体育大学出身の私は、
どうも、「筋力」というものに、大学生時代からちょっとした疑問を抱いていました。
そのあと、リハビリ療法士になり、
その疑問は日々解消されていきます。
以前、「筋トレとは。 」という日記を書きましたが・・・。
もっと簡単に言うと、
ヒトは持ってる筋力を10割利用しているとは言い難い
ということです。
例え健常者でも、プロスポーツ選手でも。
体調とかモチベーションという複雑な理由ではなくて、姿勢といった目でも追える明らかな身体構造面からの理由で。
要するに、
筋力を最大限発揮できる姿勢に(その準備が)なっていない、ということ。
そんなことばかり大学時代から感じていました。
そんな不具合な状態で、筋力(肥大、神経伝達効率)の向上を目指しても、効果的ではないということが予測されますからね。
自己身体内にて姿勢制御を最大限引き出せる状態で、持ってる筋力を適度に利用していく。
世界と自己を介する「皮膚」もしくは「毛」という身体の末端から入る情報を処理しながら運動出力に変換、伝達していくこと。
すなわち、運動制御を適切に実施できる姿勢を学習していくこと。
「筋力」を捉えるには、その視点が基盤となるべきでしょうね。
あまりにも身体を軽率に、簡易に扱う分野が多すぎる気がします・・・。
でもそんな不満は、自分が思うように患者さんの能力を引き出せないことによる不甲斐無さから、
すなわち凛と構えている余裕がないことから生まれているものではないのか、
常に把握していきたいものです。
Masa