自家用車で登山道近くまでアクセスできることから、関東近郊から訪れる人も多い山。
看板に記された危険箇所以外でも滑落事故が年に数回発生、亡くなる人も結構いたりする油断できない山なのです。
僕は安全なルートで御嶽山に向かいます。
ソコソコ道は整備されてますが…
途中で岩場ルート(慎重に行けば危険ではないのですが、誤って岩場の裏に回ると下は崖、滑落する人もたまにいるそぅ)が待ち受けます。
画像だと判りにくいでしょうが、かなりの急坂でチェーンを伝って登ります。
岩場コースを抜けたあと、待ち受けるのがハシゴ。ここを登れば御嶽山頂まであとわずか。
そして登頂。
古賀志山よりやや低い標高560メートル。
時刻は午後2時30分。
ここから望める景色は日光の山々。標高560メートルとは言え、結構な高さです。こうして考えると東京スカイツリー(高さ634メートル)って凄いんですねぇ…
因みに右側の山裾、先ほど防災ヘリコプターがホバーリングしていた場所です。
名残惜しつつ、下山開始。登山は下山時も気をつけなければなりません。
下山中、こんな看板が…
この山で危険度トップクラスとも言うべき猪落(ししおとし)の方向を示す案内板。滑落したらほぼ命を落とす場所なので、当然僕はスルー。
ここでキムニィ、イタズラ心で猪落に近い場所まで、チョっとだけ寄り道…でも、ここらでヤメときます、危険が危ない、命が死んじゃうと困るので…
画像で判らないでしょうが、目の前の草むらの先は崖になっていて、落ちれば命を落とす可能性もあるんです。
下方に登山道へ通ずる道が見おろせます。
下山後、バイクに乗り、先ほど上から見えた道路を使い山を降ります。正面の崖が、猪落と呼ばれる岸壁です。
むき出しの岩盤は、ロッククライマーを魅了するのでしょう。
落ちれば100パーセント命を落とすデンジャラスゾーン。
僕の登山歴は茨城県の筑波山に2回、そして、ここ古賀志山に今回を含めた2回のたった4回限り。登山と呼べるものではありませんが(僕の中では登山=笑)、健康増進のため、本格登山に目覚めちゃうかも…
繰り返しますが、古賀志山は交通アクセスも良く、ファミリーで登れる安全なコースから滑落危険の上級者コースまで楽しめる山。パラグライダーや自転車(ジャパンカップが行われる山岳コースがある)など、自然を利したスポーツも盛んです。
また、気が向いたら登りに行こうかな(笑)
では、また次回…