どうやら例の“堀江爆弾メール”はにせものらしいな。永田議員、ちょっと勇み足だったようだ。
メールの真贋だけを言えば、小泉さんの“ガセネタ”が、勝ちだな。しかし、これはここからが問題だぜ。
俺の研ぎ澄まされたサスペンス感覚で言わせてもらおう。
堀江から武部幹事長へ金が渡ったのは間違いないと思う。
直接ではなく、二男を通じて、だろう。
だからこそ、自民党が公認も推薦もしていない“ただのIT長者”をあんなに熱烈に応援したんだよ。
党の看板、幹事長が、だぜ。
無所属の候補じゃなく、俺の応援に来いよ!、って怒った自民党公認候補者だって多かっただろうに。
絶叫したよな、「我が息子です!弟です!」って。
「金もくれました!」とは言わなかったけどさ。
メールが国会で言われたあと、武部さんの会見における表情は苦悩していた。普通だったら怒るよ。
激怒して、名誉毀損で訴える、くらい言うよ。
ところが、彼はすごく困ったような、当惑したような感じだった。だんだん、和やかになってきたけど、最初はそうじゃなかった。
金をもらった、という心証は限りなく黒に近いダークグレイだ。
そして、メールがニセモノと認識され始めた今でも、告訴する!とは言わない。
メールの真贋が大事なのではなく、金の授受があったのか、なかったのかが大事なんだよな?
そこで、推理だ。ニセモノをつかませたと言われる週刊誌の記者の意図はなんだったのか?
それは、堀江から武部さんに金が行ったことは確かだが、証拠がない。
そこで、ニセのメールを作って、それをきっかけに国政調査権で通帳を押さえ、入金を確認させる。疑惑をあぶりだす。
多分、そんな筋書きを考えたのだろうな。民主党の前原代表が党首討論で、国政調査権の発動をしつこく言っていたのとも符合する。
まあ、でもダメだな。不発だよ。自民党はこういう修羅場には慣れきっているからな。
ノウハウが有り余っているんだよ、疑惑隠しのノウハウがさ。
民主党が本当に入金された口座番号を知っているのなら発表するんだな、それを。
それでもその口座を調べない、と自民党が言うなら世論は沸騰するかもしれない。
でも俺の推理では、そんな金は送金なんかしないよ。証拠が残るようなやり方はしないさ。
現金で渡すか、海外口座か仮名口座だ。まあ、一番安全な現金渡しだろう。
かくて、また闇の中だ。武部さん、逃げ切り!
荒川静香嬢、金メダルおめでとー!国民待望の初メダルが金だもん、すごいよね。
小泉がまた“国民栄誉賞だ!”、なんて言ってパフォーマンスやりそうだな。
感動した!とか言っちゃってさ。セコッ!