炎のジプシーバンド② | ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

ドイツ、悪妻愚母のよもやま話

主婦にして家事はおざなり、興味あることだけ、猪突猛進の悪妻愚母のドイツ生活

 ライブハウスというものに来たことのない私はもの珍しさで、休憩中に携帯のカメラでトイレをバシャバシャと激写。

 トイレの中から撮ったドア。ありとあらゆるステッカーが貼ってあっていかにもライブ会場という感じ。

 トイレから帰って来たら日本でも有名な「コーヒールンバ」が始まっていた。わぁお、ブラスバンド風にアレンジされたコーヒールンバもすごくいい。思わず口の両角がキュッと上に上がり、体が自然に左右に動く。いやぁ楽しいわ。

 映画「アンダーグラウンド」のサントラに収録されている「メセチナ(ムーンライト)」はやはりお約束のようで、この曲がかかり始めると大きな歓声が上がり、メセチナ、メセチナと大声で歌い始める。この曲が一番盛り上がったかな。

 

 結局、受付のお姉さんの言った「朝の3時までやっているわよ」はパーティーのことで、コンサート自体は夜の10時少し前に終わった。そうよね、いくらジプシーバンドったってそんなに長く拘束労働させられないっつーの。

 

 ああ来てよかったな、という思いで外に出ると、食べ物や飲み物を片手に思い思いに楽しく過ごしている人達が目に入った。都会はこういう楽しみがあるからいいな。

 バンドでパーカッション担当のおじさんをコンサート終了後に見かけたが、ファンの人から話しかけられたり、サインや写真を頼まれたりしていた。ライブ中は英語で話していたが、なんとこの人、ドイツ語もペラペラで気さくにファンサービスに応じていた。目が合うと笑ってくれた。

 

 いやー、よかった。久々にヨーロッパに住んでいる特権を味わうことができた。こんな気軽にお手頃価格でお気に入りのジプシーバンドのライブが聞けるなんて。

 長く暗い冬が終わって、これからだんだん暖かくなり日も長くなってくる。今年は何回ぐらいこんな楽しい夜を持てるかな。