大分県、佐賀関(さがのせき)地域で大火災が発生。
未だ鎮火に至ってないようです。被害に遭われた方々、お見舞い申し上げます。
大火災と言えば数年前、新潟県糸魚川市で発生したソレが思い浮かびます。
原因となるのは各テレビ局に出演する専門家とやらが申すとおり、住宅密集、強風、乾燥などの要因が挙げられます。これは確かにそのとおりで、消防職員の初任教育でも教わるもの。

火災防ぎょの基本戦術は、全て消防教科書に記されているのですが、燃焼の三要素と言って、消防職員が初任教育で学ぶものがあります。それは…
①可燃物
②酸素
③熱(発火エネルギー)
要するに
①燃える物がなければ火災は起こらない。炎がまわり、建物が燃え尽きたら自然に火災は収まると言えば判るでしょう。
②酸素がなければ燃えない、これは小学校でも学習したはずですね。故に窒息消火なんてものが存在するのです。
③熱、つまり一定の温度が保たれてないと燃えません。酸素と燃える物があっても、マイナス10度の世界では火災が起きない…と言えば理解できるでしょう。実は消防隊の放水は、燃焼物を発火点以下に下げて冷却消火にあたっている…と言う事なのです。
僕ら消防人はこの三要素のうち、どれかを取り去る事で燃焼を防ぎ、火災防ぎょを行い鎮火に持っていく訳です。

それから今回の火災で驚かされたのは、遠く離れた場所への飛び火が原因で火災が発生した事です。
これも消防学校で教わるものですが、河川敷の枯草火災で、強風にあおられ数百メートル先に飛火したってのは何度か経験してますが、今回のように1.5キロも離れた、しかも海を越えた離島にですから驚きです。
因みに飛火火災の警戒も同学校で教育を受けますが、その内容は以下のとおり。
①窓やドアを閉め、火の粉が飛び込まないようにする。
②水バケツなどを準備する。
③建物内外を見回る。
④洗濯物などは速やかに取り込む。
⑤火の粉が落ちている場所や屋根には散水する。
⑥火災を発見したら、初期消火にあたる。
と、まぁ、誰もが想像できる当たり前の内容ですが、これ、真面目に消防学校で教わる内容です。
消防職員昇級試験で『付近住民に飛火警戒の協力を依頼する場合の指示事項記せ』と言った設問があった場合、上記6項目を書けば◎正解。これは誰でも答えられるサービス問題です。
本題から脱線しましたが、大分の火災、被害に遭われた方々はホントに大変と思います。これから寒くなる季節、住んでる方も高齢者が多数とのこと。お身体が心配ですが、頑張って乗り切って欲しいものです。
ではこの辺で…また、次回。
追記)
インフルエンザ、猛威を奮ってますよ、皆さんお気をつけて…