師に捧ぐー12巻の完結     トインビーの断言 | EIKOの気まぐれ闘病日記

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 パールがこよなく愛し、自らの文明論で繰り返し引用した、一人の歴史学者がいる。「二十世紀最大の歴史家、文明評論家」と称される、アーノルド・ジョーゼフ・トインビーである。

 それまでの「ヨーロッパ中心の価値論」に異議を唱え、まったく独自の歴史論を創りあげたトインビー。@パールをはじめ、彼の思想に影響を受けた人物は数多い。

 トインビーと池田との対談集(邦題『二十一世紀への対話』)は28言語で出版され、池田の著作のなかで最も有名な一冊になっている。

 しかしー。トインビーが創価学会に言及したのは、池田との対談集が初めてではない。

 じつはトインビーには、『二十一世紀への対話』を発刊する前に、池田について言及した文章があった。それは、英語版『人間革命』の第一巻(1972年、ウェザヒル社版)に寄せた「序文」である。


 『人間革命』の序文で、トインビーは次のように綴っている。

「日蓮の地平(視野)と関心は、日本の海岸線に限定されるものではなかった。日蓮は、自分の思い描く仏教は、すべての場所の人間仲間を救済する手段であると考えた。創価学会は、人間革命の活動を通し、その日蓮の遺命を実行しているのである」

 なぜトインビーは、創価学会に対する理解を深めていったのか。

その理由は、主に二つ。

一つ目は、トインビーが持っていた「大乗仏教」への関心である。

二つ目は、1967年(昭和42年)の来日時の出来事である。