うつ、パニック、PMS メンタル疾患に必要な栄養素 | 札幌 分子栄養学で慢性不調改善 Satoko

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このブログでは慢性的なココロとカラダの不調を改善に導く栄養素、食べ方、考え方、習慣などをお伝えしていきます。

 

 

今回はメンタルの不調を改善させるために必要な栄養素をお伝えします。

・タンパク質
・鉄
・亜鉛
・マグネシウム
・ビタミンB郡
・糖質
・脂質
・ビタミンD
・コレステロール
これらがなぜ必要なのか解説していきます。
 

上の図は神経伝達物質(ホルモン)が何を材料にしてできるのか記した図です。

健康な脳は幸せを感じるセロトニンや喜びを感じるドーパミンなど神経伝達物質が丁度いい量あります。

メンタルが不安定な脳は神経伝達物質が少なすぎたり多すぎたりしています。

タンパク質はこころの状態を決める神経伝達物質の材料なのでとても重要です。

 

そして鉄、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB郡、CやDなどビタミンやミネラルもないと神経伝達物質はできません。

これらが足りないと、幸せや喜びを感じられず、やる気や元気も出ず落ち込んでしまうのです。

多すぎると不安になったり、イライラしたり、攻撃的になったり、焦ったりしてしまいます。
 

糖質が必要な理由は身体を動かすエネルギーを作るからです。

エネルギーがない体はガソリンの入っていない車と同じで動きません。

心臓を動かすのも、呼吸をするのも、考えるのも、消化吸収も、血糖値や血圧、体温を一定に保つにも、エネルギーがなければ何もできません。
 

そしてエネルギーをつくる上でも鉄は重要な役割を果たしています。

鉄の一番大事な役割は酸素を運ぶことです。

酸素がないと細胞内のミトコンドリアでエネルギーを沢山つくることができません。

酸素を運ぶ鉄が最優先なので鉄が足りない場合は神経伝達物質をつくるのは後回しになります。

だからと言って鉄サプリをただ補えばいいわけではないのが鉄の難しいところです。

なぜなら病原菌も増殖するために鉄が必要だからです。

身体の中で微細な炎症があったり、感染していたりすると、血液の中に菌が侵入します。

本来は菌は腸の中や皮膚、身体の外にいるので血液の中にはいません。

細菌の力が大きくなってしまって人間の免疫が対抗しきれなければ細菌感染で人間は死んでしまいます。

身体のどこかに炎症があると脳は細菌が侵入したかもしれないと認識して細菌に鉄を渡さないシステムが体全体に働きます。

炎症というのは身体の組織が破壊されていて血液中に細菌が入り込む危険が高まった状態だからです。

まずは腸から鉄を吸収させないようにします。

体内に貯めている鉄も使えなくなります。

そんなときにサプリで鉄を大量にいれてしまうと、その鉄が腸内で余って悪玉菌の餌になってしまい腸内環境が悪くなり更に炎症が悪化します。

 

鉄サプリを飲む前に炎症を良くして、腸内環境を良くして、炎症がないことを確認してから鉄サプリを摂るのがポイントです。


炎症にはこんなものがあります。
・胃炎
・腸内環境の悪化
・脂肪肝
・歯周病、歯根感染
・副鼻腔炎、上咽頭炎
・扁桃腺炎
・外耳炎中耳炎
・ピロリ菌感染
・アトピー性皮膚炎
・花粉症、アレルギー
・糖尿病
・自己免疫疾患
・カンジダ

そしてコレステロール

コレステロールは糖質、脂質、タンパク質から作られています。

コレステロールは食事をあまり食べていない人程低くなる傾向があります。

うつ病患者さんで自殺行為をおこした患者さんはそうでない患者さんよりも血清コレステロールが低かったということです。

コレステロールと精神障害ということで色んな論文が出ています。

コレステロールを材料にしてストレスに対抗するステロイドホルモンも作られています。

ホルモンが作られなければストレスに対抗することもできなくなってしまうということです。

血液データの総コレステロールの理想は200くらいです。

ご自身の血液データと見比べてみてください。

 

今回はメンタルの不調を改善させるために必要な栄養素をお伝えしました。

 

具体的にどんなメニュー、食材を摂れば良いのかは今後少しずつアップしていきます。