こんにちわ、和菓子パティシエ@片岡です。
いよいよ、6月に入りましたね。
今月が終わると、なんと、
もう一年の半分が過ぎてしまうことになるわけですね。
Time is money. ではなく、
Time is everything.
だと言った人がいましたが。。
誰かは忘れましたが、本当ですね。
時間は皆、平等に与えられている。
どう使うかはその人次第。
残された時間を大切に使いたいものです。
さて、その6月、陰暦でなんというかご存じですか?
私は、パッと言われてもすぐには出てきません。
いつも指折り数えます^^
睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、
文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走
皆さんは全部言えましたか?
私は文月が出てきませんでした。。
で、6月は水無月(みなづき)ですね。
この水無月、水無し月と書きますが、
なんで水の多い月なのに水無月というんだろう?
と不思議に思ったことはありませんか?
陰暦の6月は梅雨が終わった頃のことをいうのですが、
そればかりではなく、字の意味が違ったのです。
この水の無い月、水が無いわけではなく、
神無月の「な」と同じく、「の」にあたる連体助詞「な」で、
「水の月」という意味なんですって!
だったら、紛らわしい「無」の字使うなよ!
「名」とか「菜」とか「奈」とか「那」とか、、
別の「ナ」を使えよと、思うのですが。。。
(大体、「無」は「ナ」ではなく「ム」だろう、なんだかんだブツブツ、、。)
ちなみに、水無川(みずなしがわ)というのは、
文字通り、水のない川のことで、
増水時には水が流れるが、通常は地下水になるなどして、
地表を水が流れない川のことだそうです。
(水無川というと、思い出すのが、吉田拓郎の「水無川」
という歌です。。。私、今でも拓郎の大ファンです♪)
で、話を元に戻しますが、
その水無月(みなづき、水の月ですね^^)
これと同名の和菓子があるんですが、
ご存知でしょうか?
時は室町時代、
宮中では「氷室の会」というものが行われていました。
当時はもちろん、冷蔵庫のない時代。
冬の氷を夏まで保存しておくのに使っていた
当時の冷蔵庫が「氷室」(ひむろ)と呼ばれるもので、
地下など涼しいところを利用して作られてありました。
当時は氷室の氷を口にすると夏痩せしないと信じられ、
宮中の「氷室の節会」で、氷片が振舞われたのです。
しかし、庶民にとっては夏の水はとても貴重で、
ましてや氷など簡単に食べられるものではありませんでした。
そこで、宮中の貴族にならって
氷をかたどった菓子が作られるようになりました。
これが水無月です。
水無月の三角形は氷室の氷片を表したもので、
上の小豆は悪魔払いの意味を表しているのだそうです。
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東北大震災の影響から、今年の夏はかなり
電力の供給を制限されるかもしれません。。
冷蔵庫が使えなくなることはないだろうとは
思いますが、昔のような電気のない頃の風習を
味わってみるのも一興だと思いますよ。
さあ、あなたも「水無月」を食べて、
室町時代の風流を味わってみてはいかがでしょうか。
来たる猛暑に対する厄除けもこれでバッチリです(‐^▽^‐)
6月の異称、みなづきにちなんだお菓子
水無月の作り方
(レシピは次回お伝えする予定です。)
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本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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