武士道の世界では『〝義〟とは、武士道の光り輝く最高の支柱』とあります。
また、『義をみてせざるは勇なきなり』という言葉どおり、〝義〟は〝勇〟と並ぶ武士道の双支柱であるとされます。
日本国語大辞典では 『五常(仁・義・礼・智・信)の一つ。他人に対して守るべき正しい道。物事の道理にかなっていること。道義。』とあります。
漢字における「義」には、本来「外から来て固有ではないもの」という意味があり、後には 血縁 関係にない仲間同士を結び付ける倫理を意味するようになったそうです。
現代社会においては仲間同士を結びつける倫理が低下している状態で、「自分さえよければ」という感も否めません。
永心道空手を学ぶうえで〝義の心を重んじる〟ということは、自分が生きる中で他人や仲間をどれだけ大切にできるかということであり、人として守るべき正しい道の意味を探求していく心を養うことであります。