『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』の中では、超高文明世界のエルフィア星は地球からうんと離れていることになっています。
どれくらい離れているかというと、お話の核心部分になってしまいますので、あまり詳しくは言えませんが、少なくとも何百年光年という距離ではないんです。
もっともっとあるんですね。
まぁ、そちらの正確な距離はお話の本編でご確認していただくとして、光の速度でも・・・年かかるというのがミソです。
そこで、こういう疑問が浮かんできます。
もし、エルフィアが超高文明なら、そこから地球が直接見えるんじゃないかってことです。
えーーー、そんなバカなぁ・・・?
なんてこと言ってたら面白くないので、そういう超高性能望遠鏡がエルフィアにあったと仮定してみましょう。
さて、エルフィアから見た地球はどんな具合でしょうか?
いいですか、光の速さでもっても相当な年数がかかるんですよぉ。
みなさん、わかりますかぁ?
一つヒントです。
光が1年かかって進む距離が1光年で、1光年先にあるということは、その星の光が届くのに1年かかっているということです。
つまり、1年前の姿を見ているということになるんですねぇ・・・。
例えば、月までは光で約1秒かかります。
これを地球から約1光秒離れています。
月と言うのは、いつも1秒前の姿しか、わたしたちは見ることができないんです。
同様に、太陽は8分前の姿です。
太陽系に一番近い恒星はプロキシマ・ケンタウリというケンタウルス座の一番明るい星ですが、光で約4年かかる距離にあります。
わたしたちが、見ているそれは、常に4年前の光だということなんですんねぇ・・・。
夜空の他の星々は、もっと遠くて、何十光年、何百光年、もっと遠くにあります。
わたしたちは、夜空の星々のそろぞれ違った過去の姿を同時に見ているわけです。
何十年前、何百年前、何千年前、さらに何万年前、とにかく星の光はそれぞれ違った時間の光なのです。
ウッソぉ・・・。
いえ、本当です。
ということで、ヒントはこれです。
要は、エルフィアから地球まで光がどのくらいかかるかが重要なのです。
エルフィアから見ると、そのかかった時間だけ昔の地球を見ることになる、という訳です。
ここで、ヒントの2。
昔の地球を見たって同じじゃないか?
せいぜい、土木工事の量だけ違うだけで、いっても街があるかないかくらいじゃないか、ってぇ・・・?
むふふ・・・。
ちっちっち。
エルフィアは何百光年離れているくらいでは済まないんですよ。
あーーー、バラしちゃうけど、何万年でも少ないです。
何万年前ということは、現代人類、ホモサピエンス・サピエンスがやっと登場した頃になるんですよねぇ・・・。
街なんかありません、あしからず。
あは。
でも、もっと前と言うことは・・・。
エルフィアは「天の川銀河」の中にはありません。
エルフィア銀河と言うくらいですから、天の川銀河の系外銀河なのです。
一番近い銀河は10万光年の大小マゼラン雲ですが、エルフィア銀河は棒渦状銀河、直径10万光年以上ある大銀河です。
10万光年でも近過ぎです。
近場の大銀河と言ったらアンドロメダ銀河ですが、これで230万光年。
アンドロメダ銀河の光は230万年前なんです。
ひょえーーー、じゃないでしょうか?
エルフィア銀河はもっと遠くです。
ここでヒントの3.
何百万年も前となると、人類どころか地形だって今より相当違ってきます。
風化とか浸食もありますが、プレートテクトニクスによる大陸分裂移動が目に見えてくるようになるんです。
大西洋は中央海嶺の地下深くからマゲマが噴出して、左右に年数センチずつ広がっています。
数百万年だと数十キロ移動しちゃうんです。
もし、エルフィア銀河がもっと地球から離れていたとしたら・・・?
例えば数千万光年です。
そうなると、地球からの光は数千万年前のものです。
数千万年前なら、恐竜が絶滅して間もない頃なんですよ。
地形は優に数百キロも変わっていることになります。
とにかく、今の地図とはまったく変わったものとなっていたことは、間違いありません。
というわけで、エルフィアから超大望遠鏡で見た地球は、わたしたちの遥か過去の地形というわけです。
和人がその時の地球を見ても、地球とはわからなかったでしょう。
同様に、ユティスたちも数との言ってる地球の地形は数千万年後の地球ですから、それが地球だとわからないでしょう。
これがその答えです。
でも、エルフィは超高文明世界です。
お話ではうまく解決できてますんで、ご安心を!
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!