『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』の題名、不思議に思われました?
あは。
なんで、『失われし銀河』なのかというのがありますよね。
お話のどこにも銀河が爆発して消滅したなんて書いてないじゃん!
はい、そのとおりです。
このお話に、銀河が失われることはありません。
そんな十万光年以上もある銀河を丸ごと一つ吹っ飛ばすなんて、ビッグバンみたいなエネルギーを扱うお話など、わたしのは手に負えません。
実は、この『失われし銀河』というのは、英語が語源で、”the Lost Galaxy” と言いまして、天文に詳しい人なら、「ああ、あれね」というしろものです。
この名前、何十年か前に地球人の天文学者が名づけたもので、実際に存在する銀河です。
わたしはこのお話をできるだけ現実に近づけたいと思ってますが、こういう名前にはちょっとぐっときますでしょ?
天文ファンのみなさんはよくご存知とは思いますが、有名な星雲星団カタログにNGCというのがあります。
このカタログは20世紀初頭には編纂されていて、それこそ何千もの星雲星団が記録されています。
当時、アンドロメダ銀河も、アンドロメダ大星雲なんて、銀河も星雲と言ってた時代がありました。
望遠鏡で見ると、ぼぅってぼやけて雲みたく見えるからでしょうが、星雲は天の川銀河の系内にあります。
銀河はその外です。
もともと、ぜんぜん大きさも地球からの距離もまったく違うんですよね。
ユティスたちの故郷、エルフィア銀河こと『失われし銀河』も、もちろんこのNGCカタログに載ってます。
それはどこだ?
ダメです。
言えません!
なぜなら、お話でエルフィア銀河はどこなのかってのは、重要な謎になるんですからね。
ここで言ってしまっては、面白くないでしょ?
ご自分で探されるのはけっこうですが、お話の面白さが半減しちゃいますよぉ・・・。
あは。
とにかく、ある天文学者が名づけたある銀河の名前だ、ということはお知らせしておきます。
それに、『失われし』というのはちょっと詩的な効果を出したかったからです。
『失われた・・・ナントカ』というのでは、なんかたくさんありそうで、どうしようかと迷った末です。
わたしなんか、この『失われた・・・』を聞くと、いろんな想像を掻き立てられんです。
『失われた大陸アトランティス』とか、『失われた地平線』なんてオリビア・ハッシー主演のファンタジックな映画もありましたっけぇ・・・。
なんで『失われた』なのかよくわかりませんが、人々の記憶から忘れ去られたという意味なんでしょうかねぇ・・・。
本当に失われたんだったら、それで、はい、おしまいです。
なぁーんちゃって。
とにかく、『失われた』とか『失われし』という言葉には、古代とか歴史とか、なにかしらのロマンを感じずにはいられません。
このお話だって、第一部や、第二部では、それが大きな鍵になっていますので、ぜひ読んでみてくださいね。
ところで、銀河には大小の違いや形の違いで、いくつかに分類されています。
エルフィア銀河も、地球が属している天の川銀河も、棒渦状銀河となっています。
銀河ってだいたい渦巻状だと思ってる人も多いんですけど、実際はラグビーボール状っだったり、不規則だったりしてます。
棒渦状というのは、渦巻きの中心部が棒状になってるんですね。
なぜ、こんなになってるか、まだよくわかってないらしんですが、この形の銀河、宇宙にけっこうたくさんあります。
天の川銀河も、最初は普通の渦巻き銀河だと数十年くらい信じられてたんですが、ここ十数年来、中心が棒状だということがかなりはっきしてきました。
どうして銀河の真横位置にある地球からそれがわかったのか、というその理由も、お話の中にあります。
さて、みなさん、どうしてわかったんでしょうか?
※ノリックの『失われし銀河の天使 ~ エルフィア ~』