ドイツ、悪妻愚母のよもやま話 -11ページ目

ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

主婦にして家事はおざなり、興味あることだけ、猪突猛進の悪妻愚母のドイツ生活

またまた腹が立ってきた。(最近ちょくちょく腹を立てているような・・・)ムキーゲッソリもう年なんだし、ただでさえ世知辛い外国暮らし、出来るだけ心穏やかに過ごしたいわって、私が思っていてもドイツ人が私を怒らすのよッ。えーんムキー

 

と言っても今度のことは正確に言うと、ドイツ人ではなくギリシャ人家族だったりして。

 

この家の持ち主が変わって数週間。昨日新しくオーナーとなったギリシャ人家族が連絡をしてきた。いわく、自分達が住みたいので、私達にはできるだけ速やかに立ち退いてほしいと。

まったく勝手な人達である。

最初内覧に来た時は、「最初は賃貸にして、遠い将来いつかは自分たちが住みたい」とはっきり言っていた。それが、契約書のための打ち合わせに来た時は3年後には出て行ってほしい、に変わり、今思い出しても腹が立つ、いあわせた不動産屋のでしゃばり跡継ぎ娘の一言「そちらがその気になれば、すぐにでも引っ越してこられるんですよ」に勇気づけられたか、最終的にはすぐに住みたいので出て行ってほしいとずうずうしさがエスカレート。

 

「どうしようもないエゴイストだよ。5人家族が住んでいるのを分かっていて、自分たちが住みたいだけで追い出そうとするなんて」

温厚な旦那も珍しくムカムカしている。

 

日本の場合は知らないが、ドイツではこのような場合、ギリシャ人家族が私達を立ち退かせても住むのに正当であるということが立証されないと主張は成り立たない。うちは5人家族。その内二人が学齢期。向こうは子どもを入れて4人。学齢期は確か一人だった。この点ではうちの方がやや有利か。

旦那からのマタ聞きなのではっきりはわからないが、ギリシャ人夫は「自分たちは(経営していた)ギリシャレストランも売り払ったし、うちの妻は病気で医者にかかっている。自分もあまり体調がよくないので何とかかんとか・・・」という理由ですぐに移ってきたいらしい。

妻や自分の体調がすぐれないのは引っ越したら改善されるのか、思考回路がさっぱりわからない。レストランも売り払って働けないというなら余計に家なんて高額なものを購入しない方がいいような気もするが。

彼らが経営しているレストランのネット評価を見てみると、「オーナーが愛想が悪い」「接客態度が悪い」という投稿を見つけた。この投稿に星☆☆☆☆☆のグッジョブをつけてやりたい。炎

 

これからのことだが、私たちは借主を守るための保護協会に加入しているので、ギリシャ人がゴリ押ししてくる場合は、そちらの方に連絡して裁判にかけてもらう、そのプロセスだけでもけっこう時間がかかる。仮に私達が負けて立ち退きを宣告されても、期限内にふさわしい物件が見つからない場合は、追い出すことはできない。見つかるまで居続けられるのである。そうこうしているうちに当初予定した3年ぐらいあっという間に過ぎてしまうという事も考えられるので、それなら最初から3年と区切りをつけてその間確実に家賃を徴収した方が賢い気がするのだが、あまり頭のいい人達ではないのだろう。←いうてもたわ 笑い泣きニヒヒ 

(続く)

 

何だか最近身の回りが慌ただしい。

 

今借りている家の新オーナーとなったギリシャ人家族から立ち退きを迫られる可能性も出てきた我が家。裁判で闘うという手もあるが、出来ればそんな煩わしい事は避けたいわけで・・・。

 

その前からちょくちょくネットでいい賃貸物件がないかチェックしていたのだが、一昨日の夜寝る前、なかなか良さそうな一軒がヒット。

ここから10kmほど離れた川沿いにある小さな町に立つ長屋建てタイプの家で、予算的に手が届く範囲だし、立地条件もいい。

こりゃいい物件を見つけたという事で次の日の朝すぐに不動産屋に連絡を取ったら、なんとその日の18時に内覧の予約成立。そのスピーディーさにびっくり。

 

ドイツは今もって続く住宅難で、良さそうな物件には大勢の申し込みが殺到する。

私達が着いた時も、既に内覧を終えたらしいカップルとすれ違った。家の中ではさらに別の一組が不動産屋さんに何事かを質問している。

私達の番になり、出来るだけ好印象になるよう旦那も私もとっておきの笑顔を作って自己紹介をする。

不動産屋さんは60歳前後の、フチなし眼鏡をかけた細身の女性。不親切でもないが愛想がいいわけでもなく、既に何人もの見学者をさばいたせいか、やや疲れてストレスをためているように見受けられた。

聞かれたことには答えるが、特にアピールポイントなどを強調する風でもなく、好き勝手に見ていってちょうだいという雰囲気である。旦那と私はそれでも感じよく振る舞い続け、地下室、リビングルームと見ていく。

 

2階を見せてもらおうと階段を上っているとき、下から彼女が、

「そう言えば、奥さんの方はどちらのご出身か、お聞きしてもいいかしら」

と声をかけてきた。

私が「あ、私日本人なんです」

と答えたその途端・・・。

 

今まで事務的だった彼女の態度が一変!!

「まあー、日本人だったの。素敵~。私ね、5月に日本に旅行に行くのよ!」

目を見開き、にこやかな顔つきで興味津々といった体で軽やかに階段を上がって来た。今までの距離のある態度とはさながら別人である。ポーン

 

「私、日本人のお客さんに会ったのって初めて。少なくともこの10年はなかったわね。あなた何年ぐらいドイツに住んでいらっしゃるの。え、23年。まあ~。そんなに長くよく持ったわね。ドイツのようなメンタリティの違う国じゃ大変だったんじゃないかしら。

実はね、私の息子、もう大きいんだけど学生の時日本人のガールフレンドがいたの。でも彼女は2年ぐらいで日本に帰っちゃって」

「いやあ、日本人女性はしっかり捕まえておかなくちゃダメですよ」

旦那が横からしゃしゃり出る。

「そうね、でもドイツに住むのっていろいろ大変だったみたい」

しんみりする不動産屋さん。何だかえらいプライベートな話題になってきたわ。ニヤニヤ

 

「日本は初めてでね、遠いけど今むちゃくちゃ人気があるじゃない。団体旅行で東京、大阪、京都を回るのよ。すごく楽しみだわ。そうだ、私って生の魚って食べられないんだけど、朝食大丈夫かしら。地震もちょっと心配なの」

「大概のホテルはコンチネンタル式の朝食ビュッフェがあるから大丈夫だと思いますよ。地震も大きな被害は稀ですからあまり心配することはないと思います」

何だか後半ほとんど日本の話で家の話題はそっちのけのような・・・。笑い泣き

それでも何でもこの話題が功を奏して、並み居る候補者の中からうちがこの家に入ることが出来たら全然かまわないんですが!ウインク

 

子ども達とも相談してお返事するという事で内覧を終え、後ろ手にドアを閉めて通りに出た途端、旦那が一言、

「いやー、キミが一緒に来てよかった。これでえらい点数を稼いだことは間違いないぞ」

そうね、日本人であるというだけで好印象を与えられたのは珍しくラッキーだったわ。母国が人気で本当によかったとしみじみ実感。

 

家自体も気に入ったので、今度は明るいうちに子ども達と一緒に家の周りを見てみようという事で家路についた。

 

週の頭からどうもついていない。

 

下の娘は先週からインフルエンザ。今週も学校を休むことと相成り、ベッドにくぎ付け。

それでもやっと熱も下がって回復に向かい始めたと思ったとたん、今度は上の娘がダウン。

根性で1時間目の数学のテストだけは受けたが、その後は続けられずやむなく早退。右の部屋に下の娘、左に上の娘と、左右をあたふた移動しながら看病に努める。

 

不動産屋からやっと電話があって、悪いニュース。

「ギリシャ人家族が家を買い取りました。それでいつになるか分かりませんが、自分達が住みたいそうです。私もこんなことをお伝えするのは残念なのですが・・・」

えー、やっぱり買ったの!?全然連絡もしてこないし、第一契約前にもう一度来て、隅から隅まで家を点検すると言っていたのにそれもナシ。普通中古の家を買うとなったら、どこが修理が必要とかあらかじめ知っておきたいものじゃないのか。もうどんな状態でもいい、とにかく自分のものにしてそれからゆっくりリノベーションしていこうとかそういう魂胆か。あまり頭がいいとは思えないけど。

 

詳しい事は契約書が送られてきてそれをよぉく読んでからという事になるが、不動産屋さんの口調によると、当初の口約束の3年よりずっと短い期間で追い出されそうな予感。だから、あんたの娘がしゃしゃり出て余計な事を言うから・・・。またまた腹が立ってきた。あいつには悪い念を送ってやる~。呪われろ。

 

娘たちはどちらもまだ学齢期だから何とか卒業までの3年間はここにへばりついておきたかったんだけど。ギリシャ人が引かない場合、やはり裁判かしら。あーあ、イヤだなあ。

 

 

息子が学校から帰って来た。

「おかえりー。学校はどうだった。手作りクッキーは渡したかな」

昨日の力作のバレンタインデーのお返しはどう受け取られたか気になって仕方ない私。

「Uh huh~(あーはん)」

ポーカーフェイス&ぶっきらぼうな反応。

「・・・で、どんな反応?」

「Uh huh~」

「・・・。どんな感じだったの。なんて言ってた」

「Uh huh~」

「じゃ、じゃあ『わあ、すごい。素敵―。うれしい!❤️』とかそんな感じ?」

「Uh huh~」

すべて自分で解釈し、自分で演じ、自分で結論付ける私。

 

ま、まあ気に入ってはくれたようだ。よかったよかった。力作が報われてよかった。ついでに一日の最後にささやかないいニュースが舞い込んでよかった。ホント、それだけが救い。

 

今年のバレンタインデーは(今年もと言った方がいいかも💦)全く特別なこともなく、と言うか、下の娘がインフルエンザになってしまい、あたふた看病に追われていて気がついたら過ぎていたという感じ。チーン

 

それを思い出させてくれたのは息子。

14日の日、帰ってくるとミネラルウォーターの瓶に可愛らしいピンクのチューリップが一輪活けられている。首には何やらメモがついている。

「いやー、よかったよかった。持ち直したよ。学校から帰って来た時はほとんどしおれていたんだ」

旦那が顔を出して説明する。

「何これ?誰にもらったの」

と聞くと、なんとうちの息子が学校で女の子にもらったのだという。

ヨーロッパでは日本と違って、バレンタインデーは男女がお互いに花やチョコレートを贈り合う習慣になっている。

そう言えば、バス亭でバラの花を一本持って立っている学校帰りの女の子達が沢山いたな。しかしうちの息子のような者がもらえるとは。相手は誰やねん。と言っても一人しか思い当たらないけど。

 

「あ、ユスティーナがくれたんだ」

ぶっきらぼうに告げる息子。これ以上のおせっかいな詮索は一切お断り、という雰囲気を醸し出している。

 

知りたくてたまらない私は何とか頑張ってあれこれ聞きだしたところ、

今日は学校でもバレンタインデーアクションなるものをしていて、生徒は学校にて販売されている花を買ってお目当ての相手の名前、クラスをメモ用紙に記入する。

その後、生徒会のバレンタインデー係の子達が授業中に教室を訪れて、お花を届けてくれるという粋な計らい。息子のクラスでは3分の一ぐらいが参加したという。

 

息子とかねてから仲がよく、でもそれ以上発展していないユスティーナがお花をくれたことにとてもうれしくなった私。が・・・。

「それであんたはユスティーナに何かあげたん」

「いいや、何も。第一そんなアクションをやっているなんて知らなかったし」

これだよ。これではイカン。こういうチャンスを逃すのは朴念仁への道まっしぐらです。

 

「じゃ何かお返したら」

と言うと、それについては反論もなく、クッキーでも買おうかなというので、どこの?と聞いたら近所の安スーパーに行くというではないか。がっくり。あんなパッケージにgut& günsig(品がよくて安い)と赤い字で書いてあるようなものを渡してはダメだ。一気にマイナス十点減点されてしまう。

 

「あのね、キミ。クッキーはいいアイデアだと思うけど、女の子としてはちょっとおしゃれなパッケージとか、可愛くラッピングしてあるのとか、そういうビジュアルも大切よ。そういうのもらったらママだったらとっても嬉しいと思うよ」

将来女性に愛想をつかされないように口を酸っぱくして女性心理を指導。

 

息子も一応納得したらしく、昨日は一緒に買い物に行った際、お菓子コーナーを見渡したが、イマイチ気の利いたものが見つからない。

「こうなったらいっそのこと自分で作ってみたら」

冗談で言うと、何と本当に自分でクッキーを焼くという。前日のgut&günstigから大飛躍でびっくり。ポーン 怠け者なんだかやる気満々なんだかよくわからなくなってきた。笑い泣きウインク

 

と言っても一人でクッキーを焼いたことがないので、当然二人での共同作業。私の指示のもと、バターと砂糖を混ぜたり、小麦粉をふるったり。

ああ、この子たちがまだ小さい時、こうやって時々クッキーを一緒に焼いたな。幼稚園のイベントにも持って行ったりしたな。懐かしく思い出しながら久しぶりのお菓子作り。

出来上がりのプレーンなクッキーにデコレーションを施すのは自分でやってもらう。数十分ほどして戻ってくると、まだ熱心にデコレーションしている。

わ、すごーい、頑張ったじゃない。色付きのアイシングでコーティングした上に、あれこれカラフルなトッピングが緻密に施されている。柔道以外はゲーム三昧の息子がこんなに集中して何かに取り組むなんて。ユスティーナ、ありがとう。バレンタインデー万歳!ラブラブ

いやー、こんなのもらったら絶対喜ぶよ。手間と暇をかけて作ったんだからね。手作りが一番心がこもっていると思うよ。

日頃あまり褒めることのない私も今日ばかりは感心して褒めちぎった。

壊れないようにそっと透明の袋に入れ、緑のリボンで口を縛った。さて明日どんな反応になるかな・・・。

ドイツ生活における私の心のオアシス、コロンビア人パトリシアのダンス教室がまた始まった。

今学期は新しくできたホールに場所も変わり、参加者も20人近くとさらにパワーアップ。

いつものインターナショナルなメンバーに加えて、新しく中国人の女の子も参加している。

同じアジア人が増えてうれしい私は、彼女に興味津々でいろいろ質問しようとしたのだが、先週は時間がなくて、アリーという彼女のイングリッシュネームしか聞き出せなかった。

 

今週会って、さっそくクラスが始まる前に「ねえねえ、あなたって学生さんなの」と聞いてみた。

40~60代の中年女性に紛れ込んだ彼女は圧倒的な若さで、留学生か職業訓練中の若者かなと思っていたのだ。

ところが彼女は一瞬私を見てから笑い出し「やだー、私そんな年じゃないわ。もうドイツに10年以上住んでいるし、子どもも二人いるわよ。上の子は13歳でギムナジウムに行ってるのよ」と言うではないか。

 

私は信じられない奇跡を見る思いで、目の前の彼女をまじまじと見た。

 

張りのある肌は目尻にもほとんどしわがなく、髪は黒々としている。ゴムまりのように弾む体は私より小柄だ。よく見ると、目のあたりにそれなりに人生経験を積んできた大人の女性の雰囲気が漂うが、それでもなんでも信じられないくらい若く見える。笑顔を絶やさない少女のような雰囲気も手伝ってどう見ても20代の終わりくらいだ。

 

アリーちゃんは、フランス人マダムのフランソワーズの友達で彼女に誘われて参加したのだというが、どう見ても叔母さんに付き添われてやって来た姪といった風情で、彼女たちの子どもが同い年と言うのも信じられない話である。あ、もしかしたらフランソワーズ、思ったより若いのかも。ヤバ、何も聞かないでよかったー。滝汗

 

アジア人は若く見えるというのは定説で、私自身もたま~に10歳近く若く見られてイヒヒと心ひそかに得意になることもあったけど、これはまた別の次元である。

「私は辰年なんだけど」と言うと、「あら、私は蛇年よ。私たちほとんど同い年よ」

アリーちゃんは喜んで抱きついてきたが、この少女のように可憐なアリーちゃんがたった一歳年下とは。複雑な思いで抱き返す私。これはなにがなんでも彼女の若さの秘密を教えてもらわなくては。

 

「やっぱり食べ物がいいのかしら。それとも何かいい化粧品を使ってるの。教えて。ね、どこの会社の化粧品使ってるの」

「え、うーん。あ、日本のメーカーも好きよ」

「やっぱり資生堂とか?」

中国人は資生堂が大好きっていうし。

「うんうん、資生堂いいわよ」

好奇心むき出しであれこれ彼女に質問する私。他の人はドイツ人らしく「ま、若く見えるのね」というだけでそれ以上興味なさそう。私が他人に興味があり過ぎるのか。彼らがなさ過ぎるのか。いつもながら考えてしまう。

 

クラスが終わった後も長々と彼女と話しこんでしまった。

やっぱり感性が近いっていうのか、ヨーロッパの人と話すより、説明しなくてもわかってもらえる、通じ合えるという感覚があり、それは本当にほっとするのである。同じところで笑い合えるというのも大きなポイント。

日本の友達で「私、こっちで本当に仲良くなれた人は、全員お箸でご飯を食べる国の人だった」と言った人がいたが、私もそうかもしれない。

ドイツやヨーロッパの人の友達もいい人だが、韓国や中国、タイの人達と話すと肩の力が抜ける。合わせようとしなくても自然に話が合うので、頑張らなくても楽しくコミュニケーションが取れる感じ。

 

昔初めて海外に出たころは、アジアの隣人より欧米系の外国人にすごく興味があったのだが、年を取ったせいか、欧米人わんさかの環境にずっといるせいか、近頃はアジア人と知り合いになる方がよりうれしくなってきた。

 

イラン人のセディも里帰りから戻って来ていて、少し立ち話。

その様子を見ていたフランスワーズが「まあまあ、私達一度みんなでお茶でも飲みましょうよ」と提案してくれた。

フランス人、イラン人、中国人に日本人がドイツで知り合ってお茶をする。それも面白いかもしれない。