『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』はSFではあるのですが、同時にユーモアを機軸にするラブコメディーです。
その中でもいろんなキャラが、いろんな形で出てくるユーモアで、お話に緩急つけるようにしています。
ユーモアにもいろいろあって、このお話では、単純な駄洒落から高度なエスプリまで様々ないろいろ提供しています。
駄洒落といえば、オヤジギャグだと嫌われていますよね。
「道路が渋滞してるわけですよ。こりゃひどい。死亡事故ですかねぇ・・・?」
「まだ、死亡じゃないでしょ?重態でしょう」
「さぶぅ・・・」
てな具合でしょうか。
あは。
これはあんまりいい例じゃないですが、駄洒落をバカにしてはいけません。
なんでも頭の訓練にはとってもいいらしいんです。
ユーモアの基本でしょうか。
このお話のお笑いキャラの一人に、二宮くんがいます。
二宮くんは、徹底的におどけ役を担当しているんですねぇ。
わたしは、彼をこのお話ではとってもユニークな存在に仕立てました。
彼は基本タメ口で、和人の2年先輩ですから、当然、和人に対しては先輩面しているのですが、俊介にはまったく頭が上がりません。
仕事に限らずあちらこいらで、必ずといっていいくらい笑いを提供してくれます。
彼はいたって真面目に言ったり行動したりしてるんですけど、彼の価値観が多少一般人とズレているところが、面白いわけです。
これが、価値観のズレによるユーモアになりますが、やり過ぎちゃうとハラスメントになりかねないので、適当なところで止めています。
二宮くんは空手1級、黒帯1歩手前の大した腕前です。
生まれ日本の西の方で、代々男子は武道を嗜むのが家訓で、その環境にどっぷり浸かって育てられたのです。
そういう育ちですから、ちょこっと外す場面が出てくるんですよね。
例えば、二宮くんの返事は、基本「押忍:おす」です。
とにかく、目上の問いかけには、まず「おす」なわけです。
「イエス」でも「おす」、「ノー」でも「おす」。
それから、自分の意見なり話なりを続けるんですが、二宮くんの場合は、自分では真剣でも、その辺の次の言葉がいい加減ですので、聞いてる相手はどっちにも取れるわけです。
それが場面によっては、とってもズレちゃって面白くなるんですね。
「こらぁ、二宮、聞いてるのかぁ?」
と俊介に怒られます。
「おす」
「ウソ言え。イザベルのこと考えてニタニタしてたんだろ?」
「おす」
--- ^_^ わっはっは! ---
「バッカもん!」
「おす」
--- ^_^ わっはっは! ---
という風に、どんどんずっこけていくわけです。
これはイザベルと国分寺真紀との会話でも、取り上げられています。
そう言えば、お話の最初の部分で、ユティスがまだ地球に実体で来る前に、和人の夢の中に精神を送り込むところが出てきます。
常務の俊介が和人を気遣い、二宮くんに飲みに連れて行けと指示します。
二宮くんは、和人から夢に出てくる女の子のことを打ち明けられて、それを「女の幽霊」と勝手に決め込んでしまうんですねぇ・・・。
さすが、日本男児!
という訳ではないでしょうが、発想も独特です。
あは。
「続けて3日同じ女の子が語りかけてくる夢なんて、やっぱり異世界からのメッセージにしか考えられません・・・」
と言う和人に対しては・・・。
「それこそ、女の地縛霊に違いない」
と続けます。
「地縛霊なら、自分のアパートの部屋やカフェなど、違う場所には現われないんじゃないですか?やっぱり彼女はどこかエルフィアという異世界に存在していてるんじゃぁ・・・」
と和人から矛盾を突かれると・・・、
「幽霊の方がみんな納得するぜ。幽霊だろうが可愛い娘ちゃんを独り占めしたいってかぁ?」
--- ^_^ わっはっは! ---
なんですねぇ・・・。
俊介からは「二宮らしいな」で、片付けられています。
これは勘違いのユーモアの例ですね。
ただ、彼は決してバカではありません。
それどころか、けっこう頭は切れる方なんですねぇ。
でも、大抵の場合、せっかちが災いして一人勘違いを起こし、周りを笑わせたり呆れさせたりしているわけです。
二宮くんについては、またの機会にお話することにしましょう。
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!