「アロスタシスの定義」(J. Schulkin: Cambridge University Press,2004.)
以前、allostasisについて書いたことがありました。⇒こちら (平成22年5月20日記事)
homeostasis(ホメオスタシス:恒常性)は、生体の内・外の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれることであり、
この文献には病態生理学、ホルモンや神経伝達物質の視点からhomeostasisとallostasisを解説しています。
ざっくりとしか読んでいませんが、要するに、
Homeostasisは、エラー(=セットポイントからの逸脱)が生じた際に、フィードバックのための一定の制御変数を用いて修正され、セット位置に戻るような反応。
Allostasisは、セットポイントに戻るフィードバックシステムではなく、先行知識に基づく予測に対してフィードバックする形。どんなdemand(需要)を予測したかが制御変数を決定する。
そんな感じでしょうか。
アロスタシスは、「変化による安定性」。
元に戻るだけが全てではないようです。
最近は放射能汚染の情報が日本中を駆け巡っております。
ヒトの細胞は永い永い年月をかけて環境に適応していくものとはいうものの、
そんな悠長なことを言ってはいられない自体です。
次の世代、その次の世代…とこの生物種族を繋いでいくために、悪影響を最小限に抑えるためには何をどうすることがBetterか。
個々の意識から変化を。
Masa