Self efficacy:セルフエフィカシー = 自己効力感
自分は外界に対して何らかの効果を出せる、働きかけられる。 という自負、自己評価、自己認知様式のようなものらしいです。
高齢者にとって、
社会から引退というハンコを押された(日本では60歳もしくは65歳以降の)方にとって、
何らかの役割、すなわち人生における「生きがい」をどのように持って生活するかということが、
アンチエイジング人生においての(食事・運動と並んで)主軸となっています。
何歳であろうと、
今まで自分の生活を営んできた方にとって障害を負うというイベントは、生活を突然中断せざるを得ない出来ごとである故に、
医療者側としては非常に繊細に触れていかないといけない部分です。
まして、(在ってはならないことですが)どこかの病院で「あなたの回復はココまでです」と限界説をたたきつけられた方々のセルフエフィカシーを向上させるためには、
どういった取り組みが必要でしょうか。
当院ではそういった部分を扱える情報を、院内のとある委員会にてまとめていっております。
生きがい再建の道へ進むための「スタートライン」に、まずは一緒に立つために。
それをなくしてリハビリテーションとはね、といった概念や、
最新神経科学に基づいた治療技術云々というものを振りかざされても、
患者さんにとってはハタ迷惑であったりするんだろうなと思ったりします。