繰り返し運動 | リハビリ茶屋

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理学療法士/抗加齢指導士のエイジング情報

現在、当院でも新入社員の研修時期です。



本日、新しい方が私のリハビリに着いて回って見学してくれていました。


運動系の教育を受けてきた経験のある方だったので、私もその道故に、いろいろとこちらからも聞いてしまいました。


どこからどこまでが運動指導者の領域で、Therapistの領域と思います? など・・・




やはり、私と同様に、「神経系」の考察はTherapistとして学び始めない限りあまり気にしなかった領域だったと。


筋骨格系に対してのトレーニング方法や指導は、体育系の専門分野と思うけど、


療法士は神経系や他疾患の関連を考慮して障害像を捉える必要性が医療の部分で存在し、


その身体機能が家庭環境や人生背景を視野に入れた場合にはどのように絡んでくるか、といったところを在宅医療・介護の部分で担う。


それがこの超高齢社会の療法士の専門領域と思います、と


エラソウにもその新社員さんに述べてしまいました。




また、


新「繰り返し運動でも覚えていくことはありませんか?」と質問を受けました。


Ma「確かに、ありますねぇ、、、例え高齢者でも。」


新「その差ってなんなんでしょう?」


Ma「何でしょうね。おそらく、興味と注意の向け方の差でしょうか。例えば難しいことを難しく説明する学校の先生は受け付けにくい(覚えられない)けども、自分の持った経験に似た例題や興味のある話し方をされながらの説明は、覚えやすい。興味があるといろんな記憶や経験を付随させながらactiveに予測を立てて、そのことが外部刺激からの情報(学校教育では知識教養)との誤差を比較・検討することにつながって、それらを修正・補足していく過程が記憶として刻まれる、それが学習(身体活動の場合は運動学習)というものでしょうね。要するに、最初はそれ(課題の意味や関節の位置・角度・運動など)に興味を持ってactiveに意識を向ける必要が、繰り返し運動を無目的に行う意味との違になってくるんでしょうねぇ。」


と自分の頭の整理がてら述べてるのが見え見えなほどの説明をしました。(゜゜)


新「なるほどー、そうですね」


Ma「(今の説明で質問の答えになったかいな?指導、…もとい興味付けへの誘導って難しい…。)」




と今日もこちらが勉強になった一日でした。









アンチエイジング分野でも大きなテーマになってますが、


日本は世界の最初に超高齢社会に突入しているゆえに、


地球の歴史の中でどこを探しても対処例や方法、経験論が存在しない分野を進んでいることになります。




みな、ビギナーの分野。


誰も正解を持たず、また反対には誰もが正解となりうる、そんな世界が始まっています。


戦略をいかに立てるか、勝ち組になるために(笑、←は別として。


Happyに年を重ねてHappyに命を終えたい。 ただそれだけ。






日本が大震災に見舞われて早17日が経ちました。


ご不幸に会われた方のご冥福と安心した生活の確保を一市民ながらお祈りし、


改めて自分は甘えてられない、と精進いたす思いであります。


がんばります。




Masa