実は、この銀河の中心からの距離を設定することは、非常に大切になってくるのです。
よく、SF小説や映画では、銀河の中心は星が多く集まっていて、大変賑やかだとされていて、ストーリーでも高文明の惑星があると設定されているんですが、実際はとんでもないところらしいんですね。
天の川銀河の中心は射手座辺りになりますが、10年以上の観測によると、銀河の中心にある星々はある点を中心にして、とてつもなく速いスピードで楕円軌道を描いて周回しているらしんです。
観測によるその速度が、なんと秒速1000キロ以上。
太陽の何十倍も重たい星が、そんな速度で振り回されても、その中心にあるなにものかは動かないほど重たいんです。
その化け物の星は、太陽の何百万倍の質量があるらしく、たまげましたねぇ・・・。
それもそのはず、こういう大型の銀河の中心には、光も出られない超重力星、ブラックホールがでーんと位置しているからです。
このとてつもない重力で、周りの恒星がびゅんびゅん振り回されてるというわけです。
当然、ものすごい重力と放射線を撒き散らしているので、とんでもなく危ない星域になります。
宇宙船でも、あっという間にプラズマ分解されてしまいかねません。
棲むどころか足を入れることさえ自殺行為です。
あな恐ろしや・・・。
それに、ここは古い恒星の密集するところで、あちこちで超新星爆発があったとされます。
今後も、あっちでぼん、こっちでぼん、と言う具合に星々が次々に超新星爆発していくでしょう。
ということは、無茶苦茶危険だということです。
超新星ってのは、太陽の7倍だが8倍だか以上の質量がある星が、100億年近い寿命がある太陽が一生かかって放出するエネルギーの何倍ものエネルギーを、最後のたった数日足らずで放出してしまうという、とてつもない大爆発なんです。
その爆発エネルギーは90%以上がニュートリノ粒子として放出され、また、ガンマ線となって自転軸に沿って、僅か2、3度という極めて指向性の強いビームで放出されます。
ガンマ線とは要するに放射能ですよぉ・・・。
それに比べれば、核爆弾なんて線香花火にもならないくらいです。
何千光年と離れていても、ガンマ線に直撃されたら影響は甚大でしょう。
その他に目に見える光やらプラズマやらも、とてつもなく巨大で、光に近い速度で何十光年先まで広がっていきます。
こんなものが、そこら中にある星域に、人間に進化するまで生物が棲んでいられるでしょうかねぇ・・・。
大方の学者の答えは、ノーです。
詳しい計算は知りませんが、10万光年の天の川銀河の場合、その中心から19000光年までは放射線の海で、炭素系の有機生物にとっては致命的なのだそうです。
知らんかったぁ・・・。
設定し直しだぁ・・・。
というわけで、エルフィア本星は銀河の中心から22000光年となりました。
一般公開する前でよかったぁ・・・。
エルフィア本星の位置の記述は全部訂正だ!
えー、ちなみにですが、太陽系は天の川銀河から24000光年辺りにあるそうです。
わたしたちも、中心近くでなくて良かったですよね。
あは。
じゃあ、逆に銀河の辺境ならいいの?
てのもダメだそうです。
これがまた、超新星となるでっかい星が生まれるに十分なガスや塵がないからなんだそうです。
みなさん、超新星って、ないと困るらしいんです、生命体にとって・・・。
なんでぇ?
超新星が爆発する時には、鉄やら銅やらなんやら、生物に必須の重たい元素が作られるんですが、超新星でないとできないものらしいんです。
だから、超新星ってないと困るんですね。
われらの血や肉や骨は、超新星のなれの果てじゃよ。
へぇーーー・・・。
ホントに星の子だったんだぁ・・・。
でしょ?
そういうことなんで、星間物質がある程度ないと超新星になるだけの大きな恒星が生まれてこない領域ってのがあって、これが確か銀河の中心から3万光年あたりまでだったっけ・・・?
とにかく、そういうことらしんですね。
エルフィアが22000光年、地球が24000光年。
ばっちし、生存可能星域の中にあるでしょう?
これ、このお話にも天文学者談としてもっと詳しく出てきますよ。
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』 本編は『小説家になろう』に連載中です!