『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』では、超高文明世界はすべてのものやサービスはタダになるだろうという予測をしています。
お話に出てくるエルフィアやセレアムは、生活必需品からなにからなにまで自動生産できる超高度文明社会です。
これらを生産するのに、人間の労力はまったく必要ないということで、すべてタダで入手できる羨ましいばかりの世界です。
そこでです。
そのようなタダが当たり前の超高文明の異星人が、補給寄航で水や食料を地球人から調達するとしましょう。
地求人はそれをタダで提供するでしょうか?
だれがそれをするのかということは大問題ですが、政府の呼びかけに応じた団体ということで考えましょうか。
それにあちらさんの要求するものや量にもよるでしょうけど・・・。
イメージがし易いように、とりあえず地求人サイズの異星人が100人ほど100日分と仮定してみましょう。
まず水です。
一人1日6リットルで100人なら600リットルでしょ。
それが100日なんで、60000リットル、ということは60トンですね。
主食がお米と無理矢理考えて、1日1人2合で100人なら200合、100日で20000合です。
てな具合で考えると、けっこうな量になりますよぉ・・・。
理由はどうであれ、タダですると思う人、または、すべきだと思う人、挙手願います。
はぁーーーい!
意外や意外。
いっぱい手があがってますねぇ。
じゃ、お金を要求する、いや、すべきだ、と思う人、手を上げてください。
はい!
はい!
お、こっちもかなりの人数です。
随分と正直ですねぇ。
おまえはどうだって?
それは当然要求するんじゃないかと思いますよぉ・・・。
なんしかカテゴリー1ですから。
あは・・・。
がめつい地球人が、どうしても宇宙人に吹っ掛けて支払いを要求してみたらどうなるでしょうか・・・?
というのが今回の考察テーマです。
1辺でもタダにしたら、次はどうするんだよぉ?
やっぱりタダで提供し続けんのかぁ?
てな問題もあると思います。
では、異星人側の意見を聞いてみましょうか。
超高文明ということは、食料や水の調達をその都度訪問先でするなんて、そんなことするわけないじゃん。
宇宙船内に自動生産農場とかありますってば。
水だって自給リサイクルしてます。
地求人の貿易船じゃあるまいし、あんたたちが無理矢理くれるんでしょうが。
ということらしんですが・・・。
あれ、これじゃ、テーマがナンセンスになってしまいますねぇ・・・。
とにかく、それを異星人の母船に積み込んで、伝票を渡す段階になりました。
有償提供ということです。
難しいシミュレーションですが、科学的にいきましょう。
で、支払いはどんな形で要求します?
お金?
ドルもユーロも円も、異星人は持っていません。
じゃ、なんで支払い請求すればいいんでしょうか?
あ、ここでちょっと脱線補足しておきますが、21世紀の地球はお金といえば電子マネーになっていて、あっても紙幣。
コインはほとんど釣銭用で、どんどん現生はなくなっていっています。
だって、お金を作るのにものすごい労力とコストがかかるんですよぉ・・・。
それを政府がかけ続けると思います?
偽札防止のお札のあの超先端印刷技術・・・。
本当にペイできてるんでしょうかねぇ・・・。
1円玉を作るのに数円以上かかるとしたら、作れば作るだけ政府は赤字を垂れ流しです。
というわけで、その面からも電子マネー化は避けられない必須の流れのようです。
異星人は電子マネーも持っていませんが、ここでよく考えましょう。
超高文明人なら、そんな電子ビットくらいハードディス上に簡単に立てられるんでは・・・?
そうです!
どんなにセキュリティをがっちりしていても、バイナリに基づいている限り、地求人のバンクシステムに介入など朝飯前でしょうね。
ちょちょいのちょいで、異星人の支払い用に銀行口座がいつの間にかあちこちに作られていて、1億ドルでも10億ドルでも要求されるまま、満額あっというまに一括支払いされてたりして・・・。
げげげ、まずいじゃん、それ、犯罪・・・。
ということで、異星人は法を犯すことはしないでしょう。
それに、疑い深い地求人は、電子マネーでの支払いは受け付けないかもしれません。
こんなことされた日には、お金の価値、銀行への信用、政府の威信、すべてが揺らいでしまいます。
なんで、地求人が要求するとしたら、一昔前のように金とか銀とかの貴金属がベターじゃないかと、わたしは踏んでいます。
ひょっとしたら、ダイヤモンド等の宝石類・・・。
とにかく、地球人が目で確認でき、人類が存在する前から物理的に存在するものです。
電子マネーはそうではありません。
人類が作ったものです。
というわけで、金や銀は何千年も前からお金として流通してきましたので、財を保証するには絶大な信頼感があります。
では、それで異星人に請求書を出してみましょう。
はい、10億ドル!
ぼん!
なんと、目の前に金塊がどっさり出現してしまいました!
ええ・・・?
実は、宇宙に金やダイヤは想像以上にあるらしいことがわかってきているんです。
どこよ、それ!
ロケット飛ばして取りに行くから!
なんてことでNASAあたり必死こいて宇宙探査してるんじゃあ・・・。
ではないです。
それには、金ができる仕組みを知らなければなりません。
金は元素ですので、化学的に生成することは不可能です。
昔の錬金術はインチキだったわけです。
重い元素を作るには原子核の陽子を増やすしかありませんので、当然原子炉の中ということになります。
宇宙には天然の原子炉たる超巨大な恒星が無数にあり、その中心部では水素がヘリウムに、ヘリウムが炭素に、炭素が酸素に、と言う具合に、どんどん重たい元素が核融合でできています、
しかし、一旦、鉄が生成されるとその恒星内部での核融合は止まります。
恒星の核融合でできるのは鉄までだからです。
じゃ、金はどうやってできたんだぁ・・・?
それは、太陽の8倍以上重たい星が寿命が尽きた時に超新星といった大爆発をする時をおいて他にありません。
この大爆発で鉄より重い元素が一気に生成されるというわけなのです。
じゃ、地球に金があるということは・・・。
そうです。
地球、いや、太陽系は、かつての超新星の残骸から生まれたというわけですね。
宇宙にはこの超新星、普通にあって、天の川銀河クラスで100年に1固くらい発生してると言われています。
つまり、生まれて137億年も経た宇宙には膨大な超新星があったわけで、そこら中に金がばらまかれているかもしれないということです。
超高文明の異星人なら、そんなところはいくらでも知っているし、何千光年先でも瞬時に行くこともできます。
これらをかき集め、転送システムで地球にいくらでも運べるわけで、実際そうしたとしたら・・・?
地球は金塊だらけになるわけで・・・、金の価値は一気に下がり、だれも見向きもしないということに・・・。
ダイヤモンドもその構成原子は炭素ですから、宇宙にはゴミみたくたくさんあります。
高温高圧力下であればダイヤは生成されるので、これまた宇宙にはそんな星がいっぱい存在すると思われています。
ダイヤも価値無しになる可能性は「大や」ですねぇ・・・。
--- ^_^ わっはっは! ---。
まぁ、そこまではいかないとしても、異星人がその存在を仄めかすだけでも、貴金属会社の株が暴落し、今回のタイトル通り、地球経済は大インフレどころか崩壊してしまいます。
電子マネーも金塊もだめかぁ・・・。
うーーーん。
暴利を要求するのは絶対に止めた方がいいようですね。
とにかく、異星人に支払い要求したら自殺行為になるかも・・・でした。
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