『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』は、近未来を想定したSFラブコメです。異星人のエルフィア人ユティスと地求人の宇都宮和人を中心に恋のお話が展開していきます。
ところが、ここでとんでもない大問題が発生してきます。
それはなにかと言うと・・・。
ユティスと和人は同じ時間を将来に亘って共有できるのかと言う問題です。
ぶっちゃけ、ユティスは寿命1000年で和人はせいぜい100年。
80年後、和人はよぼよぼの歯抜けのお爺ちゃんもいいとこです。
なのにですよ、ユティスはまだまったく老化することもなく、20歳過ぎの状態を保ち続けるわけです。
これって、ストーリー上触れなくても済むといえば済むんですが、二人の仲が進むにつれ、そういう問題も予め考えておかないと、どっかのお伽話になっちゃいますよね?
わたしはお伽話的でもいいとは思うんですが、一応、SFというからには、設定に論理付けくらいはしておかないと、このお話のジャンルがファンタジー・コメディーになっちゃいません?
ということで、今回は異世界の住人と恋仲になったら、覚悟しておかないといけない現実問題です。
なんか暗くなりそうだってぇ・・・?
ナナン、きっと解決方法はあるはずです!
ということで、お話の中では既にチラリと紹介しています。
まず、触りです。
本人同士、どちらか一方だけが年老いていく・・・。
これ、年老いていく本人はとっても辛いでしょうが、残される方も身を引き裂かれそうなくらい辛いに違いないと思うんですよねぇ・・・。
ユティスが地球に来てしばらくして、ドクターから地求人の和人の医学的事実を聞かされた時、ショックで失神状態になってしまいます。
あ、言っちゃった・・・。
けれど、それ、本人にしてみれば、想像以上のものがあるんじゃないでしょうか・・・。
だって、自分はまだ20歳ちょいだというのに、恋人は自分の目の前であっと言う間にお爺ちゃんになって逝ってしまうんですよぉ・・・・。
そして、それをアンニフィルドから告げられた和人は・・・。
てな感じで、お話の中でこの問題を提起しています。
この時には時間がまだ十分にあるということで、それ以上突っ込んでお話していないのですが、ストーリーが進むにつれ、だんだん現実問題化していきます。
あんまし、先をばらしちゃうのもつまらないとおっしゃる方もいると思うんですが、選択は限られてきます。
これはエルフィアが超高文明だからこそできる解決策なんですが・・・。
ストーリーはどうなるかというと・・・。
一つ、ユティスと和人は寿命の違いを克服できない。
または、しない。
エルフィアは支援先の世界の住人の様々なことに対して介入できないことが多くあります。
考える前に与えることは決してその人たちのためにはならないからです。
寿命の変更もそうです。
ということで、和人に医学的な老化制御をすることは委員会規定の重大違反行為です。
若いままのユティスの目の前で和人はどんどん老いさらばえてあの世に逝っちゃう・・・。
わぉーーー、これじゃコメディーにならん!
即、ボツ。
というわけで、もう一つ、和人の寿命の問題をエルフィアが解決する。
委員会規定なんてそんなもの無視しろ!
やったぁ!
これで二人はハッピー!
ホントでしょうか・・・?
いやいや、どうして、そんなに甘くはないですよ。
まずは、最初に委員会規定は遵守しなくてはなりません。
違反は当然処罰の対象です。
でないと、カテゴリー1のやりたい放題世界と同じです。
例え、委員会の最高理事エルド、そして彼の愛娘のユティスといえども、そんなこと単純適用するわけにはいきません。
そして、次なる問題。
この二人、そのまま一緒に地球に住むと仮定してください。
どうなります?
ユティスと和人に起こることが、そっくり、今度は和人とその家族や友人に対しても起きるってことですよね・・・。
和人の寿命の問題が解決しても、二人はハッピーとはいかないんです。
和人の目の前で両親はもちろんのこと、姉妹や友人、同僚、みんなあっと言う間に老いて天国に召されてしまうんです。
その間、和人の年齢的変化はほとんどないわけです。
彼らはどういう気持ちになるんでしょうかねぇ・・・?
その秘密を暴いて手に入れんとする輩も現れるでしょうねぇ・・・。
また、それを商売にしようとするビジネスの人間やZ国などのエージェントが、和人の周りで暗躍するようになりますよねぇ・・・。
そして誤って発砲しちゃったりして・・・。
ズドン!
これじゃ、お話が悲劇になっちゃうんで当然ボツですが・・・。
あは・・・。
そういう風に考察していくと、どうするのがベターなのかちゃんと考えておかないと、読者のみなさんにも納得していただけないんじゃないかと思っています。
ベストじゃないですよ、ベターです。
いつだってベストなんて答えはありませんから。
そういうことで、実際のお話では、さらなる伏線を敷いています。
まず、委員会規定をどうクリアするか・・・。
法律的なものの解決、これが大きな試練となります。
そして、これをクリアしても家族や友人たちとどう係わり合っていくのか・・・。
これが大変です。
技術的な問題は、カテゴリー4のエルフィアですから、これには問題ありません。
和人はだれにも内緒でそうすることができるんでしょうか?
そして、それは当人たちだけの納得で済むんでしょうか?
これは倫理的な問題です。
因みに、和人たちは秘密を打ち明ける人を選ぶことにします。
それは、もっとも和人たちのことを思っている人たちです。
さて、だれでしょうねぇ・・・。
さまざまな価値観やご意見があると思いますので、倫理的なものはなるべくなら触れない方がベターだとは思うんですが、わたしなりの恋人たちへの解決策を探っていきました。
この二点からアプローチしています。
詳細はお話をご覧いただくとして、これで十分かどうかは、わたし自身もよくわかりません。
これは、SFラブコメディーです。
悪いようにはいたしません!
のでご安心を・・・。
相当バラしちゃいましたね。
あは。
それに、2ヶ月以上も更新しなくて、申し訳ありませんでした。
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!