停電時のお金の備え | 生活を豊かに醸造したい(life-brew) FP/料理/craft beer/音楽/美術/身の回りや季節のこと など-

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FP事務所ライフブリューです。
2019年まで「Mr.ソトコト」で綴ったブログをFP開業を機に再開します。
FP関連の比重を高めたい!と意気込んでますが、まぁあまり気負わず続けていければ。
以前の記事も残しておきますので、よろしければご覧下さい。

 

各地で大雪被害が続いています。

 

北海道では広域停電が繰り返されているようですが、寒い中での体調維持はさぞ大変だろうと心配です。真冬ですから、高齢者などまさに命に関わる事態だと思います。

 

大地震や台風などの自然災害で社会インフラが被害を受けた際、一番復旧が早いのは何だと思いますか?

 

電気です。

 

ガスや水道などより早く、東日本大震災や阪神淡路大震災、熊本大地震等の烈震被害のあとも、半日から3日で広域停電の大部分が解消しています。

・阪神淡路:半日で81%、3日で96%が復旧

・熊本:半日で70%、3日で97%が復旧

・東日本:半日で15%、3日で80%、8日で94%が解消

※出典:経済産業省産業構造審議会保安分科会電力安全小委員会第13回資料(平成28年7月13日)

 

想像より素早い復旧だと思いませんか?

家が倒壊して避難所生活する場合などは、不安や不便なことがもっと増えますが、家に住める場合は通電が早いほど生活の質が保ちやすいと思います。あとはトイレですね。

ただ、北海道では、半日ほどで復旧したのがまた今日25日に全域が停電した町があると報道されています。雪ならではの難しさがあるのかもしれませんが、一刻も早い再復旧を祈ります。

 

広域停電中に買い物しようとすると、レジが動かなかったりキャッシュレスのPOSがダウンしていて現金しか受け付けない場合が出てきます。当然、非常時用に現金(小銭も!)の備えは普段から必要ですが、そんな中でも「〇〇pay」系だと、スマホとその先の決済システムが動いていれば、レジに置いてあるQRコードをスマホで読み取る方式であれば買い物できることがあります(自分がスマホかざしてPOSにバーコードを読み取ってもらう方式は停電だと使えない)。

 

また、金融機関も結構早い時期に再開しています。大地震のあとでも、予備電源や手作業で職員が奮闘して早々に窓口営業再開した話は、過去の震災時にあちこちで見聞きしました。

なお、各地の財務局・財務事務所と日本銀行各支店では、激甚災害が発生した場合、災害救助法適用地域に「金融上の措置」を金融機関に通知します。

これにより、証書や通帳が無くても本人確認書類で一定額の預貯金を下ろせます。もし保険証や免許証など本人確認できるものを失った場合でも、住所や氏名だけで受付けてもらえます。

 

万一家が倒壊して何も持ち出せなくても、避難所での配付品以外にも金融機関でお金を下ろし調達することができるので、必要のある場合は、まず預貯金のある金融機関に申し出て下さい。

もっとも、銀行やコンビニが再開した!というその情報の入手が一番困難なのかもしれませんが・・・

 

このように、電気とお金(買い物)については、多くの地域でさほど待たなくても解消してくるはずなので、その間の不自由を何とか冷静に乗り切るということだと思います。

 

なお、金融機関まで辿り着くのに危険がある場合も多いでしょうから、十分にお気を付けて行動をお願いいたします。

 

ではまた。

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