「命の続くかぎり、皆さんを守り抜く」 ②
先生、あなたをブラジルに迎えることができて、私たちの夢は叶いました
会場の最も高いところまで登った。全体の光景を撮るためだった。
私たちの鼓動は高まりこだましています
これまで何度も歌ってきた歌が、足場まで響いてくる。
ムイト・オブリガード、センセイ
(本当にありがとう、池田先生)
あなたに真心の花を捧げます
海原のように、跳ねるように舞い踊る参加者たちにレンズを向けて、コウサカは何度もシャッターを押した。池田は三つほど演目を見学してから、南米五カ国の代表との懇談会場に向かった。文化祭の責任者のカマタは、会場を後にする池田を追いかけて感謝を伝えた。振り返った池田の笑顔を、カマタは「生涯忘れることができない」と語る。エレベーターの扉が閉まる直前、池田は親指を立ててカマタに言った。「大丈夫だ。世界一だよ」。
大文化祭の当日。運営本部の最後の打ち合わせが終わったのは午後11時過ぎだった。その場に池田から、この日背広につけていた大輪の胸章が届いた。「DAISAKUIKEDA]とサインされたその胸章を見た誰もが、10年前、ペルーから池田が贈ってくれた胸章を思い出した。二つの胸章は、今も大切に保管されている。