久しぶりに旅に出た。3月3日から5日まで、6年ぶりの沖縄へ行ってきた。
もちろん、狙いは今年度女子プロゴルフ開幕戦「ダイキンオーキッドレディース」。
佐藤靖子プロ、SAYAさんの応援のためだ。
那覇の空港が大きくなり、とてもきれいになっていた。鉄道がない沖縄だったのが、空港からモノレールが首里まで完成していて、かなりイメージが変わっていたな。
俺が那覇空港に着いたのは3日の11時過ぎ。佐藤靖子は10時10分ごろのスタートだから、もう数ホールは消化していると思って、携帯で途中経過をチェックした。
画面にいきなり1位タイ、3アンダーで佐藤靖子の名前が出てきた。俺は心筋梗塞に陥りそうな胸の動悸を覚えたよ。とにかく彼女の応援が始まって以来の出来事だからな。
思わず、「スゲ~!」って声が出た。周りの人が俺を見たが、そんなことは知っちゃあいない。もう、すぐにでもコースへ行って応援したいんだから。
タクシーでホテルへ行き、フロントに荷物を預け、琉球ゴルフクラブへ直行。
ちょうど前半の9ホールが終わり、佐藤靖子はアウト1番のティーにスタンバイしていた。
白地に紺のボーダーのパーカーを着て、色の薄いサングラスをかけている。いつも通り、素敵な佐藤靖子がそこにいた。
その時点で2アンダー、4,5位タイグループだったが遅いスタートのビッグネーム選手たちが徐々にスコアを伸ばしている。
古閑美保、不動裕理、大山志保、続々と3アンダー、2アンダーに名前を連ねてきた。
まぁ、ここら辺の順位はめまぐるしく変わるから、あまり関係ない。問題は、いくつ伸ばすか、だ。
佐藤は1番でいきなりボギーを打ったが、3番の170ヤード・ショートホールで2メーターに付けたバーディーパットを難なく放り込んで2アンダーに戻した。
その3番のショートに行く前に、佐藤靖子プロは俺に気づいて、「遠くまですみません」と言って、あのステキな“SAYAスマイル”を見せてくれた。
「やっぱり来ちゃいましたよ。頑張ってね」と言うだけで、俺は精一杯だった。また心筋梗塞になりそうだった。ドッドッド....ってさ。
その後は我慢のゴルフが続いた。入る距離、2メーターから3メーターに付いたバーディーチャンスのパットが決まらない。
微妙に切れる。そして切れると思うとスッと抜けていく。
俺が感じたこと。今日の佐藤はパットの感触がいい。パーパットがほとんど「お先に」のところで止まる。
だが、バーディーパットが抜けていく。イラつく展開だ。
昨年、彼女が自滅するパターンは、入れに行って強気に打ったファーストパットがオーバーし、返しを外してボギーになる、というものが多かった。
俺は自分自身「向う傷はいとわない」攻撃タイプだから、そこが好きなんだ、佐藤の。
そう、俺が佐藤靖子のゴルフがすごく好きなのは、積極果敢なところなんだな。
ただ、一本調子でなく、時に「うまく逃げる」ことを身につけたら、そのときが彼女の優勝するときだと思う。
“勇気”と“蛮勇”の違い、その分別かな。
えらそうに能書きコイてしまった。ここが俺の悪いところだ。わかっているけどやめられない、因果な性分だなぁ。勘弁してくれ。
彼女は6番でそれが出た。奥のカラーに乗った4メーターくらいのパットを1.5メーターオーバーした。
多分、入れに行ったんだと思う。バーディーが欲しい展開だったからな。
この日、我慢をしていた彼女が唯一、熱くなって入れに行ったときだった。(と思う)
どうしても3アンダーに戻したい、と願って勝負に行ったんだな。
そして、返しを外してボギー。1アンダーに後退だ。だが、いつもの彼女とそこからが違った。
集中が切れず、丹念にバーディー逃しのパーを重ねた。
結局1アンダー、10位タイで初日を終えた。
トップは5アンダーで古閑美保(可愛い!)、
2位が4アンダーで不動裕理(俺、大好き!)。
ホールアウトし、確認を終えた佐藤靖子プロと言葉を交わした。
「ナイスゲームでした」、と言った俺に「うーん、ちょっと...」と答え、後半が納得いってない風情を見せた。すごくわかる。
「明日は東京からもう一人応援が来ますよ」と言うと「東京からですかぁ」と言って、またあのスマイルをくれた。もう俺は完全に満足だ。
ホテルの料理店で、たったひとりのお祝いの泡盛。うまかったなぁ。
名物の豚肉石焼がメインの会席料理もうまかった!
俺はヘロヘロになって部屋に戻り、風呂も使わず寝てしまった。垢じゃ死なねえからさ。
長くなるから2日目の模様は明日か、今夜書き込ませてな。ちょっと仕事しなくちゃ。
写真はチャリティフォトで佐藤靖子プロとツーショットした俺だ。毎度だがブサイクだから隠すよ。