リハビリテーションにおける“治療技術”と医療のパラダイムチェンジ | リハビリ茶屋

リハビリ茶屋

理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

「治療技術」



ググると、「インプラント治療技術」や「放射線治療技術」などの文字が並ぶ。



他には整体・カイロプラクティックの技術やもちろん医師の手術等の技術もそうでしょう。



では、リハビリテーションにおける治療技術とは?










学生時代から(捻くれていた私は)、声の合図に合わせながら脚を出す歩行課題を提供する療法士には疑問があった。



力が入ってしまう症状の方に対して、「もっと力を抜いて!」と激を飛ばす療法士にも、「その力は“抜くことができない”何らかの背景がきっとあるんでしょうに。」と心中で呟いていた。



そんな場面を実習で見ると、それが療法士の技術と学生なら思うのでしょう。



日本中でそんなリハビリが展開が繰り広げられている。ことが多い事実。












障害像と今その場にある姿勢を捉えて解剖学・運動学・神経生理学的に考察したり、仮説を検証していくなかで効果を実証していくスタンスで過ごしていると、Clinical reasoning(⇒8月20日記事:終わりなき世界も向上し、assistするハンドスキルも身に付いてくる。コレ本当。




結果、小難しいことを説明して頭のイイ先生面してクライアントの心を掴まなくても、(以前の自分がそうだった…恥)



Motor Unit の発火頻度や動員数が変化する(と言われている)ことで姿勢制御が変化し、セッション後の動作が変わる



コレを引き出せるのがリハ職としての治療技術かと。








そういった現象を繰り返すことで学習が経験として落とし込まれて、日々の動作が変わり生活内の行為が変わる。



その運動能力をもとに、家庭背景や人間像を考慮して在宅マネジメントを支援する。



コレも療法士としての治療技術の一側面(マクロなところ?)かと思う。











~*~*~*~*~*~*~

現在、在宅医療の患者数は17万人程度であるが、2025年には29万人へと増加が見込まれる。来る超高齢社会に向けて、社会保障と税の一体改革が閣議を通り、これは在宅医療を強化して介護分野と連携させ、医療費抑制を図り、医療崩壊を食い止めようとするものであるが、医療そのものに対するパラダイムチェンジを考えなくて上手くいくであろうか?


高度先進医療が最も理想的な医療として、人工呼吸器や胃瘻など、少しでも長生きさせる医療を展開した結果、天井知らずの医療費増となってきたのではないか。この分野のブレイクスルーは慢性疾患への漢方、腰痛などへの鍼灸、更には温泉療法など「統合医療」を身に付けた医師を増やすことであろう。また国民も予防に勝る治療はない、と自覚し自助努力して健康を保つ努力が必要である。


(医と食 第3巻5号.2011 医と食編集長 渡邊昌氏)

~*~*~*~*~*~*~











療法士としての在り方、なんて論議が私の業界(リハビリ療法士業界)でもされているが、



どうもあくまでも枠を自社内討論に過ぎない印象がある。



もっと幅広く、もっと知らない世界に飛び込む必要がある。



なぜなら、超高齢社会なんて、誰もが経験したことのないかつてない生活に日本は世界のどこよりも早く突入するからであって。過去の経験をもとに推測していては、間に合わないのではないのかなぁ、なんて。思ふ。(._.)





クライアントのPotentialを引き出す治療技術云々に、自らの潜在能力を引き出せないといけないのかもしれない。









Masa