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ノリックの「失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~」おもしろ満載ぶっちゃけブログ

ノリックの長編SF・コメディー・ロマンス「失われし銀河の天使  ~ エルフィア ~」の情報ブログです。本編にはない、お話しの設定とか、キャラ資料とか、いろいろ上げていまいります。登場人物満載のオモシロ記事や脱線情報を出していきます!

『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』に出てくる和人たちの会社、株式会社セレアムは設定上ちょっと変わった会社です。


そういう風に特徴を持たせたわけです。


どこが変わっているかと言うとですねぇ・・・。


まず、社長が若くてとっても美人!

次に、社員はみんな個人事業主!

そして、三つ目は仕事中でも事務所にFMラジオが静かに流れている!


ということなんですねぇ。


別に・・・。



今は女性社長はたくさんいるんじゃない?


はい、その通りなんです。


特に、コンピュータソフトのIT産業にはそういう会社が多くあります。


女性起業というとファッションや外食関連かと思いきや、こういった最先端テクノロジー業界にもちゃんといらっしゃるんですね。


かく言うわたしも、会社の営業時代、かつて何人かの女性社長の会社にお世話になったことがあります。


女性が社長だと相手先から舐められないようにいろいろ交渉ごとが辛くなることも多いそうですが、特に社内では女性特有のソフトさがビジネス上の強い武器にもなるようです。


お話上では、国分寺真紀は優秀な女性トップビジネスパースンを演じています。



では、次の社員がみんな個人事業主というのはどうでしょうか?


これは相当珍しいんじゃないでしょうか。


普通、会社の社員は給与所得者です。


毎月の月給は、所得税をはじめ、住民税、年金保険料、雇用保険料、健康保険料、介護保険料、労働組合費、その他諸々を、源泉徴収と言って予め差し引かれ、その残りの金額を支給されます。


いやぁ、そんなに引かれたら、なんにも残らないじゃない・・・。


はい、その通り。


みなさんが給与所得者でしたら、だいたい3~4割くらいは引かれてるんじゃないでしょうか。


うっそぉ!


いえ、本当です。


これは、給与所得者の毎月の給与が正確に予測できるという事実こそが理由なんです。


個人事業主や会社はその月いくら入るかなんてわかりません。


予測できるからこそ予め取られるわけです。


お国は取れるところから取るしかないという理由からなんですが、また、給与所得者は経費がほとんど認められていませんから、逃げ場はありません。


結局、文句をぶつぶつ言ってもだれにも相手にされませんし、銀行に振り込まれる額しか考えなくなるわけで、そのうちどれだけ引かれているか無関心になっていくんです。


それが一番の狙いです。


政府はみなさんに代わって税金及び保険料支払い代替サービスをして、絶対に取りっぱぐれはありません。


みなさんが昇給したら、政府も確実に昇給します。


一旦取ったらまず返してはくれません。


年末調整といっていかにも返してくれそうなシステムを提供してくれているんですが、12月に1万円でも返ってくれば大喜びですよね。


かつて、わたしもそうでしたから。

あは。


でもですよぉ、その控除額とやら・・・、本当はもっと戻ってきてもおかしくないんです。


しかし、税務署でのお話では通勤費は控除対象外でしょぉ・・・。

接待費も交際費も一切認められません。


国分寺姉弟はこれに風穴を開けようとしたんですね。


社員全員が最寄の税務署で青色申告の個人事業主申請をするということは、会社はすべての業務を社員に委託発注するということで、社員への支払いはすべて満額、源泉徴収はありません。


これで、社員でも経費を認められるようになるわけですね。


で、国分寺真紀が和人に言うとおり、社員とはいえ、みんな社長さんで、フランクな関係を保てるわけなんです。


その代わり、社員は3月の確定申告に行き、すべて自身で税金を支払わなければなりません。


一見、面倒なことを押し付けられているようにも思えますが事実は逆です。


セレアムは発足当初、真紀と俊介、岡本と茂木の4人が中心となって始まりました。


この4人は大学時代の同年期で親友です。


どうしたら、みんなハッピィに会社を運営できるか必死で考えたんですね。



まぁ、これはこれとして、三番目の仕事中に事務所でラジオが鳴ってる、について考察してみましょう。


業務には無駄話はもちろん、ラジオなんてとんでもない。


静かなオフィスこそ仕事場だ!


なんて会社はゴマンとあります。


でも、それ、人間的には非効率的なんだそうです。


まず、ラジオが鳴っていることで、事務所の無味乾燥的静寂がなくなります。


これは人間の緊張感を適度に解す効果があるんだそうです。


無音なところでは人間は我慢できないんだそうで、アメリカだったかどこかの大学の研究では、ラジオを流した方の作業グループの方が、そうでないグループより効率的な業務を行なえたとの報告があります。


ただ、ラジオを鳴らすには、それなりの条件があるんです。


その一つが番組です。


流行のロックやポップがガンガンなるような局や番組、サッカーや野球中継などのスポーツ局や番組は努めて避けるべきです。


仕事中にこんなのが後ろで鳴っていたら、どうです、みなさん?


番組自体が気になって仕事にならないでしょう?


だから、比較的大人しい話題やニュース、天気予報など、またライトミュージックなどを混ぜ合わせ、それをジョッキーが展開していく上品な番組、というのがベターなんですね。


そして、ボリュームも気をつけなければなりません。

当然、フルボリュームというのは論外です。


わたしも営業中に何社かこのラジオをつけている会社に出会いました。


IT系の会社と、意外や意外、これは工場や工事の作業現場だったんです。


でも、作業員さんは黙々と仕事されているんです。


で、職長さんに尋ねると、事故もなく進捗も確かで別に問題ないよって・・・。


ちょっとびっくりしましたね。


それに聞く側の人間の資質にも注文がつきます。


社員は基本的に真面目な人間であるということです。


あくまで取るのは無駄な緊張感であり、非効率的な雰囲気です。


ラジオに溺れて無駄話に終始したり、業務を怠ったりするためにつけているんではないんですね。


お話の中で、このラジオを鳴らすことを提唱した常務の俊介は元アメフトのQBであり、徹底的な効率主義者でもあります。


そこんところは押さえておかねばならないんです。


ということで、真紀と俊介の姉弟は、個人の精神の健康や自由選択意思というものを徹底的に尊重しているんです。


言わば、カテゴリー2世界の特徴を備えているわけで、その結果が、この3つの変わった特徴になっているわけなんですね。



今の世の中にある会社は強権オーナー社長のカルト的組織だったり、軍隊組織にも似たりした、カテゴリー1的要素が支配的です。


これがわたしたちの健康な精神を徐々に蝕んでいくのかもしれません。


でも、この3つの施策は、社員十数名のセレアムのような小じんまりした会社でないと実現しないのかもしれません。


こういう3つの特徴を備えた会社なら、社員も幸せなんじゃないんでしょうか。


実際に、そんな会社があるかもしれませんよ。


もし、みなさんの会社がそうだったなら、絶対辞めない方がいいかもしれませんね。


あは!

 

 



※ノリックの
『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!