セロトニン が適度に脳内に存在することは、精神の安定や疲労の回復に大きく影響します。
分子整合栄養医学でも、セロトニンの前駆体となるトリプトファンを生成するビタミンB3(ナイアシン)やビタミンB6の摂取(点滴)で統合失調症などが改善するという知見が集まってきているようです。 ⇒HP 、新宿溝口クリニックHP
最近、セロトニンが筋緊張や姿勢反射にどういった影響を及ぼしているか、などを
一応、理学療法士的に考察しています。
セロトニン神経は、脳内種々の領域に存在(中脳背側縫線核、正中縫線核、橋・延髄、大縫線核など)するが、中でも延髄縫線核群のセロトニン神経は、脊髄の運動ニューロン(姿勢筋・抗重力筋支配)や交感神経節前ニューロンに接続するとのこと。
要するに、姿勢筋や抗重力筋に何らかの賦活をリハビリ治療として実施出来たら、セロトニン神経へ遠心性入力が入るわけでしょうか?
確かに、臨床現場ではほぼ全介助状態の方でも、セラピストがその方の身体の一部となり手となり脚となり…、一緒に動いていると、覚醒が上がったり、姿勢が自発的に整えられるようになったり。
それも短時間で。
その説明は、こういった神経生理学的な要素からも説明がつくのではないかと、納得…。
また、動物実験だけでなく、ヒトを対象にした研究でも、リズム運動(ウォーキング運動や自転車エルゴメーター、ガムを噛むような咀嚼運動、禅を中心とした腹式呼吸)、
セロトニン神経のインパルス発射を増強させる、すなわちセロトニン不足による覚醒低下やネガティブなうつ症状が軽減できるようです。
⇒HP: セロトニン道場 より
うーむ。
栄養リハビリテーションに、大きくつながる情報です。
ハマっていきそうな気配…。
Masa