人間栄養学が日本で発展しにくい理由 | リハビリ茶屋

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日本は、人間栄養学の研究者を養成する大学・学部・大学院が質・量ともに圧倒的に不足しているようです。


BTJジャーナル.2011年5月






その理由として、


日本医学はドイツの学問をベースに発展してきた。ゆえに、学問の方向としては細胞や分子レベルのミクロな世界の研究が重視される。


栄養研究は、個別の研究成果や各学問を統合化していくものであるので、学問としての栄養学が根づきにくい、、、





また、日本の医学部では基礎系・臨床系に分けて学問を学ぶ傾向があり、公衆衛生や栄養学は基礎系に含まれている


基礎系学問は分子や細胞、遺伝子レベルの研究が重視されヒトを対象とした研究デザインやデータが集まりにくい。





国家レベルの話では、


米国では14億ドルが栄養研究に投入されているが、日本では栄養研究を目的とした予算は存在しない


厚生労働省では、健康局総務課生活習慣病対策室の中に栄養・食育指導官が置かれているという状態で、第2次世界大戦後に課として栄養指導をしていたころと比べて、位置づけは相対的に弱くなっている懸念。





今後…、いや既に突入している日本の超高齢社会を維持するために、


また、大震災からの日本の再生のために、


もっと個々人が栄養を考えねば。。。


と思った次第です。




Masa